売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E21187 IFRS


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は緩やかな回復基調で推移しましたが、先進国中央銀行の積極的な金融引き締め、中国経済の構造的な調整などの影響が懸念され、事業環境の先行きは不透明です。このような状況の下、当社グループの各事業セグメントの状況は以下のとおりでした。

当第3四半期連結累計期間の売上収益は235,132百万円(前年同期比29,305百万円増、14.2%増)、営業利益は10,042百万円(前年同期比7,463百万円減、42.6%減)、税引前四半期利益は10,104百万円(前年同期比4,275百万円減、29.7%減)、四半期利益は7,097百万円(前年同期比3,077百万円減、30.2%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は7,097百万円(前年同期比3,077百万円減、30.2%減)となりました。

 

セグメントの経営成績は次のとおりであります。

なお、第1四半期連結会計期間より、当社グループ内の会社組織変更および業績管理区分の見直しに伴い、全社費用の配分方法を変更しており、前年同四半期の数値を変更後の配分方法で計算した数値で比較分析しております。

 

①  貴金属事業

貴金属リサイクル事業において、国内の金販売量や北米の精錬収入が増加したことなどにより、売上収益は前年同期比で増加しました。一方、電子・触媒関連の取引市場において長引く停滞からの回復がみられず、それに加えて、パラジウムおよびロジウムの価格が前年同期比で大きく下落しているため、営業利益は前年同期比で減少しました。これらの結果、本セグメントの当第3四半期連結累計期間の売上収益は222,860百万円(前年同期比30,432百万円増、15.8%増)、営業利益は8,447百万円(前年同期比7,061百万円減、45.5%減)となりました。

 

②  環境保全事業

産業廃棄物の取扱量や処理施設の稼働率は安定して推移しました。しかし、新型コロナウイルス感染症が感染症法上の第5類に位置づけられた後に医療系廃棄物の処理単価が下落しています。また、横浜事業所において新焼却炉を建設するために既存事業から撤退したことなどにより、本セグメントの当第3四半期連結累計期間の売上収益は12,322百万円(前年同期比1,075百万円減、8.0%減)、営業利益は1,859百万円(前年同期比878百万円減、32.1%減)となりました。

 

(2)財政状態の状況

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は421,057百万円となり、前連結会計年度末に比べ133,608百万円増加いたしました。これは主に、営業債権及びその他の債権が100,502百万円、その他の金融資産(流動)及び金融資産(非流動)が11,840百万円、その他の流動資産が10,616百万円、棚卸資産が9,345百万円増加したことによるものであります。

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は310,002百万円となり、前連結会計年度末に比べ129,510百万円増加いたしました。これは主に、社債及び借入金が131,235百万円増加したことによるものであります。

(資本)

当第3四半期連結会計期間末における資本合計は111,055百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,097百万円増加いたしました。これは主に、四半期包括利益による増加10,793百万円、剰余金の配当による減少6,897百万円によるものであります。

この結果、親会社所有者帰属持分比率は26.4%(前連結会計年度末は37.2%)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より863百万円減少し、当第3四半期連結会計期間末には17,088百万円となりました。

当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第3四半期連結累計期間において営業活動の結果使用した資金は7,759百万円(前年同期は7,409百万円の獲得)となりました。

これは主に、税引前四半期利益10,104百万円(前年同期比29.7%減)、減価償却費及び償却費2,704百万円(前年同期比9.6%増)、棚卸資産の増加、営業債権及びその他の債権の増加、営業債務及びその他の債務等の増加、法人所得税の支払及び法人所得税の還付によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第3四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は15,442百万円(前年同期比549.8%増)となりました。

これは主に、定期預金の払戻による収入2,823百万円(前年同期は50百万円)、有形固定資産の取得による支出4,992百万円(前年同期比69.6%増)、無形資産の取得による支出558百万円(前年同期比10.5%減)、貸付けによる支出13,659百万円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第3四半期連結累計期間において財務活動の結果獲得した資金は23,953百万円(前年同期は4,722百万円の使用)となりました。

これは主に、長短借入金の純増加額31,095百万円(前年同期は1,712百万円の増加)、配当金の支払いによる支出6,888百万円(前年同期比1.4%減)によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、321百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。