売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E34140 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、社会経済活動の正常化が進み、企業収益や個人消費の持ち直しが見られ、景気は緩やかな回復基調で推移しました。先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されます。ただし、欧米における高い金利水準の継続に伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れによる我が国の景気を下押しするリスク、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。

当社グループの事業領域である組込みソフトウェア開発のコンサルティング業界におきましては、引き続き、製造業におけるソフトウェアの重要性が高く、高付加価値の支援が必要とされています。製造業全般において、ソフトウェア開発需要が多く、特に自動車業界における電動化や自動運転をはじめとするCASE領域では、ソフトウェアの大規模・複雑化が進んでおり、ソフトウェア開発の旺盛な受注が継続しております。また、急激に進化した大規模言語モデルに代表される生成AIなどの最新技術の利活用が急務と考えております。

このような環境の下、コンサルティング事業は、CASEやソフトウェア・ファーストなど、最新の技術課題や製造業DXを中心に受注を伸ばし、堅調に推移しました。「Eureka Box(ユーリカボックス)」やトレーニングは、リスキリング需要の高まりを背景に、順調に推移しました。また、引き続き、リリースに向けて生成AI支援サービス「CoBrain(コブレイン)」の開発に注力しました。

費用面においては、外注費やCoBrainの開発コストのほか、採用計画の前倒しによる採用コスト・人件費が増加しております。

a.財政状態
(資産)

当第2四半期連結会計期間末における流動資産は1,427,783千円となり、前連結会計年度末に比べ63,377千円減少いたしました。これは主に配当金及び法人税等の支払に伴い現金及び預金が52,625千円減少したことによるものであります。固定資産は214,874千円となり、前連結会計年度末に比べ4,244千円増加いたしました。これは主にのれん償却に伴い無形固定資産が18,276千円減少した一方で、設備投資に伴い有形固定資産が11,515千円増加したことと、投資その他の資産に含まれる繰延税金資産が11,472千円増加したことによるものであります。

この結果、総資産は1,642,658千円となり、前連結会計年度末に比べ59,133千円減少いたしました。

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における流動負債は129,246千円となり、前連結会計年度末に比べ19,257千円減少いたしました。これは主に賞与引当金が25,467千円増加したことと、未払法人税等が17,989千円増加した一方で、その他に含まれる未払費用が11,932千円、預り金が49,569千円それぞれ減少したことによるものであります。

この結果、負債合計は129,246千円となり、前連結会計年度末に比べ19,257千円減少いたしました。

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は1,513,412千円となり、前連結会計年度末に比べ39,875千円減少いたしました。これは主に四半期純利益の計上に伴い利益剰余金が14,405千円増加した一方で、剰余金の配当に伴い利益剰余金が54,281千円減少したことによるものであります。

この結果、自己資本比率は92.1%(前連結会計年度末91.3%)となりました。

 

b.経営成績

当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高586,181千円(前年同期比9.8%増)、営業利益25,753千円(同71.2%減)、経常利益27,955千円(同69.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益14,405千円(同73.8%減)となりました。

なお、当社グループはコンサルティング事業の単一セグメントであり、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ52,620千円減少し、1,225,597千円となりました。主な要因は次のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は、主に前年同期に比べ税金等調整前四半期純利益27,955千円が減少したことにより、前年同期に比べ44,574千円減少し、18,081千円の収入(前年同期は62,655千円の収入)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果支出した資金は、主に前年同期に比べ連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が無かったことにより、前年同期に比べ139,353千円減少し、16,447千円の支出(前年同期は155,801千円の支出)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果支出した資金は、主に前年同期に比べ株式の発行による収入が無かったことと、配当金の支払額が増加したことにより、前年同期に比べ6,161千円増加し、54,254千円の支出(前年同期は48,092千円の支出)となりました。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

該当事項はありません。