売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01373 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスに起因する行動制限の緩和等により経済活動の正常化への動きが進み、個人消費も持ち直しが見られるなど景気は緩やかな回復基調を辿りました。しかしながら、物価上昇や人手不足、国際情勢不安、円安基調継続等、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

当業界におきましては、橋梁事業では大型プロジェクトの発注が一段落したことや、高速道路会社の発注が減少したことで、新設鋼橋の発注は低調に推移し、受注競争は益々激化いたしました。鉄構事業では、首都圏での大型再開発事業は堅調に推移するものの、人件費や物流コストの増加、諸資材・エネルギー価格の高止まりを加えた建築価格の上昇が新規建設投資を慎重にさせ、鉄骨需要は後退局面となりました。

このような厳しい状況のもとで当社は、受注の確保が最優先課題であることを徹底し、営業活動の強化に努めました。橋梁事業では実績のある地域を中心に応札案件を厳選し、限られた経営資源の効率的活用に努めましたが、堅調に推移した前年同四半期には届かない結果となりました。鉄構事業では、目標案件の契約時期がさらにずれ込み、受注は低迷いたしました。

損益面では、鉄構事業での採算改善が進まないものの、橋梁事業が堅調に推移したことで、完成工事総利益は前年同四半期比で大きく改善し、営業利益、経常利益、四半期純利益も前年同四半期を上回る結果を残すことが出来ました。

当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高14,405,362千円(前年同四半期比26.3%増)、営業利益847,752千円(前年同四半期比224.6%増)、経常利益973,662千円(前年同四半期比155.3%増)、四半期純利益683,589千円(前年同四半期比150.7%増)であります。

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

① 橋梁事業

橋梁事業における当第3四半期累計期間の売上高は11,369,064千円(前年同四半期比20.4%増)、セグメント利益は1,132,219千円(前年同四半期比210.5%増)となりました。また、当第3四半期累計期間の受注高は7,484,149千円(前年同四半期比46.0%減)となり、当第3四半期会計期間末の受注残高は16,906,951千円(前年同四半期比18.0%減)となりました。

② 鉄構事業

鉄構事業における当第3四半期累計期間の売上高は3,036,297千円(前年同四半期比54.7%増)、セグメント損失は284,467千円(前年同四半期はセグメント損失103,498千円)となりました。また、当第3四半期累計期間の受注高は1,449,450千円(前年同四半期比43.9%減)となり、当第3四半期会計期間末の受注残高は4,957,146千円(前年同四半期比10.7%減)となりました。

 

当第3四半期会計期間末の総資産は、27,241,949千円で前事業年度末比36,373千円の減少となりました。主な要因は受取手形・完成工事未収入金の減少と株価上昇による投資有価証券の増加であります。負債は、前事業年度末比1,088,689千円減少し、7,106,919千円となりました。主な要因は流動負債の短期借入金と未成工事受入金の減少、固定負債の繰延税金負債の増加であります。純資産は利益剰余金とその他有価証券評価差額金の増加により、前事業年度末比1,052,315千円増加し、20,135,030千円となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、32,028千円であります。

 なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。