売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02121 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

当第2四半期連結累計期間における世界経済におきましては、世界的な金融引き締めの継続により欧米における景気後退リスクが意識されており、アメリカ経済における労働力不足及びウクライナ危機に伴う資源価格高騰等により物価が上昇しているだけでなく、不動産市場の低迷等により中国経済が一段と下振れするリスクや中東地域をめぐる情勢についても影響が懸念される状況にあります。

わが国経済におきましても、国内企業物価は横ばいで消費者物価指数は緩やかに上昇しており、輸出や設備投資の持ち直しの動きに足踏みがみられること、また、令和6年能登半島地震の影響や一部自動車メーカーにおける生産・出荷停止の影響が懸念されるなど、先行き不透明な状況にあります。

当社グループが属する電子工業界では、自動車市場が半導体供給不足の解消により堅調に推移しましたが、第1四半期連結累計期間から引き続き産業機器向け分野や民生用機器向け分野を中心に在庫調整等の影響で需要が大きく落ち込んでおり、通信市場においては底打ち感がみられるものの当第2四半期連結累計期間は総じて低迷が続く厳しい市場環境にありました。

このような状況のもと、当社グループは、微細めっき技術の追求等による品質向上や、製造工程の自動化、生産拠点管理の効率化等による生産性向上に積極的に取り組んでまいりました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は4,263百万円(前年同期比18.3%減)、営業利益は348百万円(前年同期比19.2%減)、「ふくしま産業復興企業立地補助金」等の補助金収入が99百万円計上されたことなどから経常利益は446百万円(前年同期比7.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は397百万円(前年同期比9.3%増)となりました。

なお、セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

① 日本

 当第2四半期連結累計期間は、最先端製品の部品需要に対応すべく積極的な受注活動、生産体制の拡充に努め自動車向け分野での追い風を受けましたが、産業機器向け分野や民生用機器向け分野を中心に在庫調整等の影響で需要が大きく落ち込んでおり、通信市場においては底打ち感がみられるものの総じて低迷が続く厳しい市場環境にありました。

 この結果、売上高は2,879百万円(前年同期比33.0%減)、営業利益は100百万円(前年同期比72.0%減)となりました。

 

② フィリピン

 当第2四半期連結累計期間は、自動車向け分野を中心とした受注の回復等により増収となり、その影響で収益面でも大幅な増益となりました。

 この結果、売上高は1,383百万円(前年同期比48.4%増)、営業利益は210百万円(前年同期比498.1%増)となりました。

 

 

(2)財政状態の分析

 当第2四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金が205百万円、建物及び構築物が35百万円増加したものの、原材料及び貯蔵品が151百万円、機械装置及び運搬具が115百万円、流動資産その他が92百万円減少したことなどから、前連結会計年度末と比べ163百万円減少し11,444百万円となりました(前連結会計年度末は11,608百万円)。

 負債は、短期借入金が270百万円、長期借入金が173百万円、流動負債その他が142百万円減少したことなどから、前連結会計年度末と比べ646百万円減少し、5,014百万円となりました(前連結会計年度末は5,661百万円)。

 また、純資産は、利益剰余金が351百万円、為替換算調整勘定が135百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比べ483百万円増加し、6,430百万円となりました(前連結会計年度末は5,946百万円)。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して118百万円増加し、2,321百万円となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、825百万円の増加(前年同期は599百万円の増加)となりました。これは主に、未払金の減少額が136百万円あったものの、税金等調整前四半期純利益が446百万円、減価償却費が226百万円、棚卸資産の増加が185百万円あったことなどによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、195百万円の減少(前年同期は1,676百万円の減少)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出が1,260百万円、有形固定資産の取得による支出が159百万円あったものの、定期預金の払戻による収入が1,231百万円あったことなどによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、537百万円の減少(前年同期は186百万円の増加)となりました。これは主に、短期借入金の減少額が270百万円、長期借入金による返済による支出が173百万円、リース債務の返済による支出が46百万円、配当金の支払額が46百万円あったことなどによるものです。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は25百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。