売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E26369 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当社グループは「Creativity × Techで、世の中をもっと便利に、もっと楽しくすること」という“Ateam Purpose”を掲げております。この“Ateam Purpose”のもとすべての役員及び従業員が一丸となり、様々な技術領域・ビジネス領域において、インターネットを通じて利用者の皆様に支持・利用していただける比較サイトや情報サイト、ゲームコンテンツ、ECサイトなどの企画・開発及び運営を行っています。具体的には、人生のイベントや日常生活に密着し、有益な情報を提供する様々なウェブサービスの企画・開発及び運営を行う「ライフスタイルサポート事業」、「人と人とのつながりの実現」をテーマに、世界中の人々に娯楽を提供するゲームやツールアプリケーションの企画・開発及び運営を行う「エンターテインメント事業」、様々な商材を取り扱う複数のECサイトの企画・開発及び運営を行う「EC事業」の3つの事業軸でビジネスを展開しております。

 

当第2四半期連結累計期間の売上高につきましては、前連結会計年度である2023年3月に実施した自転車小売事業の譲渡によりEC事業の売上が大幅に減少したことで、前年同累計期間比で減収となりました。営業損失、経常損失につきましては、前年同累計期間比でEC事業において損失が大きく縮小するも、エンターテインメント事業は前年同累計期間の黒字から赤字に転じ、ライフスタイルサポート事業につきましても前年同累計期間比で減益となったため、前年同累計期間の黒字から赤字に転じました。また、親会社株主に帰属する四半期純損失につきましては、前述のとおり当第2四半期連結累計期間において営業損失、経常損失が生じたため、前年同累計期間比で損失が拡大しました。

 

以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は11,915百万円(前年同四半期比17.7%減)、営業損失は185百万円(前年同四半期は営業利益210百万円)、経常損失は133百万円(前年同四半期は経常利益219百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は193百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失151百万円)となりました。

 

当第2四半期連結累計期間におけるセグメント別の経営成績は以下のとおりであります。

 

<ライフスタイルサポート事業>

ライフスタイルサポート事業では、様々な事業領域において個人の利用者に向けてサービスを展開する事業者と連携し、「三方よし」のサービス理念のもと、人生のイベントや日常生活に密着した比較サイト・情報サイト等様々な便利なウェブサービスを展開しております。

 

「デジタルマーケティング支援ビジネス」は、ユーザーの課題・悩みを元に適切な情報や選択肢を提示することで、パートナー企業の選択・意思決定を支援し報酬をいただくビジネスモデルです。広告運用・コンテンツ運用・メディア運用を自社で統合して実施することで、他社にはないデジタルマーケティング力を実現するとともに、ユーザーデータを蓄積し、活用しながら独自価値を向上させることで市場での優位性の構築に取り組んでおります。

個人のユーザーへは基本無料でサービスを提供し、主な売上はパートナー企業に当該ユーザーを見込顧客として紹介することに対する紹介手数料及び成約報酬であります。

 

当第2四半期連結会計期間及び当第2四半期連結累計期間の売上高につきましては、前年同四半期比及び前年同累計期間比で減収となりました。これは主に、ブライダル事業、自動車関連事業、人材メディア事業及び保険代理店事業の売上が前年同四半期比で増加となり好調に推移するも、引越し関連事業の一部である新電力会社及び通信事業者への送客事業において、市場環境の変化に伴う取引先への送客制限及び送客停止による減収と金融メディア事業におけるGoogleアルゴリズムアップデートに起因する利用件数の減少による減収が生じたためです。当第2四半期連結会計期間のセグメント利益につきましては、前述のとおり引越し関連事業の一部の減収と、金融メディア事業における減収による減益に加え、結婚式場サイト「Hanayume(ハナユメ)」において、当第2四半期連結会計期間においてもブランド力強化に向けた広告投資を行ったことにより費用が増加し、前年同四半期比で減少いたしました。当第2四半期連結累計期間のセグメント利益につきましては、前述の理由に加え第1四半期連結会計期間において自動車関連事業における顧客獲得競争の激化による広告宣伝費の増加により、前年同累計期間比で減益となりました。

 

以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるライフスタイルサポート事業の売上高は8,550百万円(前年同四半期比7.7%減)、セグメント利益は311百万円(前年同四半期比66.2%減)となりました。

 

  <エンターテインメント事業>

 エンターテインメント事業では、主に自社で開発したスマートデバイス向けゲームアプリケーション(以下「ゲームアプリ」という。)をApple Inc.が運営するApp Store及びGoogle LLCが運営するGoogle Play等の専用配信プラットフォームを通じて、世界中の人々に提供しております。ゲームアプリ自体は基本無料で提供しており、主な売上はユーザーがゲームをより効率よく優位に進めるためのゲーム内アイテム購入代金であります。

 近年のグローバルにおけるゲーム市場環境及びユーザーニーズの変化、そして技術の進化等を踏まえ、エンターテインメント事業はスマートフォンゲームのみならず、グローバルのデジタル配信ゲーム市場(モバイルゲーム、PCゲームデジタル配信、家庭用ゲームデジタル配信)全体をターゲットに、グローバルで人気のIPと連携し、展開することを中長期方針とし、さらなる成長を狙います。また、今後はこれまでのゲームアプリ開発で培ったスキルやノウハウを活かし、NFTゲームなどといった新領域での企画・開発・運営も進めてまいります。

 

 当第2四半期連結会計期間及び当第2四半期連結累計期間の売上高につきましては、ゲームアプリ全体で引き続き減収傾向であり、前年同四半期比及び前年同累計期間比で減収となりました。当第2四半期連結会計期間のセグメント利益につきましては、ゲームアプリの運営の効率化を行っているものの、前述のとおりゲームアプリ全体で減収傾向であるため、減益となりました。当第2四半期連結累計期間におけるセグメント損失については、当第2四半期連結会計期間においては黒字であったものの、第1四半期連結会計期間のセグメント損失を補えるほどではなかったため、前年同累計期間の黒字から赤字に転じました。

 

以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるエンターテインメント事業の売上高は2,212百万円(前年同四半期比20.4%減)、セグメント損失は51百万円(前年同四半期は100百万円の利益)となりました。

 

<EC事業>

EC事業では、化粧品ブランド「lujo(ルジョー)」をはじめ、複数の商材を取り扱うECサイトを運営しております。当社グループ内で商品の企画・開発・販促を行い、製造のみ外部に委託するOEM(Original Equipment Manufacturer)生産を行っており、主に、継続的にご購入いただく定期販売モデルです。

今後も品揃えや販売方法、配送品質を日々改善し、ユーザーの期待を大きく超える購買体験ができるサービスを提供してまいります。

 

当第2四半期連結会計期間及び当第2四半期連結累計期間の売上高につきましては、「lujo(ルジョー)」及び「OBREMO(オブレモ)」において顧客数が順調に増加し増収するも、前連結会計年度である2023年3月に自転車小売事業を譲渡したため、前年同四半期比及び前年同累計期間比で大幅減収となりました。当第2四半期連結会計期間及び当第2四半期連結累計期間のセグメント損失につきましては、前述のとおり自転車小売事業の譲渡により、その運営費用が減少したことに加え、「lujo(ルジョー)」は前第4四半期連結会計期間に引き続き3四半期連続の黒字となったため、前年同四半期比及び前年同累計期間比で損失が大きく縮小しております。

 

以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるEC事業の売上高は1,151百万円(前年同四半期比52.6%減)、セグメント損失は93百万円(前年同四半期は266百万円の損失)となりました。

 

(2)財政状態の状況

① 資産

当第2四半期連結会計期間末における総資産は13,021百万円となり、前連結会計年度末に比べ833百万円減少いたしました。これは主に、流動資産の「その他」に含まれる未収還付法人税等の減少423百万円、現金及び預金の減少297百万円及び売掛金の減少156百万円によるものであります。

 

② 負債

当第2四半期連結会計期間末における負債は3,754百万円となり、前連結会計年度末に比べ397百万円減少いたしました。これは主に、未払金の増加147百万円があったものの、流動負債の「その他」に含まれる資産除去債務の減少186百万円及び未払法人税等の減少157百万円によるものであります。

 

③ 純資産

当第2四半期連結会計期間末における純資産は9,267百万円となり、前連結会計年度末に比べ436百万円減少いたしました。これは主に、利益剰余金の減少490百万円によるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、5,695百万円(前年同四半期比9.7%増)となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果獲得した資金は192百万円(前年同四半期は329百万円の収入)となりました。これは主に、法人税等の支払額180百万円及び税金等調整前四半期純損失152百万円による減少があったものの、法人税等の還付額404百万円及び売上債権の減少額157百万円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は187百万円(前年同四半期は47百万円の支出)となりました。これは主に、資産除去債務の履行による支出196百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果使用した資金は295百万円(前年同四半期は312百万円の支出)となりました。これは、配当金の支払額295百万円によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、17百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。