売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E37833 


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間(2023年10月1日~2023年12月31日)における国内経済は、社会経済活動の正常化が進み、一部に足踏みもみられるものの景気の緩やかな回復傾向が続きました。一方、不安定な世界情勢に加え、欧米各国との金利差を背景に円安が進行したことで、輸入品を中心に物価の上昇が継続しており、景気の先行きは楽観ができない状況です。

国内IT市場においては、各企業のデジタル変革(DX)に対する投資意欲は引き続き旺盛で、生産性向上や業務効率化のみならず、デジタル技術を活用したビジネスプロセス及びビジネスモデルの変革を伴う「働き方改革」等のニューノーマルへの対応ニーズが拡大し、クラウドへの投資需要が高まっております。さらに、各クラウドベンダー及びメーカーの生成AIに対する開発競争が加速しており、今後、様々な分野でクラウド技術やクラウドサービスの活用が進んでいくことが期待されています。

このような環境のもと、当社グループは市場拡大が続くパブリッククラウド市場において、マイクロソフト製品を中心に、価値のデザインから構築、利活用促進までを一気通貫で担えるソリューション提供力を強みに、大手エンタープライズとの直接取引によって事業拡大を実現してまいりました。特に、顧客ニーズの高いセキュリティ及び生成AIにおける支援に注力しており、それぞれ新たなサービスの提供を開始しております。

セキュリティにおいては、2023年10月に業界初となるMicrosoft Azureまで統合監視を可能にしたセキュリティ監視サービス「JBS SOC」をS&J株式会社と共同開発し、リリースしました。クラウドネイティブ時代のゼロトラストに対応した支援を強化してまいります。

生成AIにおいては、2023年11月のマイクロソフト社によるMicrosoft Copilot for Microsoft365の市場投入に合わせ、先行して実施されたCopilotの検証における知見を活かし、企業における生成AIの徹底的な活用と定着化を支援するサービス「Copilot Navi」をリリースしたほか、企業が導入前にインタラクティブにCopilotを体験できる「アドバイザリーワークショップ for Microsoft Copilot」をリリースしました。引き続き、顧客の生成AIの活用の支援を強化してまいります。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は25,883百万円(前年同期比11.8%増)、営業利益は1,176百万円(同4.3%増)、経常利益は1,152百万円(同4.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は680百万円(同0.7%減)となりました。

 

セグメント別の経営成績(売上高にはセグメント間の内部売上高又は振替高を除く)は次の通りであります。

 

(クラウドインテグレーション事業)

当第1四半期連結累計期間は、旺盛なクラウド需要を背景に案件が増加し、売上が拡大した一方、一部案件の納期変更及び長期化等によりコストが増加し、売上高は5,653百万円(前年同期比15.6%増)、セグメント利益は703百万円(同2.7%減)となりました。

 

(クラウドサービス事業)

当第1四半期連結累計期間は、主要顧客に対する営業強化及び新規顧客の獲得により売上が拡大しました。加えて、案件単価の上昇により売上総利益率が改善した結果、売上高は4,395百万円(前年同期比19.5%増)、セグメント利益は665百万円(同32.3%増)となりました。

 

(ライセンス&プロダクツ事業)

当第1四半期連結累計期間は、顧客企業のクラウド活用が進んだことでライセンスの販売単価が上昇した結果、売上高は15,832百万円(前年同期比8.6%増)、セグメント利益は582百万円(同9.7%増)となりました。

 

(2)財政状態の状況

(資産)

当第1四半期連結会計期間末における流動資産は27,768百万円となり、前連結会計年度末と比べて1,933百万円増加いたしました。これは、主に受取手形、売掛金及び契約資産が860百万円、現金及び預金が842百万円増加したことによるものであります。固定資産は25,474百万円となり、前連結会計年度末と比べて1,700百万円増加いたしました。これは、主に有形固定資産が1,800百万円増加したことによるものであります。

この結果、総資産は53,243百万円となり、前連結会計年度末と比べて3,634百万円増加いたしました。

 

(負債)

当第1四半期連結会計期間末における流動負債は20,984百万円となり、前連結会計年度末と比べて3,798百万円増加いたしました。これは、主に買掛金が3,570百万円、短期借入金が500百万円増加したことによるものであります。固定負債は9,807百万円となり、前連結会計年度末と比べて394百万円減少いたしました。これは、主に長期借入金が384百万円減少したことによるものであります。

この結果、負債合計は30,792百万円となり、前連結会計年度末と比べて3,404百万円増加いたしました。

 

(純資産)

当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は22,451百万円となり、前連結会計年度末と比べて229百万円増加いたしました。これは、主に利益剰余金が224百万円増加したことによるものであります。

この結果、自己資本比率は42.2%(前連結会計年度末は44.8%)となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。