売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01024 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 経営成績

当第3四半期連結累計期間の経済情勢は、行動制限の緩和によって社会経済活動の正常化が進みましたが、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の悪化、物価の上昇や為替の変動などもあり、依然として先行き不透明な状況が続きました。自動車市場におきましては、半導体供給不足の問題は解消しましたが、中国ではEVシフトが急速に進みました。

このような環境の下、当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、中国セグメントは減収・減益となりましたが、米州セグメントが大幅な増収・増益となり、売上高37,087百万円(前年同四半期比2,585百万円 7.5%増加)、営業利益3,004百万円(前年同四半期は営業利益59百万円)、経常利益3,693百万円(前年同四半期比2,967百万円 409.1%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,557百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失267百万円)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

① 日本

ゴムシート類・家電用ホースの販売は減少しましたが、自動車部品・産業用ホースの販売が増加し、売上高は16,707百万円(前年同四半期比556百万円 3.4%増加)となりました。増収の影響や諸経費の減少等により、セグメント利益(営業利益)は980百万円(前年同四半期比723百万円 281.3%増加)となりました。

② 米州

米国では、自動車部品・産業用ホースともに販売の増加に加えて円安による為替換算上の影響もあり、増収・増益となりました。メキシコの自動車部品は、販売の増加に加えて円安による為替換算上の影響があり増収となりましたが、人件費や諸経費の増加等により減益となりました。その結果、売上高は16,681百万円(前年同四半期比2,866百万円 20.8%増加)、セグメント利益(営業利益)は1,823百万円(前年同四半期はセグメント損失579百万円)となりました。

③ 東南アジア

タイでは、自動車部品の米州向け販売が増加したことや円安による為替換算上の影響等により、増収・増益となりました。マレーシアでは、家電用ホースの販売が減少したこと等により、減収・減益となりました。その結果、売上高は2,821百万円(前年同四半期比409百万円 17.0%増加)、セグメント利益(営業利益)は204百万円(前年同四半期比29百万円 17.0%増加)となりました。

④ 中国

中国では、自動車部品・家電用ホースともに販売が減少したことにより、売上高は3,642百万円(前年同四半期比1,188百万円 24.6%減少)となりました。減収の影響等により、セグメント損失(営業損失)は88百万円(前年同四半期はセグメント利益157百万円)となりました。

 

 

(2) 財政状態

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ5,870百万円増加し、57,297百万円となりました。これは主として、現金及び預金が2,239百万円増加したこと、有価証券が900百万円増加したこと、有形固定資産が1,473百万円増加したこと、投資有価証券が759百万円増加したことによるものであります。

負債は、前連結会計年度末に比べ327百万円増加し、14,811百万円となりました。これは主として、未払金が157百万円増加したこと、繰延税金負債が371百万円増加したこと、賞与引当金が221百万円減少したこと、短期及び長期の借入金が150百万円減少したことによるものであります。

純資産は、前連結会計年度末に比べ5,542百万円増加し、42,486百万円となりました。これは主として、利益剰余金が2,139百万円増加したこと、その他有価証券評価差額金が503百万円増加したこと、為替換算調整勘定が2,263百万円増加したこと、非支配株主持分が646百万円増加したことによるものであります。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は865百万円であります。