売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00764 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の法的位置づけが移行したことで、社会経済活動の正常化がより進み、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、ウクライナや中東情勢に起因する原燃料価格の高止まり、円安の影響に加えて、中国経済の先行き懸念や世界的な金融引き締めの影響等、依然として先行きは不透明な状況で推移しました。

このような状況の中、当社グループは、中期経営計画「MOVING-10 STAGE1」のもと、「変革による拡大」と「新素材の創出」に注力するとともに、製造原価の低減、業務効率の向上に取り組んでまいりました。

その結果、当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、国内化粧品向け微粒子酸化チタンと表面処理製品の販売は回復したものの、その他の製品の販売が低調であったことに加えて、原燃料価格の高止まりによるコスト上昇等により、売上高は404億7千9百万円(前年同期比4.3%減)となりました。営業利益は15億3千4百万円(前年同期比56.3%減)、経常利益は18億2千7百万円(前年同期比53.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は11億5千4百万円(前年同期比55.4%減)となりました。

セグメント別の経営成績につきましては、機能性材料事業の売上高は212億3千3百万円(前年同期比3.7%増)、セグメント利益は1億8百万円(前年同期比94.0%減)となり、電子材料部・化成品事業の売上高は183億2千万円(前年同期比11.8%減)、セグメント利益は12億4百万円(前年同期比18.1%減)となり、その他の売上高は9億2千5百万円(前年同期比10.6%減)、セグメント利益は2億2千5百万円(前年同期比4.0%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の資産総額は、810億3千万円(前連結会計年度末比53億1千3百万円増加)となりました。これは主に、現金及び預金が11億4千万円、受取手形及び売掛金が13億9千7百万円、投資有価証券が29億6千3百万円、それぞれ増加したことによります。

負債合計は、244億1千8百万円(前連結会計年度末比23億6千万円増加)となりました。これは主に、短期借入金が7億6千万円、長期借入金が25億8千6百万円、それぞれ増加し、支払手形及び買掛金が11億8千2百万円減少したことによります。

純資産合計は、566億円1千2百万円(前連結会計年度末比29億5千3百万円増加)となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が20億5千3百万円増加したことによります。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は7億8千1百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。