エコナックホールディングス株式会社

ブランドなど:テルマー湯
不動産業ホテルスタンダードTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00576 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、人々の消費行動が活発になり、経済活動の正常化がさらに進展したものの、原材料価格の高騰や円安を背景とした物価上昇など経済動向は先行き不透明な状況が続いております。

 このような状況のもと、当社グループの主力である温浴事業では、東京都新宿区歌舞伎町にて事業展開する温浴施設「テルマー湯 新宿店」におきまして、当第3四半期連結累計期間の入館者数は前年同四半期と比べ1.2%増加し、24万1千7百人となりました。集客活動といたしましては、近年ブームとなっているサウナに関して、通常より高い温度に設定した高温サウナデーを設けるなど、サウナ関連イベントに引続き注力したほか、岩盤浴への集客イベントにも注力いたしました。8月には新宿店8周年を迎えるにあたり、館内を一部改装し新たなテナントとしてヘアサロン&ネイルサロン「pizzicato」と韓国エステサロン「Huamoa」の2店舗が新規オープンいたしました。10月には、漫画コーナーを新設したほか、12月には女性の化粧水風呂をリニューアルし、従来、女性の岩盤浴をお申し込みのお客様限定でのご利用とさせていただいておりましたが、すべての女性のお客様がご利用いただけるよう解放いたしました。以上のとおり、「テルマー湯 新宿店」におきましては、引続き好調な運営となりました。

 また、東京都港区西麻布の賃貸用不動産として活用していた「エコナック西麻布ビル」の一部を都心型のサウナ・スパ施設に改装しておりましたが、2023年4月12日に「テルマー湯 西麻布店」として新たにオープンいたしました。豪華エジプト調の都心型サウナ・スパ施設で、「新宿店」に比べサウナに特に力を入れた施設となっております。当第3四半期連結累計期間の入館者数は6万1千5百人となりました。また、2023年6月2日には同施設と一体となっております宿泊施設「サウナ&キャビン テルマー湯 西麻布」がオープンいたしました。サウナ・スパ施設内でも朝までゆっくりとおくつろぎいただくことはできますが、宿泊施設をご利用のお客様はベッド付の個室に加えてサウナ・スパ施設もご利用いただくことができます。また、「テルマー湯 西麻布店」の周知のため、テレビの情報番組や雑誌等の各種メディアへの掲載にも注力いたしました。10月には宿泊施設の稼働率を上げるため、宿泊料金を値下げしたほか、11月には漫画コーナーの漫画を大量追加し、ヨギボーなどでくつろげるスペースを増設いたしました。しかしながら、開業にかかる初期投資費用を計上していることや、客単価が想定よりも低くなったことから、「西麻布店」としては赤字スタートとなりましたが、「新宿店」が好調であったことから、温浴事業全体としては大幅な増収増益となりました。

 その結果、温浴事業の売上高は前年同四半期に比べ35.8%増加し1,359,356千円、営業利益は前年同四半期に比べ323.7%増加し193,012千円となりました。

 不動産事業では、東京都港区西麻布に所有する「エコナック西麻布ビル」の住居部分の賃貸収益につきまして、継続して安定した収入を得ることができました。

 その結果、不動産事業の売上高は前年同四半期に比べ11.4%増加し37,094千円、営業利益は11,880千円(前年同四半期は営業損失3,346千円)となりました。

 

 以上の結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、売上高は前年同四半期に比べ35.0%増加し1,396,451千円となりました。営業利益は109,578千円(前年同四半期は営業損失44,659千円)、経常利益は105,625千円(前年同四半期は経常損失50,171千円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は38,195千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失54,572千円)となりました。

 

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、貯蔵品の減少や有形固定資産の減少などにより前連結会計年度末と比較して133,599千円減少し、5,975,052千円となりました。

 負債は、未払法人税等の減少や長期借入金の減少などにより前連結会計年度末と比較して171,494千円減少し、1,304,445千円となりました。

 純資産は、利益剰余金の増加により前連結会計年度末と比較して37,895千円増加し、4,670,607千円となりました。

 

 

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。