売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00668 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の分析

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、物価上昇の影響を受けつつも、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同等の第5類に変更されたことにより、個人消費を中心として緩やかな回復基調となりました。一方、ロシア・ウクライナ情勢の長期化に加え、中東地域における紛争などの新たな地政学リスクが発生し、依然として景気の下振れリスクをかかえ先行き不透明な状況が続いております。

 このような状況下、当社グループの第3四半期連結累計期間における売上高は427億72百万円(前年同期比100.7%)、営業利益12億93百万円(前年同期比143.3%)、経常利益16億35百万円(前年同期比105.6%)および親会社株主に帰属する四半期純利益10億73百万円(前年同期比113.5%)となりました。

 

セグメントの業績は次のとおりであります。なお、セグメント業績の金額には、セグメント間取引が含まれております。

 

包装材関連事業

段ボール業界の国内生産動向は、1-9月累計数量(速報値)では前年比96.3%となりました。これまで需要の伸びを牽引してきた通販分野も昨年同等の出荷数量となり、安定した需要を維持してきた食料品分野も前年を下回る状況となりました。また、輸出関連が中心の電気・機械器具分野においては、需要が大きく減少いたしました。

このような環境の下、当社グループの国内販売は価格改定に取り組んだ結果、増収となりました。販売数量は通販分野で前年を上回ったものの、全体としては段ボール業界と同様に前年を下回り前年比95.8%となりました。

収益面においては、主原材料価格の値上がりに対応し、製品価格の改定と生産性改善を進め、増益となりました。

海外事業は、輸出関連企業の影響を受け減収となりましたが、生産性改善の推進により増益となりました。

以上により、包装材関連事業の売上高は451億83百万円(前年同期比100.2%)、セグメント利益(営業利益)は13億13百万円(前年同期比160.2%)となりました。

 

不動産賃貸事業

 当セグメントにおきましては、売上高は2億69百万円(前年同期比100.1%)、セグメント利益(営業利益)は2億18百万円(前年同期比99.6%)となりました。

 

(2)財政状態の分析

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ49億25百万円増加し729億75百万円となりました。これは、主に現金及び預金の増加および設備投資による固定資産の増加などによるものであります。

 当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ26億4百万円増加し299億96百万円となりました。これは、主に仕入債務の増加などによるものであります。

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ23億21百万円増加し429億78百万円となりました。これは、主に投資有価証券の時価の上昇にともなう有価証券評価差額金の増加に加え、親会社株主に帰属する四半期純利益額を計上したことなどによるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当第3四半期連結累計期間において、重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定に重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上および財務上の課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

 当第3四半期連結累計期間において、当社の財務および事業の方針の決定を支払する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億46百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。