株式会社バロックジャパンリミテッド

ブランドなど:MOUSSYSLYSHEL'TTER
小売業アパレルプライムTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E32697 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う経済活動の正常化が進み、またインバウンド需要も増加する中、景気は緩やかな回復基調で推移致しました。一方、原材料高騰や為替変動などにより、依然として先行き不透明な状況は続いています。

当社グループの国内事業につきましては、暖冬により冬物需要の動きは鈍かったものの、店舗売上が前年同期比104.5%、EC売上が前年同期比101.7%と増加しました。また、適正価額の販売への注力等の取り組みを推進致しました。この結果、当第3四半期連結累計期間における国内事業の売上高及び売上総利益は前年同期を上回りました。

また、主力ブランドの広告宣伝強化等に伴い、販売費及び一般管理費が前年同期比増加しましたが、売上総利益の増加に伴い、営業利益及び経常利益は前年同期を上回りました。

戦略的事業パートナーであるBelle International Holdings Limited(以下、Belle社)との中国合弁事業につきましては、販売状況の回復に伴い、卸売が前年同期比115.6%と増加し、中国事業は前年同期と比較し、増収増益となりました。店舗数は前期末に対し58店舗減となりましたが、北京、上海を中心に店舗数を維持し、主に地方エリアの不採算店舗をスクラップした結果となります。

米国事業については、EC及び卸売(高級百貨店、セレクトショップ向け)を中心としたビジネスモデルで日本製高級デニムを主とした販売に取り組んでおります。米国個人消費の縮小などが影響し、前年同期比は減収減益となりましたが、今後の回復に向けた戦略、施策を推進しております

当第3四半期連結累計期間末における店舗数につきましては、国内店舗数は362店舗(直営店274店舗、FC店88店舗)、同海外店舗数は6店舗(直営店1店舗、FC店5店舗)、合計368店舗になりました。また、Belle社との合弁会社が展開する中国小売事業の店舗数は268店舗になりました

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は442億36百万円(前年同四半期比2.9%増)、営業利益は18億円(前年同四半期比5.1%減)、経常利益は19億89百万円(前年同四半期比60.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は11億88百万円(前年同四半期比188.6%増)となりました。

 

(2) 財務状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて27億76百万円増加して400億22百万円となりました。これは、現金及び預金が44億40百万円減少したこと、売掛金が38億86百万円増加したこと、商品が19億92百万円増加したこと、有形固定資産が6億63百万円増加したこと、無形固定資産が6億51百万円増加したこと等によるものです。

負債につきましては、前連結会計年度末に比べて21億92百万円増加して173億51百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が11億65百万円増加したこと、未払金が1億65百万円増加したこと、未払法人税等が4億82百万円増加したこと等によるものです。

純資産につきましては、前連結会計年度末に比べて5億84百万円増加して226億70百万円となりました。これは、配当金の支払いにより利益剰余金が13億76百万円減少したこと、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純利益により11億88百万円増加したこと、為替換算調整勘定が4億3百万円増加したこと、及び非支配株主持分が3億60百万円増加したこと等によるものです。