売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00607 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間(2023年7月1日~2023年12月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、社会・経済活動の正常化が一段と進展する一方で、不安定な海外情勢の継続、世界的な資源価格の高騰を背景とした物価上昇などにより、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

 このような状況のもと当社グループにおきましては、生地やファスナーなどの製品材料価格の複数回にわたる値上げや、円安の進行などによる生産コストの上昇に対応するため、2023年10月出荷分から2年連続で値上げを行いました。また、一方でSDGsに貢献する環境配慮型ユニフォームを開発し、時代と共に多様化する消費者ニーズに応える為、持続可能な社会実現を目標とした環境配慮型ユニフォームを市場に対し提供しました。

「JICHODO(ジチョウドウ)」ブランドにおいては、保守本流のワークウェアとして、ユーザー様の様々な職場環境、労働環境に適応し、ユーザー様の事業活動をサポートする、多様な機能性商品を積極的にPRし、需要の掘り起こしと、受注拡大に努めました。「Jawin(ジャウィン)」ブランドにおいては、ファッション性も兼ね備えた「大人のおしゃれかっこいい」商品を展開し、ブランド認知度の更なる向上を図り、売上・利益の拡大に注力しました。「Z-DRAGON(ジィードラゴン)」ブランドにおいては、機能性とデザイン性を併せ持ち、且つ、価格訴求力のあるワークウェアを展開し、SNSを中心に効率的な広告宣伝活動を行い、個人向け並びに企業向けで受注拡大を図りました。

2023年11月には、自社製品が廃棄物となったものを広域的に適正に処理するため地方公共団体ごとの認可が不要となる特例制度である環境省の「広域認定制度」の認定を新たに取得しました。今後、広域認定制度を活用して、使用済ユニフォームの回収・再資源化を促進し、限りある資源の有効活用に努めるとともに、ユーザー様のSDGs・環境対策を支援し、循環型社会形成に寄与する企業として、業績の向上を図るだけでなく、人・社会・環境に貢献してまいります。

 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は、「Z-DRAGON(ジィードラゴン)」ブランドなどが好調に売上を伸ばしたものの、物価高騰の影響により更新需要が低迷していることや、暖冬傾向で防寒衣料の販売が伸び悩んだことなどにより、8,693百万円(前年同四半期比4.3%減)となりました。営業利益については、値上げにより、1,652百万円(前年同四半期比10.7%増)となりました。経常利益は、輸入取引に係る為替変動リスクをヘッジする目的で行っております為替予約取引に係る時価評価によるデリバティブ評価損が前年同四半期に比べ減少したことなどにより、1,776百万円(前年同四半期比30.6%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、1,220百万円(前年同四半期比34.4%増)となりました。

 なお、当社グループは単一セグメントに該当するため、セグメント情報は記載しておりません。

 

 

 財政状態に関する分析

  当第2四半期連結会計期間末の総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,037百万円減少し、41,253百万円となりました。

  流動資産は、前連結会計年度末に比べ859百万円減少し、30,581百万円となりました。これは主に、商品及び製品が410百万円増加したことと、受取手形及び売掛金が462百万円、原材料及び貯蔵品が420百万円、流動資産その他が435百万円、それぞれ減少したことなどによるものであります。

  固定資産は、前連結会計年度末に比べ177百万円減少し、10,671百万円となりました。これは主に、投資有価証券が339百万円増加したことと、投資その他の資産その他が433百万円減少したことなどによるものであります。

  流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,182百万円減少し、2,747百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が1,011百万円減少したことなどによるものであります。

  固定負債は、前連結会計年度末に比べ123百万円増加し、1,383百万円となりました。これは主に、繰延税金負債が143百万円増加したことなどによるものであります。

  純資産は、前連結会計年度末に比べ21百万円増加し、37,122百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が240百万円増加したことと、利益剰余金が220百万円減少したことなどによるものであります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

  当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の四半期末残高は、前連結会計年度より53百万円増加し、8,755百万円(前連結会計年度比0.6%増)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

  営業活動の結果獲得した資金は1,486百万円(前年同期は405百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益1,775百万円、デリバティブ評価損454百万円、売上債権の減少462百万円等による増加と、仕入債務の減少1,011百万円、法人税等の支払額535百万円等による減少によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

  投資活動の結果獲得した資金は1百万円(前年同期は143百万円の獲得)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

  財務活動の結果使用した資金は1,439百万円(前年同期は864百万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額1,438百万円等による減少によるものであります。

 

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

  当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

  特記すべき事項はありません。