売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01058 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、人流やインバウンド需要の回復により経済活動が正常化に向けて進展したものの、依然として不安定な国際情勢、原材料価格やエネルギー価格の高止まりによる物価上昇が継続するなど、先行き不透明な状態が続いております。

当軟包装資材業界におきましては、アフターコロナへの移行に伴い、前年までの旺盛な需要が収束し、調整局面にある状況です。また、コスト面では原材料価格の高止まりに加え、エネルギー価格の上昇の影響を受けております

このような状況下、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は21,369百万円(前年同四半期比4.4%減)、営業利益は1,254百万円(同42.7%減)、経常利益は1,251百万円(同47.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は803百万円(同54.0%減)となりました。

当第3四半期連結累計期間は、前年より推し進めてきた価格改定の効果が表れたものの、原材料をはじめとしたコスト上昇分をカバーするに至らず、減収・減益となりました

 

部門別概況は以下のとおりであります。

 

 [包装フィルム部門]

国内市場では、需要の調整局面を迎えたことにより数量面で伸び悩む一方、価格改定効果により前年同四半期の売上高を上回りました。海外市場では、米州地域でのコロナ禍で伸長したテイクアウトやミールキット需要の減少、前年の輸送遅延を懸念した前倒し受注の反動減が続いております。加えて、Taisei Lamick Malaysia Sdn. Bhd.(現 Scientex Packaging (Kajang) Sdn. Bhd.)の株式譲渡に伴う売上高の減少影響もあり、前年同四半期の売上高を下回りました。

その結果、売上高は18,865百万円(前年同四半期比5.9%減)となりました

 

 [包装機械部門]

国内市場では、設備投資意欲がコロナ禍前に戻りつつあり、包装機械販売台数が増加したことで、前年同四半期の売上高を上回りました。海外市場では、東アジア地域で大口の受注があったものの、米州地域では、金融引き締め等の背景も影響し、設備投資意欲が高まりを見せず、販売台数が伸び悩み前年同四半期の売上高を下回りました。

その結果、売上高は2,503百万円(前年同四半期比7.9%増)となりました

 

 

財政状態の状況は以下のとおりであります。

① 資産

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比べ464百万円減少し、30,887百万円となりました。

このうち流動資産合計は、前連結会計年度末と比べ1,029百万円減少し、16,578百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が473百万円、仕掛品が202百万円増加した一方で、現金及び預金が864百万円、商品及び製品が731百万円減少したことによるものです。

固定資産合計は、前連結会計年度末と比べ564百万円増加し、14,309百万円となりました。これは主に、建物及び構築物(純額)が140百万円、無形固定資産に含まれる借地権が減損損失の計上により78百万円減少した一方で、有形固定資産のその他に含まれる建設仮勘定が529百万円、機械装置及び運搬具(純額)が248百万円増加したことによるものです

② 負債

当第3四半期連結会計期間末における総負債は、前連結会計年度末と比べ413百万円減少し、7,581百万円となりました。

このうち流動負債合計は、前連結会計年度末と比べ361百万円減少し、7,079百万円となりました。これは主に、流動負債のその他に含まれる未払消費税等が147百万円増加した一方で、未払法人税等が283百万円、賞与引当金が261百万円減少したことによるものです。

固定負債合計は、前連結会計年度末と比べ51百万円減少し、502百万円となりました。これは主に、長期借入金が29百万円減少したことによるものです

③ 純資産

当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比べ51百万円減少し、23,306百万円となりました。これは主に、利益剰余金が350百万円、為替換算調整勘定が98百万円増加した一方で、自己株式が498百万円増加したことによるものです。

 

(2) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は525百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。