E01305 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
a.経営成績の状況
当第3四半期累計期間における世界経済は、諸外国で物価が上昇し、金融引締めが行われました。また、ウク
ライナ戦争が長期化し、エネルギー価格が高騰しました。2023年10月7日以降、イスラエルとイスラム組織ハマ
スとの軍事衝突が続いています。
わが国経済は、内外金利差により円安が進行し、物価が上昇しました。また、原発の再稼働が遅れ、電力料金
が高騰しました。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類へ移行したため、3年余り続いた国の感染
対策は解除され、経済活動は徐々に正常化しました。
このような経営環境の下、当社は、伸銅品の需要が低迷したため、臨時休業日を設けて生産調整しました。
当第3四半期累計期間の経営成績は、販売数量が15,383トン(前年同期比16.4%減少)となり、売上高は174億
58百万円(同17.1%減少)となりました。収益面につきましては、営業利益は9億21百万円(同26.6%減少)と
なり、銅相場のリスクをヘッジするためのデリバティブ取引でデリバティブ損失が1億45百万円発生したため、
経常利益は8億6百万円(同43.4%減少)、四半期純利益は5億55百万円(同43.1%減少)となりました。
当社は伸銅品関連事業の単一セグメントとしております。伸銅品関連事業の部門別の経営成績は、次のとおり
であります。
(伸銅品)
当社の主力製品である伸銅品においては、販売数量14,868トン(前年同期比16.6%減少)、売上高は152億49百
万円(同16.8%減少)となりました。
(伸銅加工品)
伸銅加工品においては、売上高は8億50百万円(前年同期比10.8%減少)となりました。
(その他の金属材料)
その他の金属材料においては、伸銅品原材料の転売が主で、売上高は13億58百万円(前年同期比23.7%減少)
となりました。
b.財政状態の状況
(資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産は121億30百万円となり、前事業年度末と比べ1億75百万円減少しま
した。これは主に電子記録債権が3億74百万円、棚卸資産が3億68百万円増加したものの、受取手形及び売掛金
が8億34百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は30億38百万円となり、前事業年度末に比べ64
百万円減少しました。
この結果、資産合計は151億69百万円となり、前事業年度末に比べ2億39百万円減少しました。
(負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債は38億54百万円となり、前事業年度末と比べ7億76百万円減少しま
した。これは主に支払手形及び買掛金が1億27百万円増加したものの、短期借入金が5億70百万円、未払法人税
等が2億17百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は4億35百万円となり、前事業年度末に比べ
17百万円増加しました。
この結果、負債合計は42億89百万円となり、前事業年度末と比べ7億59百万円減少しました。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は108億79百万円となり、前事業年度末に比べ5億19百万円増加し
ました。これは主に四半期純利益5億55百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は71.7%(前事業年度末は67.2%)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、1百万円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。