売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00573 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、インバウンド需要が増加するとともに企業活動・個人消費に回復の兆しが見られ、緩やかに持ち直しました。一方で、地政学リスクの顕在化をはじめ、原燃料価格の高止まりや物価上昇圧力、中国の景気減速などもあり、先行き不透明な状況が続いております。

 このような状況におきまして、売上高は7,512百万円(前年同期比3.1%減)、営業利益は420百万円(前年同期比35.5%減)、経常利益は620百万円(前年同期比29.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は433百万円(前年同期比29.8%減)となりました。

 

 セグメントごとの業績は以下のとおりであります。

①フェルト事業

 紙・パルプ用フェルトについて、国内は高シェアを維持したものの、比較的堅調であった板紙及び家庭紙の需要も減少傾向が続いており販売数量は減少しました。これにより売上高は4,429百万円(前年同期比6.7%減)となりました。国外の販売数量は、タイ・ベトナムなどで増加し、韓国・台湾などでは減少した結果、全体としては僅かに減少しましたが、売上高については、円安の影響もあり1,436百万円(前年同期比2.5%増)となりました。工業用その他の製品の売上高は、フィルターが減少したものの、ワイヤーの販売が順調に推移したことにより、1,187百万円(前年同期比2.7%増)となりました。この結果、売上高は7,052百万円(前年同期比3.5%減)、セグメント利益は676百万円(前年同期比24.9%減)となりました。

②不動産賃貸事業

 不動産賃貸事業については、高い入居率で稼働しており、売上高は460百万円(前年同期比3.6%増)、セグメント利益は272百万円(前年同期比9.0%増)となりました。

 

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末に比べ70百万円増加しております。

 これは、受取手形及び売掛金が261百万円、有価証券が100百万円、商品及び製品が216百万円、原材料及び貯蔵品が119百万円、投資有価証券が1,098百万円増加した一方、現金及び預金が1,692百万円、リース投資資産が39百万円減少したことなどによるものです。

 負債は前連結会計年度末に比べ739百万円減少しております。

 これは、短期借入金が800百万円、未払法人税等が207百万円、流動負債その他が124百万円、退職給付に係る負債が54百万円減少した一方、支払手形及び買掛金が30百万円、繰延税金負債が430百万円増加したことなどによるものです。

 純資産は前連結会計年度末に比べ810百万円増加しております。

 これは、その他有価証券評価差額金が764百万円、為替換算調整勘定が71百万円、非支配株主持分が38百万円増加したことに加え、自己株式の取得と消却等により自己株式が422百万円減少(純資産が増加)したこと、利益剰余金が506百万円減少したことなどによるものです。また、譲渡制限付株式報酬として29百万円の自己株式を処分しております。

 なお、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は78.5%となり、前連結会計年度末に比べ3.0ポイント上昇いたしました。

(2)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、78百万円であります。
 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。