E01257 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期累計期間において、新型コロナウイルス感染症対策の緩和により経済活動が正常化し始めた一方で、原材料の高騰や急速な円安などによる物価の上昇など、経済情勢は先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の下で、当第3四半期累計期間における当社の業績は、主力製品であるFPD(有機EL・液晶)製造装置関連は、コロナ禍の巣籠もり需要が一巡したことによる調整局面から抜け出し増加に転じましたが、半導体製造装置関連は、前第4四半期からお客様側で当社以外の部品が不足し装置の組立てが停滞などにより、お客様側での在庫が増加し、第1四半期まで出荷調整の影響が残るなど、売上及び利益とも大幅に落込みました。第2四半期以降では回復が見られ、特に第3四半期では大幅に回復しましたが、当累計期間では減少となりました。
この結果、当第3四半期累計期間の売上高は75百万円減収の4,732百万円(前年同期比1.6%減)、営業利益は94百万円減益の457百万円(前年同期比17.0%減)、経常利益は88百万円減益の472百万円(前年同期比15.7%減)、四半期純利益は38百万円減益の356百万円(前年同期比9.5%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
特殊合金事業
特殊合金事業は上述の通り、主力製品であるFPD(有機EL・液晶)製造装置関連は、コロナ禍の巣籠もり需要が一巡したことによる調整局面から抜け出し増加に転じましたが、半導体製造装置関連は、前第4四半期からお客様側で当社以外の部品が不足し装置の組立てが停滞などにより、お客様側での在庫が増加し、第1四半期まで出荷調整の影響が残るなど、売上及び利益とも大幅に落込みました。第2四半期以降では回復が見られ、特に第3四半期では大幅に回復しましたが、当累計期間では減少となりました。
この結果、当第3四半期累計期間の売上高は75百万円減収の4,618百万円(前年同期比1.6%減)、営業利益は94百万円減益の367百万円(前年同期比20.3%減)となりました。
不動産賃貸事業
不動産賃貸事業は、前年同期と同額で推移し、売上高は114百万円、営業利益は90百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
総資産は、前事業年度末より529百万円増加し7,813百万円となりました。これは主に棚卸資産の増加額296百万円、現金及び預金の増加額131百万円、投資その他の資産の増加額53百万円、受取手形及び売掛金の増加額39百万円等によるものです。
負債は、前事業年度末より242百万円増加し2,707百万円となりました。これは主に買掛金の増加額251百万円、賞与引当金の増加額51百万円、未払法人税等の減少額61百万円等によるものです。
純資産は、前事業年度末より287百万円増加し5,106百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加額255百万円、その他有価証券評価差額金の増加額32百万円によるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は209百万円であります。
なお、当第3四半期累計期間において研究開発活動の状況に重要な変更はありません。