売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E35758 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態の分析

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末における流動資産は658,232千円(前連結会計年度末比153,865千円増)となりました。これは主に、資本業務提携に関連したボッシュ株式会社に対する第三者割当増資等により、現金及び預金が125,577千円増加したこと及び売掛金及び契約資産が22,416千円増加したことによるものであります。

 また、固定資産は83,655千円(同3,331千円減)となりました。これは主に、減価償却費により有形固定資産が1,346千円減少したこと及び長期前払費用の減少等により投資その他の資産が1,750千円減少したことによるものであります。

 以上の結果、資産合計は741,887千円(同150,534千円増)となりました。

(負債)

 当第2四半期連結会計期間末における流動負債は25,497千円(同17,013千円減)となりました。これは主に、未払法人税等が1,104千円増加したものの、未払金が18,907千円減少したことによるものであります。

 以上の結果、負債合計は25,497千円(同17,013千円減)となりました。

(純資産)

 当第2四半期連結会計期間末における純資産は716,389千円(同167,547千円増)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により、利益剰余金が19,296千円減少したものの、資本業務提携に関連し

たボッシュ株式会社に対する第三者割当増資等により、資本金及び資本準備金がそれぞれ93,427千円増加したこと

によるものであります。

 

(2)経営成績の分析

 当社グループは、「Make Things Intelligent」をミッションに掲げ、画像認識ソフトウェアの開発を行っております。

 当社グループが属する画像認識ソフトウェア業界におきましては、あおり運転や高齢運転者による交通事故が社会課題となる中、自動車向け先進運転支援システム(ADAS)、ドライバー監視システム(DMS)の普及や自動運転技術の実用化に向けて、自動車関連企業各社がこれらの取り組みを強化しております。また、社会的なデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が加速しており、少子高齢化や人口減少といった労働力の課題をAIにより解決する取り組みも様々な分野で多数行われております。

 こうした環境の中で、当社グループは、量産案件を中心とした新規案件の獲得及びディープラーニングをはじめとした画像認識技術の研究開発を積極的に進め、当社ライセンス製品の量産台数は累計で230万台を突破しました。また、主力事業であるモビリティ事業に加え、スマートインフラ事業、DX(AI-OCR)事業へとサービス分野を広げ、事業の拡大を図ってまいりました。さらに、2023年6月には、今後、益々発展していくと予想される市場環境の中で成長をより加速させることを目的として、ボッシュ株式会社と資本業務提携契約を締結いたしました。

 当第2四半期連結累計期間においては、ボッシュ株式会社との資本業務提携の効果もあり、受託開発収入が大きく増加したことに加え、新車向け車載カメラの量産が堅調に推移していることから、ライセンス収入も増加しました。また、事業拡大のための先行投資として、前年度末にオフィスを増床したことから、賃料や減価償却費等の経費が増加しました。

 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高220,125千円(前年同四半期比35.7%増)、営業損失21,750千円(前年同四半期は営業損失21,141千円)、経常損失22,556千円(前年同四半期は経常損失24,072千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失19,296千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失20,587千円)となりました。

 なお、当社グループは「画像認識ソフトウェア開発事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

  当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、542,083千円

(前年同四半期は412,046千円)となりました。各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

  営業活動の結果使用した資金は57,489千円(前年同四半期比1.2%増)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失の計上22,556千円、売上債権及び契約資産の増加22,416千円及び未払金の減少18,907千円があったことによるものであります。

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

  投資活動の結果使用した資金は4,555千円(同305.8%増)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出4,555千円があったことによるものであります。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

  財務活動の結果得られた資金は186,854千円(前年同四半期は23千円の支出)となりました。これは、資本業務提携に関連したボッシュ株式会社に対する第三者割当増資等による株式の発行による収入186,854千円があったことによるものであります。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について、重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は60,999千円であります。

 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況について、重要な変更はありません。