売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05255 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

  文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の分析

  当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、社会・経済活動の正常化が進んだものの、不安定な国際情勢や円安を背景に物価の上昇傾向が長期化しております。また、地政学的リスクや欧米各国の金融引締めにより、世界的な景気低迷が懸念されており、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

  当社グループを取り巻く環境におきましては、当社グループが主たる事業の対象とするSAPパブリッククラウドの本格的な普及が始まり、基幹システム導入コストの低減と経営効率を創造するためのより高度なIT活用への投資による二極化現象がみられます。

  かかる状況の下、当社グループは準大手および中堅企業のERPおよびAI等の最新デジタル技術の導入短縮化等SAP導入サービスの革新を目指してまいりました。単なるITシステム導入ではなく学習に焦点を当て、SAP S/4 HANA Cloudを活用して会社全体の生産性向上を目指した取組が評価され、「SAP AWARD OF EXCELLENCE 2024」「Public Cloud Customer Centricity Award」を受賞しました。また、グローバルで起きているAI革命によって、革新的な技術進歩があり、今後AIがあらゆるモノ・サービスに浸透し、世の中を大きく変えるだろうと予想されています。当社グループでは、ITやAIを活用したスマート工場支援サービスに注力しており、新規事業部門として着実に売上を計上するようになりました。

  以上のような活動を推進した結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、検収が第4四半期に延長した案件もありましたが、売上高21億12百万円(前年同四半期比6.3%増)となりました。損益面ではSAPが推進するパブリッククラウドに対応するテンプレートの改修などの研究開発を推進したことや、若手社員教育の一環として外部講師による研修やeラーニングによる通信教育など人への投資を積極的に行なったことにより販売管理費が増加したことをうけ、営業利益1億64百万円(前年同四半期比42.0%減)、経常利益1億62百万円(前年同四半期比42.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億5百万円(前年同四半期比44.7%減)となりました。

なお、当社グループはERP導入関連事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載は省略しております。

 

②財政状態の分析

  当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して、2百万円減少して22億73百万円となりました。主な内訳は、現金及び預金10億74百万円、売掛金5億10百万円、固定資産3億5百万円であります。

 当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して、40百万円減少して9億10百万円となりました。主な内訳は、前受金2億85百万円、退職給付に係る負債3億51百万円であります。

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して、38百万円増加して13億63百万円となりました。主な内訳は、利益剰余金10億94百万円であり、自己資本比率は58.6%となりました。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)事業上及び財務上の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は13百万円であります。