売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05264 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当社は、「こどもたちの夢中を育み、“えがお”あふれる世界をつくる」というパーパスの実現に向け、新たなビジョンのもと新中期経営計画(2024年~2026年)を策定し、持続可能な社会への貢献と企業価値を高めるべく、事業活動を推進しております。

当第1四半期連結累計期間(2024年3月1日~2024年5月31日)における当社及び連結子会社の連結業績は、売上高203億89百万円前年同期比8.4%増)と第1四半期として過去最高を更新しました。営業利益4億85百万円(前年同期営業損失64百万円)と前年から5億49百万円の増、経常利益7億2百万円(前年同期比563.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益54百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失2億15百万円)と前年から2億70百万円の増となりました。

国内事業は、プレイグラウンドでは、大型の新業態や小型店の出店、アミューズメントでは、カプセルトイ専門店・プライズ専門店の出店を積極的に行いました。既存店ではキッズプライズの拡大や販促活動などの取り組みを進めた結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は161億72百万円(前年同期比8.5%増)と、第1四半期として過去最高を更新いたしました。

アセアン事業は、引き続き各国ともに好調に推移し、特にマレーシア・フィリピンでは一昨年以降、売上は大きく伸び続けております。新業態や戦略的小型店の出店と既存店の好調が続いた結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は30億77百万円(前年同期比23.0%増)となり、第1四半期として3期連続で過去最高を更新いたしました。

中国事業は、昨年9月以降、こどもを中心に広まった感染症による影響はほぼ解消されましたが、不動産不況に端を発した経済活動は依然低迷しており、当第1四半期連結累計期間の売上高は11億90百万円(前年同期比17.8%減)となりました。

店舗数については、当第1四半期連結累計期間での新規出店47店舗、閉店20店舗となり、2024年5月末時点で国内724店舗、海外470店舗、合計1,194店舗(直営店1,183店舗、FC等11店舗)となりました。

 

(国内事業)

国内事業の新規出店は、プレイグラウンドでは、大型業態の「ちきゅうのにわ」を2店舗出店(累計4店舗)いたしました。環境をテーマに「ちきゅうをまなぶ」をコンセプトにした内装・遊具・スタッフのサービスが評価を受け好調に推移しております。また、小型業態の「スキッズガーデン」では、単独店として2店舗目を出店し、多くのお客さまにご来店いただき好調に推移しております。アミューズメントでは、小型業態のプライズ専門店「PRIZE SPOT PALO」を繁華街へは初となる渋谷駅前に出店するなど、第1四半期は合計7店舗出店いたしました。カプセルトイ専門店は高ROIの「TOYS SPOT PALO」を13店舗出店、さらにマーケット性の高いエリアへ対応する大型で有人の新業態「カプセル横丁」を2店舗出店し、合計で15店舗を出店いたしました。

当第1四半期連結累計期間は25店舗を出店する一方、4店舗を閉店し、2024年5月末では724店舗となりました。

部門別では、最も売上構成比の高いプライズ部門が当第1四半期連結累計期間の既存店売上高前年同期比109.8%となり、お子さま向けの展開を特に強化しているキッズプライズ部門が同120.9%と大きく牽引しております。荒利益率の高いメダル部門では、6月以降の大型投資に向け販促活動を再開・強化しており、同104.2%と順調に回復が続いております。

以上の結果、国内事業における当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高161億72百万円前年同期比8.5%増)、営業利益8億83百万円(同333.5%増)と前年から6億79百万円増となりました。

 

 

(アセアン事業)

アセアン事業では、当社の強みである「独自性のある内装や遊具」、「高い安全性とスタッフの接客力」を強化し競合との差別化を続けております。出店拡大を続けているプレイグラウンドでは、4月にインドネシアに大型新業態の「Kidzooona Safari」を初出店し、多くのお客さまにご来店いただき、ディベロッパーからも高い評価をいただいております。標準型の「kidzooona」もフィリピンに3店舗、インドネシアへ2店舗、ベトナム1店舗を出店しております。またインドネシアにおいては、更なる市場成長を見込みアミューズメントの「モーリーファンタジー」を出店再開しております。

当第1四半期連結累計期間は、12店舗を新規出店する一方、5店舗を閉店し、2024年5月末の店舗数はFC5店舗を含め284店舗となりました。

以上の結果、アセアン事業における当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高30億77百万円前年同期比23.0%増)、営業利益3億32百万円(同14.5%増)と前年から42百万円増となりました。

 

(中国事業)

中国事業は、経済活動の低迷が当期も継続するものと想定をしており、四半期ごとに段階的に回復を進める計画となっております。当第1四半期連結累計期間の既存店売上高前年同期比79.2%(計画66.0%)となり、計画を上回りました。不採算店舗の計画以上の閉店、プレイグラウンドの店舗活性化を2店舗実施、ROIが高い戦略的小型店を10店舗出店、新規機械・遊具の導入、経費削減を継続実施して回復を進めております。

当第1四半期連結累計期間は、戦略的小型店10店舗を新規出店する一方、不採算店舗等11店舗を閉店し、2024年5月末の店舗数はFC6店舗を含め186店舗となりました。

以上の結果、中国事業における当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高11億90百万円前年同期比17.8%減)、営業損失7億29百万円(前年同期営業損失5億58百万円)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

第1四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、131億10百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億86百万円増加いたしました。主な内訳は、流動資産その他(主に前払費用と未収入金)の増加(4億44百万円)、棚卸資産の増加(82百万円)、売上預け金の増加(80百万円)、現金及び預金の減少(4億81百万円)であります。

当第1四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、411億30百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億51百万円増加いたしました。主な内訳は、連結子会社における使用権資産の増加(5億57百万円)、新店及び店舗活性化に伴う遊戯機械の増加(5億51百万円)及び建物の増加(4億89百万円)であります。

この結果、総資産は542億40百万円となり、前連結会計年度末に比べ19億37百万円増加いたしました。

 

(負債)

第1四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、314億22百万円となり、前連結会計年度末に比べ62億30百万円減少いたしました。主な内訳は、国内短期借入金の長期転換に伴う短期借入金の減少(84億69百万円)及び1年内返済予定の長期借入金の増加(19億56百万円)であります。

当第1四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、147億72百万円となり、前連結会計年度末に比べ86億63百万円増加いたしました。主な内訳は、国内短期借入金の長期転換に伴う長期借入金の増加(84億22百万円)であります。

この結果、負債合計は461億95百万円となり、前連結会計年度末に比べ24億33百万円増加いたしました。

 

(純資産)

当第1四半期連結会計期間末における純資産の残高は、80億45百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億95百万円減少いたしました。主な内訳は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上(54百万円)、剰余金の配当による減少(98百万円)、為替の変動に伴う為替換算調整勘定の減少(4億77百万円)であります。

 

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。