売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00789 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

肥料事業においては、前年度の肥料価格高騰から市況が反転し、6月及び11月と2度に亘り肥料価格が値下がりとなりました。また、前年度の駆け込み需要等により増加した流通在庫の解消が想定以上に進んでいない等、市場環境は厳しい状況ではあるものの、当社は堆肥や回収リン等の国内資源の活用といった持続可能な農業の実現に向けた取り組みに注力してまいりました。

化学品事業においては、化粧品原料において天然素材の力を最大限に活かした高機能素材の開発や、海外需要の更なる獲得に向け営業活動に努めたほか、無機素材において、脱プラスチックやリサイクルに関する環境規制が強まるなか、当社独自の技術力を活かし包材のバリア性向上に資する合成雲母等、顧客ニーズに沿った素材の機能性創出や、海外需要の獲得に向けた営業活動に注力してまいりました。

 

その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は29,218百万円(前年同期比21.9%減)、営業損失1,067百万円(前年同期は営業利益3,179百万円)、経常損失1,017百万円(前年同期は経常利益3,202百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は738百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益2,145百万円)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は以下の通りであります。

 

肥料事業は、原価に占める原材料費の割合が高いため、原料価格が大きく上昇あるいは下落する会計期間においては、安定供給のため保有している原料及び製品在庫が損益に大きく影響を与えます。当第3四半期連結累計期間においては、前年度における肥料価格値上がり前の駆け込み需要反動等により販売数量が減少し、売上高23,541百万円(前年同期比23.4%減)、利益面においては販売数量の減少と肥料価格値下げ前の在庫に起因する売買差益等のマイナス影響により、セグメント損失は841百万円(前年同期はセグメント利益3,218百万円)となりました。

化学品事業は、工業用リン酸及び印刷材向け無機素材の販売数量が減少したことにより、売上高4,148百万円(前年同期比21.0%減)、セグメント利益は360百万円(前年同期比31.9%減)となりました。    

不動産事業は、賃貸契約終了及び賃料改定等により、売上高318百万円(前年同期比1.3%減)、利益面においては管理費用等の減少により、セグメント利益は137百万円(前年同期比0.5%増)となりました。

その他の事業は、連結子会社において運送・請負業務の受注等が減少したことにより、売上高2,145百万円(前年同期比1.6%減)、セグメント損失は31百万円(前年同期はセグメント利益42百万円)となりました。

 

当第3四半期連結会計期間末の資産の合計は48,331百万円となり、前連結会計年度末(以下「前年度末」という。)に比べ1,062百万円減少しました。同じく負債の合計は25,308百万円となり、前年度末に比べ747百万円増加し、純資産の合計は23,022百万円となり、前年度末に比べ1,810百万円減少しました。この結果、自己資本比率は前年度末の50.2%から47.5%となり、1株当たり純資産額は前年度末の2,765.88円から2,562.66円となりました。

 

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。

また、新たな事業上及び財政上の対処すべき課題は生じておりません。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は224百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4) 生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績が著しく減少しております。

これは主に、肥料事業において、前年度の駆け込み需要等により増加した流通在庫の解消が想定以上に進んでいないことによるものであります。

なお、受注実績について当社グループは、製品の大部分について見込生産方式を採っておりますので、記載しておりません。