売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01034 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化や雇用・所得環境の改善など、景気は緩やかな回復が見られました。一方で、国際情勢の動向、原材料価格や資源価格の高騰、物価の上昇、為替の大幅な変動等が国内外の経済活動に与える影響が引き続き懸念され、依然として先行きは不透明な状況で推移いたしました。

 香料業界は、国内市場の成熟化、同業者間での競争激化、品質保証に関する要求増加など、依然として厳しい状況にありました。

 このような環境の中で、当社グループは製品の品質管理と安全性の確保を第一に、研究・技術開発力の一層の向上に努め、当社独自の高品質・高付加価値製品の開発に注力してまいりました。

 当第2四半期連結累計期間におきましては、売上高は前年同期に比べ2,139百万円(6.8%)増加し、33,453百万円となりました。なお、当社単体の売上高は前年同期比3.0%の増収、主要な海外連結子会社の売上高は、米国子会社が前年同期比17.7%の増収(現地通貨ベースでは同8.8%の増収)、中国子会社が前年同期比7.4%の増収(現地通貨ベースでは同2.5%の増収)、マレーシア子会社が前年同期比17.9%の増収(現地通貨ベースでは同14.6%の増収)となりました。

 部門別に見ますと、食品部門は、米国子会社、当社単体及び中国子会社の売上増加を主因に前年同期比8.8%増加し、29,526百万円となりました。

 フレグランス部門は、当社単体、中国子会社の売上が減少したことを主因に前年同期比6.1%減少し、3,926百万円となりました。

 利益につきましては、営業利益は人件費の増加に伴い販売費及び一般管理費が増加したものの、売上増及び売上原価率の改善による売上総利益の増加を主因に前年同期に比べ710百万円(19.8%)増加し、4,295百万円となりました。経常利益は営業利益の増加並びに為替差益10百万円の計上(前年同期は為替差損146百万円の計上)を主因に、前年同期に比べ826百万円(22.2%)増加し、4,555百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、投資有価証券売却益の減少により特別利益が減少したものの、経常利益の増加を主因に、前年同期に比べ374百万円(13.2%)増加し、3,198百万円となりました。

 なお、当第2四半期連結累計期間における損益計算書の換算に適用する主要通貨の日本円への換算レート(期中平均レート)は、下記のとおりです。

  1米ドル=148.25円(前年同期136.96円、前年同期比8.2%円安)

  1人民元=20.54円(前年同期19.61円、前年同期比4.7%円安)

  1マレーシアリンギット=31.48円(前年同期30.60円、前年同期比2.9%円安)

 

 セグメントの経営成績は、次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高等を含めて表示しております。

(日本)

 売上高は19,819百万円(前年同期比3.0%増)、セグメント利益は2,421百万円(前年同期比1.8%増)となりました。

(アジア)

 売上高は7,839百万円(前年同期比9.8%増)、セグメント利益は1,760百万円(前年同期比31.3%増)となりました。

(米国)

 売上高は7,328百万円(前年同期比18.3%増)、セグメント利益は69百万円(前年同期は196百万円のセグメント損失)となりました。

 

    ②財政状態の状況

(流動資産)

 前連結会計年度末に比べ、有価証券が6,999百万円増加した一方で、現金及び預金が4,791百万円減少したことを主因に、流動資産は前連結会計年度末に比べ2,332百万円増加し、72,998百万円となりました。

(固定資産)

 前連結会計年度末に比べ、建物及び構築物が944百万円増加した一方で、償却が進んだことにより、有形固定資産その他が631百万円、のれんが420百万円、無形固定資産その他に含まれる顧客関連資産が218百万円それぞれ減少したことを主因に、固定資産は前連結会計年度末に比べ382百万円減少し、68,078百万円となりました。

(流動負債)

 前連結会計年度末に比べ、買掛金が595百万円増加した一方で、賞与引当金が542百万円減少したことなどを主因として、流動負債は前連結会計年度末に比べ36百万円減少し、12,093百万円となりました。

(固定負債)

 前連結会計年度末に比べ、繰延税金負債が441百万円減少したことを主因に、固定負債は前連結会計年度末に比べ510百万円減少し、10,167百万円となりました。

(純資産の部)

 前連結会計年度末に比べ、利益剰余金が1,923百万円、為替換算調整勘定が762百万円それぞれ増加した一方で、その他有価証券評価差額金が249百万円減少したことを主因として、純資産合計は前連結会計年度末に比べ2,496百万円増加し、118,815百万円となりました。

 なお、当第2四半期連結会計期間末における貸借対照表の換算に適用する主要通貨の日本円への換算レート(期末日レート)は、下記のとおりです。

  1米ドル=151.41円(前連結会計年度末149.58円、前連結会計年度末比1.2%円安)

  1人民元=20.83円(前連結会計年度末20.46円、前連結会計年度末比1.8%円安)

  1マレーシアリンギット=31.98円(前連結会計年度末31.88円、前連結会計年度末比0.3%円安)

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ1,467百万円減少(前年同期は887百万円増加)し、28,489百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果増加した資金は5,295百万円(前年同期は3,932百万円増加)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益が4,532百万円、減価償却費が1,936百万円、のれん償却額が483百万円、売上債権の減少額が130百万円であった一方で、賞与引当金の減少額が547百万円、棚卸資産の増加額が402百万円、法人税等の支払額が1,306百万円であったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果減少した資金は5,577百万円(前年同期は1,208百万円減少)となりました。これは主に定期預金の払戻が2,464百万円、有価証券の償還が2,000百万円であった一方で、定期預金の預入が3,091百万円、有価証券の取得が4,999百万円、有形固定資産の取得が1,710百万円であったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果減少した資金は1,355百万円(前年同期は1,368百万円減少)となりました。これは主に配当金の支払額が1,275百万円であったことによるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,642百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。