売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02489 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。

 

(1)業績の状況

 当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善や政策効果により、緩やかに回復しており、個人消費の増加が期待されます。しかし、世界的な金融引き締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念、物価上昇、中東地域をめぐる情勢等引き続き先行き不透明な状況が続くと予想されます。

 

 当社グループが所属するゲーム業界では、巣ごもり需要が一巡したことでゲームソフトの売上低下が不安視されていましたが、デジタル化の進展により販売地域が広がったことや旧作販売の伸長などの影響で、ゲームソフト販売を含むセグメントの売上は底堅く推移しております。その他にも、クラウドゲームサービスの登場によるプラットホームの多様化、成長市場として近年注目されているeスポーツの発展、VRデバイスの進化など、市場環境には更なる変化が見られます。

 

 当社グループは、このような経営環境の中、当社グループの商品やサービスを通じてゲームという分野に限らず年齢・性別・地域を超えたすべての人々に楽しさを提供し、その結果として当社グループと当社グループに関わるすべての人々が豊かになることを目指して成長してまいります。当社グループは永続的な発展を目指し、「開発力の強化」「販売力の強化」「生産性の向上」に取り組んでまいります。

 

 このような状況の中、エンターテインメント事業におきましては、国内では全7タイトルのゲームソフトを発売いたしました。また、インターネット環境でゲームソフトを購入できるPlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの販売や北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売されたタイトルのローカライズ及び販売等を行いました。

 学生寮・その他事業におきましては、岐阜県内の大学学生寮の運営を行ってまいりました。

 

 その結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高4,404,110千円(前年同期比31.5%増)、営業利益458,803千円(前年同期比15.4%減)、経常利益715,809千円(前年同期比6.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益470,646千円(前年同期比3.1%減)となりました。

 

 セグメント別の業績は以下のとおりです。

 

(エンターテインメント事業)

 パッケージタイトルとしましては、国内では『シカトリス』、『流行り神1・2・3パック』、『英雄伝説 零の軌跡:改』、『英雄伝説 碧の軌跡:改』、『役づくりパズル ゆめいろユラム』の合計5タイトルを発売いたしました。また、第4四半期に発売を予定しております『BAR ステラアビス』等の開発を進めてまいりました。

 

 その他につきましては、PlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの販売や北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売されたタイトルのローカライズ及び販売を行いました。加えて、新規タイトルの開発及び関連商品のライセンスアウト、カードゲームショップ「プリニークラブ」の運営も引き続き行ってまいりました。

 

 その結果、当事業全体におきましては、売上高4,341,749千円(同31.7%増)、営業利益827,308千円(同6.5%減)となりました。

 

(学生寮・その他事業)

 学生寮・その他事業におきましては、学生支援を目的として岐阜県内の大学学生寮3件の運営を行ってまいりました。

 その結果、当事業全体におきましては、売上高62,361千円(同18.4%増)、営業損失26,681千円(前年同期営業損失21,498千円)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産の部)

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は10,183,845千円となり、前連結会計年度末に比べ804,217千円の増加となりました。

 主な流動資産の増減は、現金及び預金の増加(前連結会計年度末に比べ724,883千円の増加)、仕掛品の減少(同92,304千円の減少)、その他の減少(同124,832千円の減少)によるものであります。

 主な固定資産の増減は、建物及び構築物の増加(同175,299千円の増加)、土地の増加(同128,501千円の増加)、投資有価証券の減少(同34,995千円の減少)によるものであります。

(負債の部)

 当第3四半期連結会計期間末における負債は2,521,288千円となり、前連結会計年度末に比べ90,232千円の増加となりました。

 主な流動負債の増減は、買掛金の減少(同122,954千円の減少)、短期借入金の減少(同206,210千円の減少)、未払法人税等の増加(同43,242千円の増加)、契約負債の増加(同134,071千円の増加)、返金負債の増加(同30,430千円の増加)によるものであります。

 主な固定負債の増減は、長期借入金の増加(同228,601千円の増加)によるものであります。

(純資産の部)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は7,662,556千円となり、前連結会計年度末に比べ713,984千円の増加となりました。

 主な純資産の増減は、利益剰余金の増加(同445,444千円の増加)、その他有価証券評価差額金の増加(同28,120千円の増加)、為替換算調整勘定の増加(同245,253千円の増加)によるものであります。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。