売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E31079 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績

 当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)におけるわが国の経済は、企業収益や個人消費・インバウンド需要の改善を背景に、穏やかな回復基調で推移する一方、世界的な半導体供給不足に起因するサプライチェーンのひっ迫状況は依然として続いているほか、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による原材料価格の上昇、供給面での制約や金融市場の変動など、景気の先行きは極めて不透明な状況が続いております。

 このような状況の中、当社グループが提供する各種サービスにおいては、これらの影響を直接的に受けることはなく、「デジタル人材事業」「受託開発事業」「コンテンツプロパティ事業」を積極的に展開し、取り組んでまいりました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は7,483,533千円(前年同四半期比18.0%増)、営業利益は894,695千円(前年同四半期比36.9%増)、経常利益は1,096,274千円(前年同四半期比41.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は721,530千円(前年同四半期比29.4%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

<デジタル人材事業>

 デジタル人材事業は、ゲーム・スマートフォンアプリ・WEB・IT企業などに対し、プログラミング・グラフィック開発スキルを持った当社社員(クリエイター&エンジニア)が顧客企業に常駐し、開発業務を提供しております。

 当第3四半期連結累計期間においては、企業のDX推進などによる技術ソリューションに対する旺盛な需要を背景に、新規・既存案件とも受注が好調に推移いたしました。なお、稼働プロジェクト数は6,675(前年同四半期稼働プロジェクト数は6,007)となりました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は4,525,634千円(前年同四半期比13.2%増)、セグメント利益は707,391千円(前年同四半期比2.2%増)となりました。

 

<受託開発事業>

 受託開発事業は、主にデジタル人材事業を通じて顧客から持ち込まれるスマートフォンアプリ開発案件、クラウドプラットフォーム構築、CRM(Customer Relationship Management)構築~導入~運用など、案件を持ち帰り形式にて受託し、納品するサービスを提供しております。案件種別としては、「新規開発」「保守運用」「追加開発」「ラボ型開発」の4つに大別されます。

 子会社の株式会社エクスラボ、EXTREME VIETNAM Co.,Ltd.、株式会社EPARKテクノロジーズ、エス・エー・エス株式会社、酒田エス・エー・エス株式会社についても当該事業に含まれます。

 当第3四半期連結累計期間においては、企業のデジタル施策への投資拡大を背景に売上高、営業利益ともに順調に推移しました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は2,779,758千円(前年同四半期比19.2%増)、セグメント利益は488,528千円(前年同四半期比143.6%増)となりました。

 

 

<コンテンツプロパティ事業>

 コンテンツプロパティ事業は、当社が保有するゲーム・キャラクター等の知的財産を活用し、様々な事業展開を行うセグメントであり、具体的には、ゲーム運営のほかに、当社が保有するゲームタイトルまたはキャラクターなどを様々な商材へ使用許諾を行うライセンス事業が含まれております。

 子会社の株式会社Dragami Gamesは当該事業に含まれます。

 当第3四半期連結累計期間においては、当社がライセンス許諾したスマートフォン版ゲームアプリ『ラングリッサー』のゲーム販売額に応じたロイヤリティ収益が発生した他、株式会社Dragami Gamesのゲーム販売の収益が発生しております。

 この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は348,622千円(前年同四半期比4.5%減)、セグメント利益は251,329千円(前年同四半期比11.5%減)となりました。

 

② 財政状態

総資産・負債・純資産の状況

(総資産)

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、7,841,978千円となり、前連結会計年度比723,084千円の増加(前連結会計年度比10.2%増)となりました。これは主に、現金及び預金が182,180千円、受取手形、売掛金及び契約資産が98,769千円、仕掛品が134,616千円、有価証券が164,648千円がそれぞれ増加した一方、のれんが24,914千円減少したことによるものです。

 

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債は、2,395,843千円となり、前連結会計年度比102,411千円の増加(前連結会計年度比4.5%増)となりました。これは主に、短期借入金が200,000千円、未払金が104,875千円増加した一方、未払法人税等が164,091千円、賞与引当金が56,951千円減少したことによるものです。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は、5,446,134千円となり、前連結会計年度比620,673千円の増加(前連結会計年度比12.9%増)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益が721,530千円の計上により、利益剰余金が556,485千円増加したことによるものです。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3)研究開発活動

該当事項はありません。