売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05635 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、国内での経済活動の活発化によって、景気は緩やかながらも回復の動きが続きました。一方で、世界的な政治情勢の変動による資源価格の上昇や物価高、さらに海外のインフレ抑止対策による利上げの影響など、先行き不透明な経済状況が続いております。

情報サービス産業においては、企業のIT投資意欲は幅広い業種にわたり、新しい戦略的で厳選されたIT需要や働き方改革・人手不足への対応やデジタル化による自動化・効率化・省力化等システム投資への需要は堅調に推移しました。

このような状況の中、当社グループは引き続き新分野への受注活動にも注力しつつ、働き方改革に伴う生産性の向上や業務の効率化を目指し、更なる採算性の重視、品質の向上に努めてまいりました。

その結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間における経営成績は、次のとおりとなりました。

売上高は、ソフトウェア開発関連での受注が堅調に推移したことから、1,643百万円(前年同期比23.5%増)となり、売上総利益は、売上高の増加に伴い575百万円(前年同期比28.7%増)となりました。販売費及び一般管理費は、経費等の節減に努め246百万円(前年同期比19.3%増)におさめ、営業利益は329百万円(前年同期比36.7%増)となりました。経常利益につきましては、営業外収益が16百万円であったことから、345百万円(前年同期比43.5%増)となりました。また、連結子会社である浅小井農園㈱において減損損失を計上したことにより、税金等調整前四半期純利益は288百万円(前年同期比20.0%増)、税金費用は114百万円(前年同期比47.2%増)となりました。その結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は173百万円(前年同期比6.9%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、以下のとおりであります。

(ソフトウェア開発関連事業)

 売上が堅調に推移したことにより、売上高は1,283百万円(前年同期比25.9%増)となり、営業利益は273百万円(前年同期比65.3%増)となりました。

 

(サービスインテグレーション事業)

 ASPサービスが堅調に推移したことにより、売上高は294百万円(前年同期比0.6%増)となり、営業利益は87百万円(前年同期比3.2%増)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

① 資産の部

 当第2四半期連結会計期間末における資産合計は5,822百万円となり、前連結会計年度末に比べ63百万円の増加となりました。これは主に、のれんが62百万円、投資有価証券が70百万円それぞれ減少したものの、現金及び預金が203百万円増加したことによるものであります。

 

② 負債の部

 当第2四半期連結会計期間末における負債合計は915百万円となり、前連結会計年度末に比べ59百万円の減少となりました。これは主に、未払法人税等が10百万円、賞与引当金が14百万円それぞれ増加したものの、借入金が3百万円、その他の流動負債が83百万円それぞれ減少したことによるものであります。

 

③ 純資産の部

 当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は4,906百万円となり、前連結会計年度末に比べ123百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金が、親会社株主に帰属する四半期純利益173百万円の計上により増加したものの、剰余金の配当により69百万円減少し、その他有価証券評価差額金が19百万円増加したことによるものであります。

 

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ203百万円増加し、3,265百万円となりました。各キャッシュ・フローの増減状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、増加した資金は175百万円(前年同期は93百万円の収入)となりました。

 これは主に、税金等調整前四半期純利益288百万円、減価償却費16百万円、減損損失56百万円、売上債権の増加による資金の減少52百万円、法人税等の支払額105百万円、その他の減少38百万円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、増加した資金は91百万円(前年同期は111百万円の支出)となりました。

 これは主に、投資有価証券の償還による収入100百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、減少した資金は73百万円(前年同期は66百万円の支出)となりました。

 これは主に、配当金の支払額69百万円によるものであります。

 

(資本の財源及び資金の流動性に係る情報)

当社グループは、適正な利益の確保と継続的な事業拡大を図るべく、中長期的な会社の経営戦略に基づき、各種設備、教育・人材育成等への投資を推進しております。サービスインテグレーション関連では、継続的なサービス機能の向上に加え、アフターコロナでの業界の変化に対応した製品開発への投資も行っております。RFID(電子タグ)関連では、各種ソリューションとの組み合わせによる、対応分野の拡大、様々なセンシング技術との連携を図りIoT分野への参入に向けてのシステム投資を行っております。さらに、農業に関する活動においては、自営農場での生産活動・実証事業による関連技術の実用化に向けた新分野への投資や大学との共同研究も重要視しております。

これらの資金需要につきましては、基本的には営業活動によるキャッシュ・フローを源泉とする自己資金にて対応する考えでありますが、必要に応じて、金融機関からの借入等にて対応する所存であります。資金の調達に関しては主要な取引金融機関とは良好な関係を維持しております。

なお、当社グループの2024年1月末時点における銀行借入等を通じた有利子負債が82百万円であるのに対し、現金及び現金同等物は3,265百万円と有利子負債を大きく上回り、強い財務基盤を実現しております。

 

 

(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移

 

 

 

第46期

第2四半期

連結累計期間

第47期

第2四半期

連結累計期間

第48期

第2四半期

連結累計期間

自己資本比率(%)

82.7

86.3

84.3

時価ベースの自己資本比率(%)

77.8

68.7

81.7

キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)

0.3

0.5

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

104.4

182.6

 自己資本比率:自己資本/総資産

 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー

 インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い

 (注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。

 (注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。

 (注3)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。

 (注4)有利子負債は四半期連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。

 (注5)第46期第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスのため、記載しておりません。

 

 

(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

 

(5) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

 

(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

 

(7) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、3,908千円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。