売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E21955 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 財政状態の状況

 当第3四半期連結会計期間末における「資産の部」は166,915百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,757百万円(+2.9%)増加しました。これは主に、受取手形・完成工事未収入金等が6,979百万円、関係会社株式が1,490百万円それぞれ増加し、流動資産のその他(未収消費税等)が3,361百万円減少したことによるものであります。

 また、「負債の部」は87,487百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,026百万円(+2.4%)増加しました。これは主に、長期借入金が3,298百万円、流動負債のその他(預り金)が989百万円、社債が685百万円それぞれ増加し、短期借入金が2,880百万円減少したことによるものであります。

 一方、「純資産の部」は79,428百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,731百万円(+3.6%)増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が2,800百万円増加したことによるものであります。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の46.6%から46.8%となりました。

 

② 経営成績の状況

 当社グループの当第3四半期連結累計期間における業績は、売上高96,884百万円(前年同四半期比19.2%増)、営業利益5,262百万円(同286.7%増)、経常利益6,142百万円(同169.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,034百万円(同203.2%増)となりました。受注高につきましては89,469百万円(同6.6%減)となりました。

 

 なお、セグメントの業績は、次のとおりであります。(セグメントの業績については、セグメント間の内部売上高等を含めて記載しています。)

 

(鉄構セグメント)

 当セグメントの中の鋼製橋梁事業につきましては、受注高は当第3四半期連結累計期間における発注が低調に推移する中、当第3四半期に国土交通省と地方自治体発注の工事を受注することができました。しかしながら前第3四半期連結累計期間に国土交通省を中心とした大型工事の受注を積み上げることができた反動で前年同四半期を下回る結果となりました。売上高は、高速道路会社発注の大型新設工事が概ね順調に進捗したことや、SCデッキ(合成床版)の製作が増加したことで前年同四半期を上回りました。損益面においては、大型更新工事での設計変更が獲得できたことやSCデッキの採算性が改善したことで前年同四半期を上回りました。

 鉄骨事業につきましては、受注高は首都圏での大型再開発工事を積み上げることができたものの、前第3四半期連結累計期間に九州地区での半導体関連施設の大型受注があった反動などで前年同四半期を下回りました。売上高は首都圏の大型再開発工事が順調に推移したことで前年同四半期を上回りましたが、損益面については関西圏を中心に設計変更が獲得できたものの、首都圏の一部案件で、当第3四半期連結累計期間での設計変更の合意までには至らず、前年同四半期を下回る結果となりました。

 セグメント全体では売上高45,130百万円(前年同四半期比15.8%増)、営業利益2,796百万円(同34.3%増)となりました。また、受注高は40,222百万円(同14.3%減)となりました。

 

(土木セグメント)

 土木セグメントにつきましては、受注高は新設工事、保全事業を中心に受注を積み上げることができたものの、更新事業が低調に推移したことで19,321百万円(前年同四半期比25.3%減)と前年同四半期を下回りました。売上高は、更新工事と保全工事が概ね順調に推移したことにより26,345百万円(同5.6%増)と前年同四半期を上回りました。また損益面につきましても、更新事業と保全事業の採算性改善が図れたことにより営業利益1,274百万円(同176.1%増)と前年同四半期を上回ることができました。

 

(建築セグメント)

 建築セグメントにつきましては、受注高は当第3四半期に多層階物流倉庫や大型システム建築を受注することができたことで17,043百万円(前年同四半期比49.7%増)となりました。売上高は、大型システム建築に加え、多層階大型物流倉庫の進捗が概ね順調に推移したことにより14,964百万円(同82.7%増)となりました。損益面につきましては、売上高の増加に加え、当第3四半期に完成を迎えた大型工事での原価改善や設計変更の獲得が図れたことで営業利益1,491百万円(前年同四半期は営業損失600百万円)と前年同四半期から大幅に改善することができました。

 

(ソリューションセグメント)

 当セグメントの中のソフトウエア関連事業につきまして、当第2四半期連結累計期間に引き続き当第3四半期においても三次元CADのソフトウエア販売に加え、受発注者間で情報を共有できるCloudサービス事業が好調に推移しました。ロボット関連事業につきましても販売台数を伸ばすことができたことで、セグメント全体では受注高6,187百万円(前年同四半期比8.0%増)、売上高5,407百万円(同21.8%増)、営業利益2,062百万円(同46.7%増)となりました。

 

(その他)

 その他につきましては、航空機使用事業においてドクターヘリや訓練事業を中心に売上高を伸ばすことができたものの、損益面は定期路線事業の機体用部品価格の高騰による原価増などで、売上高は6,299百万円(前年同四半期比7.6%増)、営業損失357百万円(前年同四半期は営業損失43百万円)となりました。

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,022百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。