売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00910 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が第5類に分類され、経済社会活動の正常化が進み、企業収益は総じて緩やかに改善の動きがみられました。設備投資は、持ち直しの動きに足踏みがみられますが、個人消費には持ち直しの動きが、雇用情勢には改善の動きがみられ、景気全体は緩やかに回復しております。

一方で世界の景気は、一部の地域において弱さがみられるものの、持ち直しの動きがみられますが、ウクライナ情勢の長期化や世界的な金融引き締めに伴う影響、物価上昇等による下振れリスクがあります。わが国においても、原材料価格やエネルギー価格ならびに企業物価指数や消費者物価指数の高止まりなどが懸念され、当社グループを取り巻く環境は予断を許さない状況が続いております。

このような状況のなか、当社グループは一定の需要に対し安定して製品供給すべく事業活動を継続し、自動車補修用市場でのシェアの拡大を図るため、顧客ニーズに沿った環境対応型塗料や高機能性塗料で販路拡大に注力するとともに、大型車両分野や工業用分野などの新規市場開拓や建築用塗料の受注拡大に向け、営業活動を展開いたしました。

売上高については、原材料価格や物流コスト等の上昇分の一部を販売価格に転嫁し、収益確保に努めてまいりました。

利益面につきましても、ウクライナ情勢の長期化ならびに原材料価格やエネルギー価格が高止まりしたことから、収益環境を慎重に見極め、生産部門における設備投資を必要最小限とし、不急の設備維持経費を抑制するなど総コスト上昇を一定程度に抑えることに注力いたしました。

その結果、当第3四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

① 財政状態

当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、前連結会計年度末と比較して、資産は8億55百万円増加、負債は2億92百万円増加、純資産は5億63百万円増加しました。

資産の増加の主なものは、投資有価証券6億65百万円、受取手形、売掛金及び契約資産3億円、長期預金3億円、現金及び預金1億92百万円、商品及び製品1億12百万円、減少の主なものは有価証券7億円であります。

負債の増加の主なものは、電子記録債務2億12百万円、支払手形及び買掛金1億25百万円、減少の主なものは賞与引当金76百万円であります。

また、純資産の増加の主なものは、利益剰余金4億34百万円、その他有価証券評価差額金1億25百万円となっております。

② 経営成績

当第3四半期連結累計期間の売上高は、61億31百万円(前年同四半期比7.3%増加)となりました。また、利益面におきましては、営業利益は6億75百万円(前年同四半期比55.5%増加)、経常利益は7億63百万円(前年同四半期比48.4%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億29百万円(前年同四半期比52.7%増加)となりました。

セグメントの経営成績は、次のとおりであります。

塗料事業は、売上高60億56百万円(前年同四半期比7.4%増加)、営業利益は6億43百万円(前年同四半期比59.9%増加)であります。

その他は、売上高76百万円(前年同四半期比1.2%増加)、営業利益は33百万円(前年同四半期比1.3%増加)であります。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億85百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究活動の状況に重要な変更はありません。