売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01232 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く経営環境は、産業機械事業では、成形機の市況回復が遅れたほか、樹脂製造・加工機械の一部で案件進捗が一時的に停滞した影響を受けましたが、足元では過去最高水準の受注残高で推移しております。素形材・エンジニアリング事業では、多様なエネルギー関連投資の高まりを背景に、素形材製品の安定した需要が継続するなど、総じて堅調に推移しました。

このような状況のもと、当社グループは2021年5月に策定しました2026年3月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画「JGP2025」に沿って事業活動を推進しております。また、2024年3月期においても、産業機械事業、素形材・エンジニアリング事業とも、新規需要開拓、製品付加価値向上や競争力強化とともに、お客様のご理解を得ながら販売価格改善に向けた活動を継続しております。

当社グループにおける当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、前年同期に比し、受注高は、産業機械事業が減少したものの、素形材・エンジニアリング事業が増加したことから、2,231億75百万円(前年同期比1.8%増)となりました。売上高は、産業機械事業及び素形材・エンジニアリング事業が共に増加したことから、1,738億87百万円(前年同期比7.2%増)となりました。損益面では、営業利益は112億38百万円(前年同期比86.0%増)、経常利益は127億9百万円(前年同期比70.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、89億68百万円(前年同期比170.1%増)となりました。

 

○セグメントの業績は次のとおりであります。

(産業機械事業)

受注高は、防衛関連等でその他の産業機械が増加したものの、成形機や樹脂製造・加工機械においてフィルム・シート製造装置が減少したことから、1,759億15百万円(前年同期比5.7%減)となりました。

売上高は、樹脂製造・加工機械において造粒機等が増加したことから、1,451億54百万円(前年同期比4.9%増)となりました。

営業利益は、販売価格の改善効果と売上高が増加したことから、133億53百万円(前年同期比24.2%増)となりました。

 

(素形材・エンジニアリング事業)

受注高は、素形材製品が増加したことから、457億58百万円(前年同期比46.4%増)となりました。

売上高は、素形材製品が増加したことから、272億7百万円(前年同期比20.8%増)となりました。

営業利益は、販売価格の改善効果と売上高が増加したことに加え、操業の増加もあり、19億89百万円(前年同期は営業損失14億65百万円)と大きく改善しました。

 

(2)財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末比144億34百万円増加し、3,627億92百万円となりました。これは主に、仕掛品や原材料及び貯蔵品などの流動資産が増加したためであります。

当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末比72億49百万円増加し、1,949億70百万円となりました。これは主に、契約負債などの流動負債が増加したためであります。

当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末比71億84百万円増加し、1,678億21百万円となりました。これは主に、利益剰余金が増加したためであります。自己資本比率は45.8%(前連結会計年度末は45.7%)となりました。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は41億94百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。