売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05264 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当社は「こどもたちの夢中を育み、“えがお”あふれる世界をつくる。」というパーパスを掲げ、企業価値向上の実現と持続可能な社会への貢献に向け、事業活動を推進しております。

当第3四半期連結累計期間(2023年3月1日~2023年11月30日)における当社及び連結子会社の連結業績は、売上高594億86百万円前年同期比12.7%増)、営業利益16億56百万円(前年同期営業損失1億34百万円)、経常利益23億24百万円(前年同期比555.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億41百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失22億32百万円)となりました。各国為替レートが円安に進み、営業外収益に為替差益を9億14百万円計上しております。

国内事業は、戦略的小型店の積極的な出店により売上が拡大し、当第3四半期連結累計期間の売上高は466億35百万円と過去最高になりました。

中国事業は、景気の不透明感や、感染症が流行したことによりこどもの来店客数が減少したことから売上が伸び悩み、当第3四半期連結累計期間における売上高は50億94百万円となりました。

アセアン事業は、当第3四半期連結累計期間の売上高が79億13百万円、営業利益は四半期連結会計期間としては8期連続の営業黒字となりました。

店舗数については、当第3四半期連結累計期間での新規出店153店舗、閉店47店舗となり、2023年11月末時点で国内699店舗、海外451店舗、合計1,150店舗(直営店1,139店舗、FC等11店舗)となりました。

 

(国内事業)

国内事業は、戦略的小型店の拡大と既存店の好調により当第3四半期連結累計期間は第3四半期連結累計期間の売上高としては過去最高となりました。

当第3四半期連結累計期間においてカプセルトイ専門店「TOYS SPOT PALO」、プライズ専門店「PRIZE SPOT PALO」合計で94店舗の戦略的小型店を出店いたしました。「グリナード永山」「静岡PARCO」といった駅ビルや百貨店などイオングループ外の新たな出店先を開拓いたしました。

既存店では、回復感が鮮明になってきたメダル部門において、11月より人気機種「桃太郎電鉄」を追加導入すると同時に、BLACK FRIDAYキャンペーン期間にメダルの販促を行った結果、当部門の当第3四半期連結累計期間の売上高前年同期比は120.5%となりました。プライズ部門では、お子さま向けのキッズプライズが引き続き好調に推移しており、当部門の当第3四半期連結累計期間の売上高前年同期比は106.9%となりました。

当第3四半期連結累計期間はモーリーファンタジー5店舗、カプセルトイ専門店65店舗、プライズ専門店29店舗、ちきゅうのにわ1店舗、ミューの森1店舗、その他3店舗を新規出店する一方、不採算店舗等14店舗を閉店し、2023年11月末では699店舗となりました。

以上の結果、国内事業における当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高466億35百万円(前年同期比9.2%増)、営業利益22億51百万円(前年同期比126.0%増)となりました。

 

(中国事業)

中国事業は、経済活動の不透明感と感染症の流行により、来店客数が減少し売上が伸び悩みました。しかしながら、ROIが高い戦略的小型店の出店と、不採算店舗の閉店や経費の削減を実施し、営業利益は前年同期から5億38百万円改善いたしました。

当第3四半期連結累計期間は、直営15店舗を新規出店する一方、不採算店舗等21店舗を閉店し、2023年11月末の店舗数はFC6店舗を含め189店舗となりました。

以上の結果、中国事業における当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高50億94百万円(前年同期比37.0%増)、営業損失14億89百万円(前年同期営業損失20億27百万円)となりました。

 

 

(アセアン事業)

アセアン事業は、アミューズメント業界内やプレイグラウンド業界内で店舗数・売上ともに第1位のマレーシア、フィリピンが引き続き好調に推移し、アセアン事業全体の業績を牽引した結果、当第3四半期連結累計期間の売上高既存店前年同期比は113.6%となり、第3四半期連結累計期間としては売上高、営業利益ともに過去最高となりました。

マレーシアでは、アミューズメント人気が継続しており、お子さまに人気がある「ポケモンガオーレ」のスタジアムをオープンするなど、新たな取り組みも実行しております。

当第3四半期連結累計期間は、34店舗を新規出店する一方、不採算店舗12店舗を閉店し、2023年11月末の店舗数はFC5店舗を含め262店舗となりました。

以上の結果、アセアン事業における当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高79億13百万円(前年同期比24.3%増)、営業利益8億99百万円(前年同期比0.2%増)(※1)となりました。

 

(※1)アセアン事業で当第3四半期連結累計期間に前期には発生していなかった社内ブランドロイヤルティ(約1.5億円)が発生しております。フィリピンでは前第3四半期連結累計期間の営業利益において、コロナ影響による家賃減免効果(約1億円)がありました。

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、121億49百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億7百万円増加いたしました。主な内訳は、売上預け金の増加(4億40百万円)、棚卸資産の増加(4億24百万円)、現金及び預金の増加(2億29百万円)であります。

当第3四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、381億44百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億69百万円増加いたしました。主な内訳は、新店及び店舗活性化に伴う遊戯機械の増加(12億19百万円)、建物の増加(6億65百万円)及び使用権資産の増加(5億93百万円)であります。

この結果、総資産は502億94百万円となり、前連結会計年度末に比べ33億77百万円増加いたしました。

 

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、367億22百万円となり、前連結会計年度末に比べ43億67百万円増加いたしました。主な内訳は、短期借入金の増加(31億3百万円)、未払費用(主に未払賃借料)の増加(5億35百万円)、買掛金の増加(4億18百万円)であります。

当第3四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、58億5百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億19百万円減少いたしました。主な内訳は、連結子会社における長期借入金の減少(6億52百万円)、長期割賦未払金の減少(4億29百万円)、連結子会社におけるリース債務の増加(3億97百万円)であります。

この結果、負債合計は425億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ37億48百万円増加いたしました。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、77億67百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億71百万円減少いたしました。主な内訳は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上(3億41百万円)、剰余金の配当による減少(1億97百万円)、為替の変動に伴う為替換算調整勘定の減少(5億65百万円)であります。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。