売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E36697 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 業績の状況

 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へと移行したことにより経済活動が正常化に向かい景気回復の兆しが見え始めているものの、世界情勢の緊迫化は依然として続いており、エネルギー問題や原材料等の高騰、更には円安の影響を受け、引き続き、不確実性の高い状況で推移しております。

 このような状況の下、当社グループにおける主な取り組みとしては、2023年11月20日付にて、株式会社Waqoo(以下、当社という。)を株式交換完全親会社、セルプロジャパン株式会社(以下、セルプロジャパンという。)を株式交換完全子会社とする株式交換契約を両社間において締結いたしました。当該契約締結を通じ、当社とセルプロジャパンは再生医療領域における血液由来加工の受託サービスの製販一体の連携強化を目指すと共に、化粧品等の商品企画領域においても、セルプロジャパンが事業展開する化粧品・原料事業と緊密に連携を図り、同社が保有する技術や知見等を最大限に活用することで、効果・効能の高い商品開発の実現が可能になると考えております。今後、当社とセルプロジャパンは、各社が抱える課題等を適宜把握した上で、その課題を柔軟かつ迅速に解決する体制を構築するなど、グループ一体となり中長期的な企業価値の向上をより一層図ってまいります。

 

 なお、当社の主力事業であるD2C事業、並びに今後の当社グループを牽引するメディカルサポート事業における、各セグメントの概況については、以下のとおりです。

 

(D2C事業)

 D2C事業については、育毛・発毛促進に特化した薬用炭酸ヘッドスパ育毛剤「sodatel(ソダテル)」の販売強化に向けて、商品特性に合った効率的かつ効果的な広告媒体の選定、継続率向上を目指した各種CRM施策の強化、並びに「sodatel(ソダテル)」と既存商品とのクロスセル販売等、各種施策を積極的に推進してまいりました。

 また、既存の主力商品である「HADA NATURE(肌ナチュール)」については、新規顧客開拓の広告宣伝費を抑制する一方、ロイヤルカスタマーに対する各種施策が奏功し、継続率は想定通り高止まりし推移いたしました。この結果、同事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は381,509千円(前年同期比20.12%減)、セグメント利益は53,952千円(前年同期比71.15%減)となりました。

 

(メディカルサポート事業) 

 メディカルサポート事業については、引き続き、血液由来加工の受託サービスの導入に向けて、全国のクリニック等に向けて積極的に営業提案を推進した結果、新規提携医院数の獲得及び加工受託件数は順調に増加して推移いたしました。今後、同事業の成長発展には提携医院数における受注率の向上が重要になることから、既に提携しているクリニックへの訪問頻度を増やし、医院長様並びに患者様からのご要望等を丁寧に拾い上げ、それをサービスの向上に繋がる施策や投資等を積極的に推進してまいりました。この結果、同事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は64,368千円(前年同期比423.15%増)、セグメント損失は61,545千円(前年同期はセグメント利益3,312千円)となりました。

 

 以上の結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は445,878千円(前年同期比8.98%減)、営業損失は113,299千円(前年同期は営業利益79,434千円)、経常損失は109,798千円(前年同期は経常利益83,906千円)、又は親会社株主に帰属する四半期純損失は110,388千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益67,981千円)となりました。なお、当第1四半期連結累計期間においては、セルプロジャパンの業績は加味されておりません。

 

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

当第1四半期連結会計期間末における流動資産は1,526,528千円となり、前連結会計年度末に比べ34,637千円の減少となりました。これは主に、売掛金の増加14,728千円、現金及び預金の減少33,752千円、商品の減少17,333千円によるものであります。

当第1四半期連結会計期間末における固定資産は12,105千円となり、前連結会計年度末に比べ8,161千円の減少となりました。これは主に、長期貸付金の減少260,447千円、貸倒引当金の減少253,520千円によるものであります。

 

 (負債)

当第1四半期連結会計期間末における流動負債は604,301千円となり、前連結会計年度末に比べ100,958千円の増加となりました。これは主に、短期借入金の増加60,000千円、1年内返済予定の長期借入金の減少15,027千円、未払金の増加56,955千円によるものであります。

当第1四半期連結会計期間末における固定負債は270,214千円となり、前連結会計年度末に比べ34,986千円の減少となりました。これは、長期借入金の減少によるものであります。

 

 (純資産)

当第1四半期連結会計期間末における純資産は664,118千円となり、前連結会計年度末に比べ108,770千円の減少となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失110,388千円を計上した結果、利益剰余金が減少したことによるものであります。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当第1四半期連結累計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。