E00934 Japan GAAP
当第1四半期累計期間の経営成績につきましては、以下のとおりです。
(注) 中期経営計画の利益面の計数指標としては、将来の導入品獲得に向けて、当面は研究開発投資を積極的に実施することから、研究開発費控除前営業利益を設定しております。
売上高は、アレルゲン領域及び皮膚疾患領域等における販売数量の伸長等により、13,451百万円と前年同期に比べ1,640百万円(13.9%)増加しました。
各フランチャイズ領域における主要な製品・商品の販売状況につきましては、以下のとおりです。
・腎・透析領域におきましては、「リオナ錠(高リン血症治療剤、鉄欠乏性貧血治療剤)」が1,731百万円と前年同期に比べ187百万円(12.2%)増加しましたが、「レミッチ(透析患者における経口そう痒症改善剤)」は後発品の影響に加えて薬価改定もあり449百万円と前年同期に比べ201百万円(31.0%)減少しました。
・皮膚疾患領域におきましては、「コレクチム軟膏(外用JAK阻害剤)」が小児向け処方を含む販売数量の伸長により2,005百万円と前年同期に比べ419百万円(26.4%)増加し、「アンテベート(外用副腎皮質ホルモン剤)」は1,187百万円と前年同期に比べ218百万円(22.6%)増加しました。
・アレルゲン領域におきましては、アレルゲン免疫療法のさらなる普及により「シダキュア スギ花粉舌下錠(アレルゲン免疫療法薬)」は2,861百万円と前年同期に比べ432百万円(17.8%)増加し、「ミティキュア ダニ舌下錠(アレルゲン免疫療法薬)」は2,488百万円と前年同期に比べ283百万円(12.9%)増加しました。
費用面におきましては、売上原価は販売数量が伸長したほか、仕入単価の上昇及び為替影響等により7,487百万円と前年同期に比べ1,199百万円(19.1%)増加し、販売費及び一般管理費は主に前年同期において研究開発費にライセンス契約一時金を計上していたことから4,580百万円と前年同期に比べ1,379百万円(23.2%)減少しました。
以上の結果、営業利益は1,383百万円(前年同期は営業損失437百万円)、経常利益は営業外費用の投資事業組合運用損が増加したこと等により1,166百万円(前年同期は経常損失404百万円)、四半期純利益は878百万円(前年同期は四半期純損失288百万円)となりました。
なお、研究開発費控除前営業利益は1,915百万円と前年同期に比べ295百万円(18.3%)増加しました。
当第1四半期会計期間末の総資産は、132,947百万円と前事業年度末に比べ485百万円(0.4%)減少しました。これは、商品及び製品が1,366百万円、投資有価証券が1,268百万円、投資その他の資産のその他に含まれるその他投資等が916百万円増加しましたが、有価証券が2,007百万円、現金及び預金が1,318百万円、受取手形及び売掛金が632百万円減少したこと等によるものです。
負債につきましては、13,906百万円と前事業年度末に比べ607百万円(4.6%)増加しました。これは、未払法人税等が818百万円、流動負債のその他に含まれる未払金が434百万円減少しましたが、買掛金が2,100百万円増加したこと等によるものです。
純資産につきましては、119,041百万円と前事業年度末に比べ1,093百万円(0.9%)減少しました。これは、剰余金の配当が1,967百万円、四半期純利益が878百万円となったこと等によるものです。
当第1四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期累計期間の研究開発費の総額は532百万円です。
研究(共同)開発・導入活動の主な進捗及び成果につきましては、次のとおりです。
(皮膚疾患領域)
尋常性ざ瘡治療薬「TO-210」(Nogra Pharma Limited 開発番号:NAC-GED-0507)
・Nogra Pharma Limitedと日本国内における独占的開発・商業化権に関するライセンス契約を締結した「TO-210」につきまして、2024年4月、尋常性ざ瘡を適応症とした日本国内における第Ⅰ相臨床試験を開始しております。