売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05688 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

(経営成績の状況)

当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、経済活動正常化に伴うサービス需要やインバウンドの回復持続、価格転嫁の進展など、景気回復の継続を示したものの、物価高に伴う国内消費の腰折れや人手不足の深刻化、原材料価格の再上昇などへの警戒感が台頭し、経済全体での先行きは引き続き不安定かつ不透明な状況が続いております。

この経営環境下、当社は中期経営計画において、「変革への挑戦」を掲げ、「DX(デジタルトランスフォーメーション)をはじめとした新たな市場の開拓」「既存事業の周辺市場への展開」「リカーリングビジネスの推進」「優秀な人材の採用・育成」の4つの基本方針を推進することで、データ・インテグレーション(データ連携)の領域においてリーダーとなり、企業のDXに大きな貢献を果たすことを目標としております。

中期経営計画の最終年度となる当会計年度は、持続的な成長の実現に向け、新しいサービス・価値を提供し続けるため、「新規ビジネス:DX実現への挑戦」「既存ビジネス:収益の最大化」「人材の獲得と育成」「企業力強化の取り組み」の4つの重点施策を掲げ推進しております。

当第3四半期累計期間は、データ ハンドリング プラットフォームの最新版「RACCOON 2.6」を発売するなど製品のバージョンアップや、データ連携をテーマにしたカンファレンス「PREMIUM CONFERENCE SERIES」への参加・セミナーの開催など、製品の拡販への取り組みを積極的に進めてまいりました。また、オフラインイベント「DAL Community Update Seminar for Partners」も開催し、製品・サービス・取り組み事例など最新情報を紹介、直接情報交換する場を設けるなど、パートナー様同士並びにパートナー様との積極的な深化を図ることで、ビジネスを加速する取り組みをしてまいりました。

新規ビジネス創出を担うNP開発室においては、引き続き社内検証を含めたプロダクト開発、サービスリリースに向けた準備などを行っております。カスタマーサービス本部においては、「Made In Japan Software & Service コンソーシアム(以下、MIJS)」主催の「MIJS アイデアソン 2023」にて、最優秀賞を受賞するなど、新たなアイデアを創出する取り組みをしました。

加えて、戦略的投資の強化として、「人材の獲得と育成」のため、採用ホームページをリニューアルしました。また、「企業力強化の取り組み」として、ミッドタウン八重洲への本社移転に伴うオフィススペースの最適化、ハイブリッドワークのためのITシステム関連の投資なども進めてまいりました。更に、第4四半期に向けての大規模な広告宣伝の準備も行っております。

これらの結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高2,281百万円、営業利益641百万円、経常利益661百万円、四半期純利益516百万円となりました。なお、リカーリング売上は、継続実施しておりますサブスクリプション販売強化が順調に推移しており、2023年12月単月のサブスクリプション売上高は、2021年3月単月の売上高のおよそ4.2倍まで伸長いたしました。

当社は、ソフトウェア関連事業の単一セグメントであり、売上区分別の状況は、次のとおりであります。

 

① リカーリング ※1

売上高総額は、1,571百万円となりました。

これは、サブスクリプション売上が堅調に推移したことが主な要因であります。

 

② パッケージ ※2

売上高総額は、695百万円となりました。

これは、上半期に大型案件をパッケージ(売り切り)にて受注したこと並びに想定を上回るバージョンアップ案件を複数受注し、今期一過性の特需が発生したことが主な要因であります。

 

③ サービスその他

売上高総額は、13百万円となりました。

これは、ソフトウェア製品販売に付随するサービスの提供が増加したことが主な要因であります。

 

※1 リカーリング売上とは継続的なサービス提供から得られる収益のこと。パッケージのメンテナンス売上とサブスクリプション売上などを含んでおります。

 

※2 パッケージ売上とは売り切りの収益のこと。

 

当社は、2023年4月1日付で、当社の完全子会社であった株式会社鹿児島データ・アプリケーションを吸収合併したことに伴い、第1四半期会計期間より非連結決算へ移行いたしました。これにより、第1四半期会計期間より四半期連結財務諸表を作成していないため、前年同四半期との比較分析は行っておりません。しかしながら、吸収合併した株式会社鹿児島データ・アプリケーションの売上高はその全てが当社との取引であったことから、参考情報として、次のとおり前年同四半期の連結業績との比較分析を行っております。

 

※画像省略しています。

 

(財政状態の状況)

当第3四半期会計期間末の財政状態の分析は、以下のとおりであります。

 

(資産)

当第3四半期会計期間末の資産の残高は、前事業年度末に比べ1,220百万円増加して6,443百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加740百万円、売掛金の減少54百万円、有形固定資産の増加113百万円、投資有価証券の増加446百万円によるものです。

 

(負債)

負債につきましては、前事業年度末に比べ576百万円増加して1,814百万円となりました。これは主に、買掛金の減少18百万円、長期借入金の減少12百万円、前受金の増加195百万円、未払法人税等の増加98百万円、賞与引当金及び役員賞与引当金の増加70百万円、繰延資産負債の増加97百万円、資産除去債務の増加71百万円、リース債務の増加80百万円によるものです。

 

(純資産)

純資産につきましては、前事業年度末に比べ643百万円増加して4,628百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加377百万円、自己株式の減少19百万円、その他有価証券評価差額金の増加240百万円によるものです。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期累計期間における全体の研究開発費の金額は、191百万円であります。

なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

当第3四半期累計期間において、当社の経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しに重要な変更はありません。