売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01034 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進む中で雇用・所得環境が改善するなど、景気は緩やかな回復が見られました。一方で、国際情勢の動向、原材料価格や資源価格の高騰、物価の上昇、為替の大幅な変動等が国内外の経済活動に与える影響が懸念され、依然として先行きは不透明な状況で推移いたしました。

 香料業界は、国内市場の成熟化、同業者間での競争激化、品質保証に関する要求増加など、依然として厳しい状況にありました。

 このような環境の中で、当社グループは製品の品質管理と安全性の確保を第一に、研究・技術開発力の一層の向上に努め、当社独自の高品質・高付加価値製品の開発に注力してまいりました。

 当第1四半期連結累計期間におきましては、売上高は前年同期に比べ898百万円(5.8%)増加し、16,413百万円となりました。なお、当社単体の売上高は前年同期比4.9%の増収、主要な海外連結子会社の売上高は、米国子会社が前年同期比20.0%の増収(現地通貨ベースでは同14.9%の増収)、中国子会社が前年同期比4.6%の減収(現地通貨ベースでは同7.3%の減収)、マレーシア子会社が前年同期比3.0%の増収(現地通貨ベースでは同1.3%の増収)となりました。

 部門別に見ますと、食品部門は、当社単体及び米国子会社の売上が増加したことを主因に前年同期比8.7%増加し、14,458百万円となりました。

 フレグランス部門は、当社単体及び中国子会社の売上が減少したことを主因に前年同期比11.8%減少し、1,955百万円となりました。

 利益につきましては、営業利益は、売上高の増加並びに売上原価率の改善を主因に前年同期に比べ296百万円(19.3%)増加し、1,828百万円となりました。経常利益は営業利益の増加並びに為替差損の減少を主因に、前年同期に比べ419百万円(29.2%)増加し、1,854百万円となりました。この結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に比べ289百万円(27.9%)増加し、1,331百万円となりました。

 なお、当第1四半期連結累計期間における損益計算書の換算に適用する主要通貨の日本円への換算レート(期中平均レート)は、下記のとおりです。

  1米ドル=147.89円(前年同期141.59円、前年同期比4.4%円安)

  1人民元=20.44円(前年同期19.87円、前年同期比2.9%円安)

  1マレーシアリンギット=31.50円(前年同期30.98円、前年同期比1.7%円安)

 

 セグメントの経営成績は、次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高等を含めて表示しております。

(日本)

 売上高は9,980百万円(前年同期比4.9%増)、セグメント利益は1,101百万円(前年同期比3.0%増)となりました。

(アジア)

 売上高は3,737百万円(前年同期比1.8%減)、セグメント利益は799百万円(前年同期比9.5%増)となりました。

(米国)

 売上高は3,531百万円(前年同期比21.3%増)、セグメント損失は65百万円(前年同期は294百万円のセグメント損失)となりました。

 

②財政状態の状況

(流動資産)

 前連結会計年度末に比べ、有価証券が5,999百万円増加した一方で、現金及び預金が6,282百万円、受取手形及び売掛金が948百万円、それぞれ減少しました。これらを主因として、流動資産は前連結会計年度末に比べ1,318百万円減少し、69,347百万円となりました。

(固定資産)

 前連結会計年度末に比べ、有形固定資産が624百万円、のれんが541百万円、無形固定資産その他に含まれる顧客関連資産が767百万円、投資有価証券が468百万円、それぞれ減少しました。これらを主因として、固定資産は前連結会計年度末に比べ2,411百万円減少し、66,048百万円となりました。

(流動負債)

 前連結会計年度末に比べ、買掛金が363百万円増加した一方で、賞与引当金が1,044百万円減少したことを主因として、流動負債は前連結会計年度末に比べ714百万円減少し、11,414百万円となりました。

(固定負債)

 前連結会計年度末に比べ、繰延税金負債が602百万円減少したことを主因として、固定負債は682百万円減少し、9,994百万円となりました。

(純資産の部)

 前連結会計年度末に比べ、為替換算調整勘定が2,090百万円減少したことを主因として、純資産合計は2,332百万円減少し、113,987百万円となりました。

 なお、当第1四半期連結累計期間末における貸借対照表の換算に適用する主要通貨の日本円への換算レート(期末日レート)は、下記のとおりです。

  1米ドル=141.83円(前連結会計年度末149.58円、前連結会計年度末比5.2%円高)

  1人民元=19.93円(前連結会計年度末20.46円、前連結会計年度末比2.6%円高)

  1マレーシアリンギット=30.86円(前連結会計年度末31.88円、前連結会計年度末比3.2%円高)

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,349百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。