売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02493 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復が続くことが期待される一方で、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが景気を下押しするリスクがあり、依然として先行き不透明な状況が続きました。

 このような状況の中、当社グループは「第3次中期経営計画“Challenge”」に基づき、加工を通じてお客様のあらゆるニーズに応える企業グループを形成していくため、当社の連結子会社であるカナエテ株式会社による株式会社Japonlineの事業譲受を実施するとともに、内装用木材・集成材の加工・販売を行う株式会社マルトクを株式取得により子会社化いたしました。

 当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、当社グループは、新規取引先の開拓、既存取引先のリピートに積極的に取り組み、金属サンドイッチパネル及び太陽電池アレイ支持架台が伸長したことや、前連結会計年度においてM&Aにより子会社化した株式会社ワタナベテクノス、ニッタイ工業株式会社及び株式会社天神製作所の収益貢献により、当第2四半期連結累計期間の売上高は8,418百万円(前年同四半期比61.6%増)、営業利益は814百万円(同144.0%増)、経常利益は848百万円(同145.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は602百万円(同64.7%減)となりました。

 なお、セグメント別の業績は次のとおりであります。

(金属加工事業)

 金属サンドイッチパネル及び太陽電池アレイ支持架台が伸長したことや、前連結会計年度においてM&Aにより子会社化した株式会社ワタナベテクノス及び株式会社天神製作所の収益貢献により、売上高は3,914百万円(前年同四半期比62.4%増)、セグメント利益は826百万円(同276.2%増)となりました。なお、受注高は3,790百万円(同59.0%増)、受注残高は2,928百万円(同113.9%増)となりました。

(ゴム加工事業)

 産業機器関連及び建設・土木関連の受注が減少したため、売上高は521百万円(前年同四半期比8.2%減)、セグメント利益は56百万円(同50.7%減)となりました。なお、受注高は504百万円(同5.6%減)、受注残高は67百万円(同21.9%減)となりました。

(建設事業)

 グループ間の連携を図り営業活動に取り組みましたが、大型工事の進捗が高い水準にあった前年同四半期の反動減により、売上高は1,377百万円(前年同四半期比38.2%減)、セグメント利益は65百万円(同74.4%減)となりました。なお、受注高は3,051百万円(同9.3%増)、受注残高は3,969百万円(同18.0%増)となりました。

(タイル事業)

 前連結会計年度においてM&Aにより子会社化したニッタイ工業株式会社において、新商品及び自社湿式タイルのPR活動に積極的に取り組んだことにより、売上高は2,599百万円、セグメント利益は110百万円となりました。なお、受注高は2,316百万円、受注残高は1,076百万円(前年同四半期比8.4%減)となりました。

(その他)

 売上高は5百万円、セグメント損失は16百万円となりました。また、受注高は34百万円、受注残高は51百万円となりました。

(注)セグメント利益の合計額と営業利益との差異△229百万円は、主として各報告セグメントに配分していない全社費用であります。

 

(2)財政状態の状況

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末における流動資産は13,825百万円となり、前連結会計年度末に比べ333百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が1,229百万円減少し、受取手形、売掛金及び契約資産が122百万円、電子記録債権が390百万円、仕掛品が231百万円それぞれ増加したことによるものであります。また、固定資産は7,868百万円となり、前連結会計年度末に比べ140百万円増加いたしました。これは主に、連結子会社の増加により、のれんが130百万円増加したことによるものであります。

 この結果、資産合計は21,694百万円となり、前連結会計年度末に比べ192百万円減少いたしました。

(負債)

 当第2四半期連結会計期間末における流動負債は5,805百万円となり、前連結会計年度末に比べ331百万円増加いたしました。これは主に、短期借入金が280百万円、流動負債のその他が154百万円それぞれ増加し、1年内返済予定の長期借入金が105百万円減少したことによるものであります。また、固定負債は4,320百万円となり、前連結会計年度末に比べ928百万円減少いたしました。これは主に、長期借入金が336百万円、固定負債のその他が581百万円それぞれ減少したことによるものであります。

 この結果、負債合計は10,125百万円となり、前連結会計年度末に比べ597百万円減少いたしました。

(純資産)

 当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は11,568百万円となり、前連結会計年度末に比べ404百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益602百万円の計上及び剰余金の配当196百万円によるものであります。

 この結果、自己資本比率は53.3%(前連結会計年度末は51.0%)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,063百万円減少し、5,305百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果使用した資金は497百万円(前年同四半期は8百万円の獲得)となりました。主な収入要因は、税金等調整前四半期純利益857百万円、減価償却費230百万円、主な支出要因は、売上債権の増加467百万円、棚卸資産の増加337百万円、その他の固定負債の減少450百万円、法人税等の支払額241百万円であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は82百万円(前年同四半期は1,219百万円の使用)となりました。主な収入要因は、定期預金の純減額169百万円、主な支出要因は、有形固定資産の取得による支出191百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出143百万円であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は483百万円(前年同四半期は2,361百万円の獲得)となりました。主な収入要因は、短期借入金の純増額280百万円であり、主な支出要因は、長期借入金の返済による支出588百万円、配当金の支払額196百万円であります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は6百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(8)生産、受注及び販売の実績

①生産実績

 当第2四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当第2四半期連結累計期間

(自 2023年9月1日

至 2024年2月29日)

金額(千円)

前年同四半期比(%)

金属加工事業

2,768,075

142.5

ゴム加工事業

286,434

96.2

タイル事業

475,300

合計

3,529,810

157.6

(注)1.金額は製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値であります。

2.建設事業については、生産実績を定義することが困難であるため、生産実績は記載しておりません。

3.タイル事業は、前第2四半期連結会計期間から連結の範囲に含めておりますが、みなし取得日を前第2四半期連結会計期間末(2023年2月28日)としているため、前年同四半期比は記載しておりません。

 

②受注実績

 当第2四半期連結累計期間の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当第2四半期連結累計期間

(自 2023年9月1日

至 2024年2月29日)

受注高(千円)

前年同四半期比(%)

受注残高(千円)

前年同四半期比(%)

金属加工事業

3,790,167

159.0

2,928,358

213.9

ゴム加工事業

504,908

94.4

67,410

78.1

建設事業

3,051,800

109.3

3,969,785

118.0

タイル事業

2,316,455

1,076,363

91.6

その他

34,304

51,233

合計

9,697,636

169.8

8,093,152

135.0

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.タイル事業は、前第2四半期連結会計期間から連結の範囲に含めておりますが、みなし取得日を前第2四半期連結会計期間末(2023年2月28日)としているため、受注高の前年同四半期比は記載しておりません。

 

③販売実績

 当第2四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当第2四半期連結累計期間

(自 2023年9月1日

至 2024年2月29日)

金額(千円)

前年同四半期比(%)

金属加工事業

3,914,528

162.4

ゴム加工事業

521,551

91.8

建設事業

1,377,639

61.8

タイル事業

2,599,005

その他

5,713

合計

8,418,439

161.6

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前第2四半期連結累計期間

(自  2022年9月1日

至  2023年2月28日)

当第2四半期連結累計期間

(自  2023年9月1日

至  2024年2月29日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

株式会社大林組

814,346

15.6

当第2四半期連結累計期間の株式会社大林組については、当該割合が100分の10未満のため、記載を省略しております。

3.タイル事業は、前第2四半期連結会計期間から連結の範囲に含めておりますが、みなし取得日を前第2四半期連結会計期間末(2023年2月28日)としているため、前年同四半期比は記載しておりません。