株式会社FOOD & LIFE COMPANIES

ブランドなど:スシロー杉玉京樽回転寿司みさき海鮮三崎港
小売業飲食店プライムTOPIX Mid400

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E33000 IFRS


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類へ移行され、行動制限が撤廃されたこと等から、人の動きに回復傾向がみられ、エネルギー価格の高騰や円安の進行には落ち着きが見られるようになった一方で、様々な物価や人件費等が段階的に引き上げられているのみならず、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に加え、中東情勢の緊迫化等により先行き不透明な状況が続いております。

外食業界におきましても、同様に様々な物価や人件費等の段階的な引き上げ、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中東情勢の緊迫化等により引き続き厳しい状況になっております。

このような状況の中、当社グループでは、「変えよう、毎日の美味しさを。広めよう、世界に喜びを。」をVISIONとして、日々の食を美味しくすることで、お客様の生活や人生までゆたかにしたいという願いに向けて、商品開発、店内調理、安心・安全の取り組み及びサービスの向上に取り組んで参りました。

 

業態別店舗数は以下のとおりであります。

[当社グループ業態別店舗数]

業態名

前連結会計年度末

出店実績

閉店実績

第1四半期連結

会計期間末

国内:スシローブランド

(テイクアウト専門店)

653

(12)

4

 

9

(2)

648

(10)

国内:杉玉ブランド(FC)

79

(17)

3

(1)

2

(1)

80

(17)

国内:京樽ブランド

137

()

1

 

2

 

136

()

国内:回転寿司みさき・

三崎丸ブランド

95

()

 

1

 

94

()

国内:その他ブランド

22

()

 

1

 

21

()

国内合計

986

(29)

8

(1)

15

(3)

979

(27)

海外:スシローブランド

(テイクアウト専門店)

132

()

11

 

 

143

()

海外:その他ブランド

5

()

1

 

1

 

5

()

海外合計

137

()

12

 

1

 

148

()

国内外合計

1,123

(29)

20

(1)

16

(3)

1,127

(27)

 

( )内は内数でテイクアウト専門店・FCの店舗数

 

以上の結果、財政状態及び経営成績の状況は以下のとおりとなりました。

 

①財政状態

前連結会計年度末の数値については、IAS第12号(改訂)「法人所得税」遡及適用後の数値を記載しております。

(資産)

総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ3,026百万円増加し、354,645百万円となりました。

流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ3,545百万円増加し、74,947百万円となりました。これは主に、営業債権及びその他の債権が3,985百万円増加し、棚卸資産が1,562百万円増加した一方で、現金及び現金同等物が3,289百万円減少したこと等によるものであります。

非流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ519百万円減少し、279,698百万円となりました。これは主に、減価償却費の計上等により有形固定資産が759百万円減少したこと等によるものであります。

 

(負債)

負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,646百万円増加し、281,606百万円となりました。

流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ13,908百万円減少し、67,583百万円となりました。これは主に、社債の償還に伴い、社債及び借入金が19,998百万円減少したこと等によるものであります。

非流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ16,554百万円増加し、214,023百万円となりました。これは主に、社債の発行により、社債及び借入金が18,492百万円増加したこと等によるものであります。

 

(資本)

資本合計は、前連結会計年度末に比べ380百万円増加し、73,038百万円となりました。これは主に、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上により3,257百万円増加した一方で、利益剰余金が配当金の支払により2,603百万円減少したこと等によるものであります。

 

②経営成績

第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上収益85,533百万円(前年同期比25.8%増)、営業利益6,123百万円(前年同期比290.1%増)、税引前四半期利益5,732百万円(前年同期比431.6%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益3,257百万円(前年同期比385.6%増)となりました。

 

セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。

(国内スシロー事業)

国内スシロー事業につきましては、より楽しく、より便利なお食事体験の実現を目指して、スシローでは、一部店舗で新しい店舗モデルのトライアルを実施しております。流れるすしがデジタルレーンで復活し、景品がもらえるミニゲームも搭載した「デジタル スシロー ビジョン」(通称:デジロー)を導入することで、お客様に新たな店舗体験を提供して参ります。

業績向上に向けた取り組みとして、「40周年!大大大大感謝祭り」では、「大切りめばち鮪」や「本鮪中とろ」を1皿100円で提供し、「おぱんちゅうさぎ」とのコラボでは、コラボ限定グッズ付きのオリジナルメニュー、限定Tシャツとお食事券が当たるSNSキャンペーンの企画をお客さまにお楽しみいただき、「大大大大感謝のかに祭」では、「生本ズワイ蟹」や「タラバ蟹包み」、「かに松前包み」などをご堪能いただきました。

以上の結果、国内スシロー事業の売上収益は58,638百万円(前年同期比25.6%増)、セグメント利益は4,456百万円(前年同期はセグメント利益39百万円)となりました。

 

(海外スシロー事業)

海外スシロー事業につきましては、2023年8月から開始されたALPS処理水放出による輸入規制および風評被害を受けて、中国大陸を中心に客数が落ち込みました。処理水放出の影響は一時的と見ており、集客力回復に向けて効果的な施策を検討して参ります。

そのような環境の中、インドネシアへ1号店を出店し、初進出いたしました。その他の地域では、中国大陸において広州、深圳、成都で合計5店舗、台湾1店舗、香港3店舗、タイ2店舗と、新規出店を継続しております。

また、来店客数の維持・拡大に向けて、とろフェア(中国大陸)、エレガントなスシロー味食会(韓国)、厳選祭(台湾)、とろ祭(香港)、秋祭り(シンガポール)、炙りネタととろ祭り(タイ)など、魅力的な販促・マーケティング政策を各地域で継続的に実施いたしました。

以上の結果、海外スシロー事業の売上収益は19,068百万円(前年同期比37.7%増)、セグメント利益は1,042百万円(前年同期比5.5%減)となりました。

 

 

(京樽事業)

京樽事業につきましては、2023年10月1日より、グループ会社である株式会社FOOD & LIFE INNOVATIONSと本社機能を統合し、グループの業務効率化を図るとともに、両社が保有する各種機能・強み・アセットを相互活用することを進めております。

京樽ブランドでは、リブランディングを図る店舗リニューアルを進めており、伝統を継承しつつも現代にマッチしたブランドに進化すべく各種取り組みを実施し収益力の強化を図るとともに、不採算店を閉店する等による収益力の改善を進めております。また、12月には正月に向けた京樽の懐石おせちをたくさんのお客様にご購入いただきました。

みさきブランドでは、前期に改良した赤シャリや各種販促が好評で売上は順調に推移しました。また、「すしみさき」へのブランド転換を引き続き継続しております。加えて、店舗オペレーションの効率化を実施するとともに、接客の強化を図ることで店舗体験価値の向上に努め収益力の強化を進めて参ります。

以上の結果、京樽事業の売上収益は6,262百万円(前年同期比1.1%減)、セグメント利益は106百万円(前年同期はセグメント損失173百万円)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3,289百万円減少し、47,939百万円となりました。

第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は、11,229百万円(前年同期比73.9%増)となりました。

これは主に、税引前四半期利益5,732百万円減価償却費及び償却費7,249百万円減損損失283百万円の計上、営業債務及びその他の債務の増加が4,871百万円あった一方で、営業債権及びその他の債権の増加が3,929百万円棚卸資産の増加が1,576百万円法人所得税の支払額が986百万円賞与引当金の減少が1,020百万円あったこと等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、5,520百万円(前年同期比33.9%増)となりました。

これは主に、新規出店等に伴う有形固定資産の取得による支出が4,493百万円あったこと等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、8,724百万円(前年同期比15.2%増)となりました。

これは主に、社債の償還による支出が20,000百万円社債の発行による収入が19,494百万円リース負債の返済による支出が4,705百万円長期借入金の返済による支出が1,002百万円配当金の支払額が2,517百万円あったこと等によるものであります。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。