売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E36107 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、消費活動の回復やインバウンド需要の拡大等の景気回復の兆しが見られる一方で、物価上昇や円安状況の長引き、また労働人口の縮小による人件費の高騰も顕著になり、先行きが不透明な状況が継続しました。しかし、このような経済環境の中、企業はデジタル化を引き続き促進しており、IT技術を使った生産性や効率化への投資は安定して推移し、当社が属するソフトウェア業界の重要性はますます高まっております。

当社は、「デジタルを簡単に、社会を便利に」というミッションの下、アプリ開発技術がなくてもノーコード(プログラミング不要)で誰でも簡単にスマートフォンアプリの開発・運用を行うことができるプラットフォーム「Yappli」を提供しております。「Yappli」は従来の企業のアプリ開発における様々な課題を解決するだけではなく、顧客企業自ら効率的にアプリを運用することを可能にするため、アプリ運用における成果を生み出しやすいサービスとなっております。

2021年10月にはノーコードの顧客管理システムである「Yappli CRM」をローンチし、ユーザーとのタッチポイントであるアプリに加え、バックエンドのデータ領域へと当社のドメインを拡大いたしました。「Yappli CRM」は順調に立ち上がり、様々な企業への導入が進んでおります。また、2023年8月に社内利用向けアプリを刷新し、人的資本経営をアプリから推進する新サービス「Yappli UNITE」をローンチしました。人的資本開示に向け、HR Tech領域に進出し、組織エンゲージメントをアプリで向上させる新たな市場の開拓を進めております。

以上の結果、当第1四半期累計期間の経営成績は、売上高1,341,152千円(前年同期比12.6%増)、営業利益182,346千円(前年同期比155.1%増)、経常利益183,061千円(前年同期比171.1%増)、四半期純利益360,737千円(前年同期比750.5%増)となりました。

なお、当社はアプリ運営プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

(2)財政状態の状況

(資産)

当第1四半期会計期間末における資産合計は3,041,622千円となり、前事業年度末に比べ227,270千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が124,634千円減少した一方で、繰延税金資産が179,289千円、流動資産その他が128,713千円及び受取手形及び売掛金が65,174千円増加したことによるものであります。

(負債)

当第1四半期会計期間末における負債合計は1,321,120千円となり、前事業年度末に比べ133,172千円減少いたしました。これは主に、未払金が27,092千円増加した一方で、流動負債その他が72,188千円、未払法人税等が49,036千円及び長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が37,500千円減少したことによるものであります。

(純資産)

当第1四半期会計期間末における純資産合計は1,720,502千円となり、前事業年度末に比べ360,443千円増加いたしました。これは主に、資本金が2,556,370千円及び資本剰余金が1,298,215千円減少した一方で、利益剰余金が4,215,323千円増加したことによるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当第1四半期累計期間における研究開発活動の金額は、62,003千円であります。

なお、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。