売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05042 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。

(1)財政状態及び経営成績の状況

当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、デジタルエンタテインメント事業で第2四半期までに発生した不採算案件2件の影響に加え、当第3四半期にゲームソフト関連で複数の開発案件が中止になったことなどから、売上高は32億43百万円(前年同期比27.6%減)となりました。

利益面につきましては、上述の状況から大きな損失が発生し、営業損失は5億99百万円(前年同期は営業利益4億47百万円)、経常損失は5億80百万円(前年同期は経常利益4億64百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は3億67百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益4億3百万円)となりました。

 

セグメントの業績は次のとおりです。文中の各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおりません。

 

①デジタルエンタテインメント事業

ゲームソフト関連については、2023年8月期の後半から立ち上がった複数の案件は開発活動が本格化し、売上・利益への貢献が高まってまいりました。一方で、顧客の方針転換等による、開発案件の中止が複数件発生いたしました。一部の案件では、顧客からの引き合いに基づき、当連結会計年度の期初から制作を進めておりましたが、中止により進めていた部分の売上が見込めず、大きな損失となりました。また第2四半期報告書にてご報告した、開発終盤に顧客とともにゲームの品質向上に取り組むなか、開発要件の大幅な増加によって作業が急増し開発期間が延びた案件は、顧客との交渉の結果、作業増加の一部分を今後のレベニューシェアにより回収することとなりました。これらの結果、売上高は18億77百万円(前年同期比33.6%減)となりました。

モバイルコンテンツ関連については、運営中の案件は、前年同期を上回る水準で推移しております。一方で第2四半期報告書にてご報告した通り、開発中にサーバーの大規模な増強が必要となりそれに付随して一部作業の手戻りも発生したスマートフォンゲームの開発案件は、当連結会計年度中の納品に向けて開発を進めており、当初想定より開発スケジュールが遅れていることから開発売上は減少しました。この結果、売上高は11億円(前年同期比20.2%減)となりました。

以上の結果、当事業の売上高は29億78百万円(前年同期比29.2%減)、営業損失6億62百万円(前年同期は営業利益3億97百万円)となりました。不採算案件や失注時の損失の発生を防止するため、プロジェクト管理ルールの強化と徹底に取り組んでおります。

 

②その他事業

家庭用カラオケ楽曲配信事業は、当第3四半期においても安定して高水準な収益を維持しております。SI事業では、第3四半期に新しい開発案件を獲得し、売上は伸びてきておりますが、第2四半期までの失注や遅延が影響し、前年同期に比べると減収となりました。この結果、当事業の売上高は2億65百万円(前年同期比2.4%減)、営業利益62百万円(前年同期比24.3%増)となりました。

 

 

また、当第3四半期連結累計期間における財政状態の概況は次のとおりです。

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して4億57百万円減少し、71億68百万円となりました。資産の部におきましては、売掛金及び契約資産、仕掛品などが増加した一方で、現金及び預金、有価証券などが減少したことにより、流動資産が4億35百万円減少しております。また、繰延税金資産などが増加した一方で、その他に含まれる保険積立金の減少や投資有価証券の減少などにより、固定資産が21百万円減少しております。

負債につきましては、未払法人税等、賞与引当金などが減少した一方で、受注損失引当金、買掛金などが増加したことにより、前連結会計年度末と比較して1億32百万円増加し、11億97百万円となりました。

純資産につきましては、親会社株主に帰属する四半期純損失を計上したことなどにより、前連結会計年度末と比較して5億89百万円減少し、59億71百万円となりました。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費の総額は2,916千円です。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。