売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01446 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による社会経済活動への制限はほぼ緩和されたものの、世界的な金融引き締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念などは我が国の景気を下押しするリスクとなっており、長期化するロシア・ウクライナ情勢によるエネルギー価格や原材料価格の高騰、さらにイスラエルのガザ地区侵攻はエネルギーの安定供給に影響を及ぼしかねず、景気の先行きは不透明な状況となっております。

このような経済状況の下で当社グループは、各工場においてコスト削減に努め、加工種ごとに収益を分析するなど収益管理を強化して生産性の向上等に努めました。また、子会社のオーネックステックセンターは営業基盤の拡大に努めました。

こうした事業活動の結果、主力取引業界のうち自動車部品関連はわずかに増加したものの、建設工業機械関連、産業工作機械関連等の受注は低調に推移したため、売上高は前年同四半期連結累計期間と比較して減収となりました。また利益面では、原材料費、電力費などの節減に努めましたが費用の高騰により、営業利益、経常利益は前年同四半期と比べ減益となりました。

当第3四半期連結累計期間の売上高は3,692百万円(前年同四半期比9.5%減)、営業損失は22百万円(前年同四半期は営業利益81百万円)、経常損失は44百万円(前年同四半期は経常利益95百万円)、前社長の死亡保険金受取による特別利益等により親会社株主に帰属する四半期純利益は226百万円(前年同四半期比317.7%増)となりました。

 

セグメントの業績は次のとおりであります。

① 金属熱処理加工事業

金属熱処理業界につきましては、主力取引業界のうち自動車部品関連はわずかに増加したものの、建設工業機械関連、産業工作機械関連等の受注は低調に推移したため、売上高は前年同四半期連結累計期間と比較して減収となり、セグメント利益も減益となりました。また、株式会社オーネックステックセンターの売上高も前年同四半期連結累計期間と比較して減収となり、営業利益、経常利益ともに減益となりました。

これらの結果、売上高は3,288百万円(前年同四半期比9.2%減)、セグメント損失は50百万円(前年同四半期はセグメント利益37百万円)となりました。

② 運送事業

運送事業につきましては、2024年問題への対応として乗務員休憩施設の確保やエコドライブによる燃費の削減、配車の効率化等に努めましたが、燃料費等の高騰に加え受注の伸びも少なく売上高は減収となり、セグメント利益も減益となりました。

これらの結果、売上高は403百万円(前年同四半期比11.5%減)、セグメント利益は11百万円(前年同四半期比61.0%減)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

資産合計は、前連結会計年度末と比較して55百万円減少し、9,879百万円となりました。これは主に現金及び預金が360百万円、投資有価証券が48百万円増加したものの、機械装置及び運搬具が117百万円、繰延税金資産が115百万円、投資その他の資産のその他が110百万円減少したことなどによるものです。

(負債)

負債合計は、前連結会計年度末と比較して285百万円減少し、3,996百万円となりました。これは主に短期借入金が85百万円増加したものの、長期借入金が227百万円減少したことなどによるものです。

(純資産)

純資産合計は、前連結会計年度末と比較して229百万円増加し、5,882百万円となりました。これは利益剰余金が193百万円、その他有価証券評価差額金が36百万円増加したことによるものです。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は16百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。