売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01296 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類へ移行し正常化に向けて動き始めましたが、長期化するウクライナ情勢や新たなパレスチナでの紛争と円安に起因する資源・エネルギー価格や諸資材の物価高騰などにより厳しい状況が続きました。

わが国のみがき棒鋼及び冷間圧造用鋼線の主要需要分野である自動車の生産台数は、半導体をはじめとした部品不足の解消により回復基調にありましたが、他分野の建産機業界や建設業界では需要の低迷が継続いたしました。

このような経営環境下、当社グループは全社を挙げて販売数量の確保、コスト削減及び生産性の向上を推し進めるとともに、資源・エネルギーコストなどの増大を吸収すべく加工賃の是正や製品歩留りの改善、エネルギー原単位の削減に努め、収益の確保に取り組みました。

これらの結果、販売数量は76千トン(前年同四半期比5.9%減)となりましたが、売上高は値上げ効果により、売上高は18,283百万円(前年同四半期比3.1%増)となりました。損益につきましては、加工賃の是正などによる収益改善効果があったものの、生産・販売数量の未達により、営業利益は574百万円(前年同四半期比37.3%減)、経常利益は627百万円(前年同四半期比35.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は378百万円(前年同四半期比38.2%減)となりました。

 

事業部門ごとの経営成績は、次のとおりであります。

まず、みがき棒鋼部門におきましては、販売数量は45千トン、売上高は11,547百万円(前年同四半期比2.7%減)となりました。

次に、冷間圧造用鋼線部門におきましては、販売数量は31千トン、売上高は6,735百万円(前年同四半期比14.7%増)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における資産の残高は19,956百万円となり、前連結会計年度末に比べ453百万円増加いたしました。これは主に、受取手形が150百万円、売掛金が206百万円、有形固定資産が106百万円それぞれ減少いたしましたが、現金及び預金が643百万円、商品及び製品が250百万円それぞれ増加したことによるものであります。

当第3四半期連結会計期間末における負債の残高は9,763百万円となり、前連結会計年度末に比べ249百万円増加いたしました。これは主に、未払法人税等が32百万円、賞与引当金が91百万円、長期借入金が178百万円それぞれ減少いたしましたが、支払手形及び買掛金が379百万円、短期借入金が360百万円それぞれ増加したことによるものであります。

当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は10,193百万円となり、前連結会計年度末に比べ204百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金が増加したことによるものであります。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(6) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。