売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E37206 


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~12月31日)における我が国経済は、2023年5月に新型コロナウイルス感染症の位置づけが感染症法上の5類に移行されたことで、経済活動の正常化が進みました。インバウンド需要の回復や個人消費の持ち直しの動き等により、景気は緩やかな回復基調となっていますが、一方で、原材料価格の高騰や為替変動による急激な物価上昇等の影響もあり、依然として先行きは不透明な状況となっております。

 

当社グループの中核ビジネスであるニフティ不動産が属する不動産業界につきましては、不動産価格の上昇傾向等を背景に消費者ニーズは落ち着きを見せていますが、コロナ禍を経て改めてライフスタイルへの関心が高まったことにより個々のニーズが多様化しております。また、当社グループ各サービスが属するインターネット広告業界の市場規模は、社会のデジタル化を背景に前年比114.3%の3兆912億円に達する等、高い増加率を保っております。(株式会社電通「2022年日本の広告費」より)

このような状況のもと、当第3四半期連結累計期間につきましては、不動産テック領域における主力サービスであるニフティ不動産は、オーガニック流入増加に向けた取り組みの推進や効率的なプロモーション実施に加え、アプリのユーザビリティ向上のための施策等に注力したことから、MAU(Monthly Active Users)が堅調に推移し、売上高も順調に推移しました。

ウェルネステック領域のニフティ温泉は、営業体制を強化し、メーカー向けマーケティング支援サービス「体験型広告」において直接受注顧客の獲得に注力したことから、売上高が増加いたしました。また、2023年12月には「第18回 ニフティ温泉 年間ランキング2023」を発表、ユーザー投票数は過去最高の20万超を記録するなど、注目を集めました。

クロステック領域における主力サービスであるDFOは、SaaSツール提供によるストック型収益の安定的な成長に加え、年末のセール期に伴う広告運用サービスのアップセルが進んだこと等により、堅調に推移しました。また、2023年9月29日付で、株式会社GiRAFFE&Co.(以下、「ジラフ社」という。)の全株式を取得し、子会社化いたしました。第2四半期連結会計期間において貸借対照表のみを連結し、当第3四半期連結会計期間より損益計算書を連結しております。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,374百万円(前年同期比16.7%増)となり、第3四半期(累計)として設立以降最高を更新いたしました。営業利益は、売上高の伸長に加え、集客効率最適化への取り組み等が奏功し、564百万円(前年同期比63.8%増)となりました。また、経常利益は567百万円(前年同期比65.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は370百万円(前年同期比66.3%増)となりました。

 

なお、当社グループは、「行動支援サービス事業」の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。

 

② 財政状態の分析

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は5,760百万円となり、前連結会計年度末に比べ459百万円増加いたしました。

流動資産は5,036百万円(前連結会計年度末に比べ300百万円の増加)となりました。その主な要因は、売上債権の回収により現金及び預金が288百万円増加したこと等によるものであります。

固定資産は723百万円(前連結会計年度末に比べ159百万円の増加)となりました。その主な要因は、開発投資等によりソフトウエアが43百万円増加したこと、ジラフ社を新たに連結の範囲に含めたことによりのれんが115百万円増加したこと等によるものであります。

 

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は743百万円となり、前連結会計年度末に比べ195百万円増加いたしました。

流動負債は655百万円(前連結会計年度末に比べ122百万円の増加)となりました。その主な要因は、法人税等の計上により未払法人税等が40百万円、未払消費税等が43百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。

固定負債は87百万円(前連結会計年度末に比べ73百万円の増加)となりました。その主な要因は、ジラフ社を新たに連結の範囲に含めたことにより長期借入金が69百万円増加したこと等によるものであります。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は5,017百万円となり、前連結会計年度末に比べ263百万円増加いたしました。

その主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益370百万円の計上があった一方で配当金117百万円の支払があったこと等により、利益剰余金が252百万円増加したこと等によるものであります。

 

(2) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題の重要な変更及び新たに発生した課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5) 従業員数

当第3四半期連結累計期間において、ジラフ社を連結の範囲に含めたことに伴い、従業員数が10名増加しております。なお、従業員数には臨時雇用者数を含めておりません。