売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05254 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態および経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、緩やかな回復が続くことが期待されつつも、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっています。また、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある状況であります。

 当社グループに関連するエンタテインメント業界におきましては、PlayStation5用リモートプレイ専用機「PlayStation Portal リモートプレーヤー」やPlayStation5の新モデルが発表されたり、2023年9月には東京ゲームショウが幕張メッセで開催されるなど、活況を取り戻しつつあります。

 そのような環境のもと、当社グループの受託ソフトにおいては、2024年発売予定の「四角い地球に再びシカク現る!? デジボク地球防衛軍2 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS」(発売元:株式会社ディースリー・パブリッシャー)の開発が進行中であることを発表いたしました。

 XR事業分野においては、2023年8月19日に当社独自の技術ALiS ZERO®を使い「ガールズ&パンツァー バーチャルライブ、はじめます!~オオアライで全員集合!!!!!!!~」(主催:株式会社バンダイナムコフィルムワークス、株式会社バンダイナムコミュージックライブ)のライブ制作に参加いたしました。また、2023年8月11日~13日にはインテックス大阪で、また、2023年9月1日~3日には幕張メッセで開催されました「初音ミク「マジカルミライ 2023」」(主催:東京メトロポリタンテレビジョン株式会社、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社)のライブ制作に参加いたしました。2023年9月16日~17日開催の「プロジェクトセカイ 3rd Anniversary 感謝祭」(主催:株式会社セガ、株式会社Colorful Palette)においてリアルタイムCGを制作いたしました。2023年10月8日には、株式会社セガと株式会社Colorful PaletteによるiOS/Android向けリズム&アドベンチャーゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」において、「コネクトライブ 3rd ANNIVERSARY Memorial Stage」のリアルタイムライブ配信に参加いたしました。

 パブリッシング事業分野においては、DCコミックスのキャラクターをテーマにしたデジタルカードゲーム「DCデュアルフォース」が2023年8月31日にアーリーアクセスに移行し、2023年10月18日からはSteam / Epic Games Storeにおいて配信を開始いたしました。しかし、短期間での黒字化や、将来における初期開発費用の回収可能性も非常に低いと判断せざるを得ない状況となり、「DCデュアルフォース」に関連する資産を減損処理し、特別損失1,655百万円を計上いたしました。

 パチンコ・パチスロ分野においては、引き続き複数タイトルの画像開発プロジェクトを受託しており開発が順調に進行しております。

 その他、モバイルコンテンツ分野も複数のプロジェクト開発が進んでおります。

 また、2023年8月6日から放送が開始されたABCテレビ日曜ドラマ「何曜日に生まれたの」において、美術協力をいたしました。本ドラマ内では、当社のデジタルカードゲーム「DC デュアルフォース」と当社が開発したプロレスゲーム「AEW:Fight Forever」(発売元:THQ Nordic GmbH)、さらに当社が開発協力したRPG「Tales of ARISE」(発売元:株式会社バンダイナムコエンターテインメント)が使用されました。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は3,095百万円(前年同期比2.8%減)、経常利益は354百万円(前年同期比63.6%減)、「DCデュアルフォース」に関連する資産を減損処理し、特別損失1,655百万円を計上したため、親会社株主に帰属する四半期純損失は1,328百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益799百万円)となりました。

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して1,420百万円減少し3,339百万円となりました。主な要因としては、現金及び預金の減少677百万円、仕掛品の減少36百万円、ソフトウエア仮勘定の減少899百万円によるものであります。

負債は、前連結会計年度末と比較して198百万円増加し911百万円となりました。主な要因としては、短期借入金の増加300百万円によるものであります。

純資産は、前連結会計年度末と比較して1,618百万円減少し2,428百万円となりました。主な要因としては、親会社株主に帰属する四半期純損失1,328百万円、剰余金の配当252百万円、自己株式の増加103百万円によるものであります。

 なお、当社グループは、デジタルコンテンツ事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの経営成績の記載を省略しております。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、36百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

 有価証券報告書(2023年4月27日提出)の記載から重要な変更又は新たな発生はありません。