売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E38367 


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態の状況

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末における流動資産は1,477,118千円となり、前連結会計年度末に比べ33,295千円増加いたしました。これは主に、新規借入や新株発行等により現金及び預金が27,108千円増加したことによるものであります。固定資産は65,383千円となり、前連結会計年度末に比べ7,041千円増加いたしました。これは主に、有形固定資産が4,058千円、投資その他の資産が3,380千円増加したことによるものであります。この結果、総資産は1,542,502千円となり、前連結会計年度末に比べ40,336千円増加いたしました。

(負債)

 当第2四半期連結会計期間末における流動負債は159,893千円となり、前連結会計年度末に比べ10,968千円増加いたしました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が6,968千円、契約負債が6,781千円増加したことによるものであります。固定負債は70,585千円となり、前連結会計年度末に比べ16,306千円増加いたしました。これは長期借入金が16,306千円増加したことによるものであります。この結果、負債合計は230,478千円となり、前連結会計年度末に比べ27,274千円増加いたしました。

(純資産)

 当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は1,312,023千円となり、前連結会計年度末に比べ13,061千円増加いたしました。これは主に、新株発行により資本金が4,863千円、資本剰余金が4,863千円増加したことによるものであります。この結果、自己資本比率は85.1%(前連結会計年度末は86.5%)となりました。

 

(2)経営成績の状況

2024年6月10日発表の2024年1~3月期の実質GDP成長率は、前期比-0.5%となりました。2四半期ぶりのマイナス成長であり、内需が4四半期連続でマイナスとなるなど内容も弱く、昨年度中は景気が足踏み状態にあったことを改めて示す結果となりました。

一方で当社を取り巻く国内ITサービス市場においては、経済産業省の推進するデジタルトランスフォーメーション(DX)に関連するシステム投資が継続してその存在感を強めております。政府は22年に経済安全保障推進法に基づきクラウドを「特定重要物資」の対象に加えました。有事が発生しても供給網が途絶えない体制づくりを目指し、関連する国内企業に対して補助金などの支援策を用意し、具体的措置として経済産業省からさくらインターネットに対し6億円の補助が行われました。継続してデジタルトランスフォーメーション(DX)のトレンドが進展する中、生産性の向上や 業務の効率化を目的として、クラウドサービスを優先的に採用する「クラウドファースト戦略」を実行する企業が増加しており、2022年の国内クラウドサービス市場規模は、前年比37.8%増の5兆8,142億円となりました。2022年~2027年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は17.9%で推移し、2027年の市場規模は2022年比約2.3倍の13兆2,571億円になると予測されております。(出所:IDCJapan株式会社「国内クラウド 市場用途別売上額予測、2022年~2027年」)

このような経営環境のもと、当社は、超高速CMS実行環境「KUSANAGI」をはじめとしたサーバ高速化ソリューション「KUSANAGI Stack」でKUSANAGI Stack事業を展開し、一気通貫でWebサイトの保守・運用を行うKUSANAGIマネージドサービスの拡大を図ってまいりました。 しかし、昨期から取り組んでいる営業力強化のための施策が思うような結果が生み出せておらず、新規受注の獲得のペースの遅れや、大型の解約があったことにより、第2四半期では前年同期と比べて減収減益となりました。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高417,764千円(前年同期比5.2%減)、営業利益97,215千円(前年同期比38.9%減)、経常利益97,783千円(前年同期比29.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益69,967千円(前年同期比27.1%減)となりました。

なお、当社グループの事業セグメントは、KUSANAGI Stack事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より27,108千円増加して1,353,133千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は65,588千円(前年同四半期は77,871千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益97,783千円によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動により使用した資金は4,923千円(前年同四半期は19,417千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産取得による支出5,110千円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動により使用した資金は35,861千円(前年同四半期は730,677千円の獲得)となりました。これは主に、配当金の支払額68,862千円によるものです。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は11,600千円であります。

 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(8)経営成績に重要な影響を与える要因

 当第2四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。