株式会社フリークアウト・ホールディングス

サービス業ネット広告グロース

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E30648 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当社グループは、ミッションである「人に人らしい仕事を。」の実現を目指し、日本、北米、東アジア及び東南アジアを中心に、グローバルに事業を展開しております。

 当第1四半期連結累計期間においては、世界的な新型コロナウイルス感染症の影響がまだ残る中で、ロシア・ウクライナ情勢、世界的な物価上昇、円相場の乱高下による急速な円高の進行など、非常に先行き不透明な状況が継続しております。

 このような状況のもと、当第1四半期連結累計期間における当社の経営成績は以下のような内容となりました。

 まず、広告事業(日本)においては、株式会社フリークアウトの主力プロダクトであるモバイルマーケティングプラットフォーム「Red」及びプレミアム媒体を対象とした広告プラットフォーム「Scarlet」が順調に推移いたしました。

 次に、広告事業(海外)においては、米国の景気後退懸念による広告市場の縮小の影響を受けて、米国法人Playwire,LLCが前年同期比でEBITDA、営業利益が減益となったほか、東アジア・東南アジアもゲーム市場の変化による影響を受けて前年同期比で減益となりました。

 また、UUUM株式会社の連結開始の伴い、当第1四半期連結累計期間から、インフルエンサーマーケティング事業が収益貢献しています。

 最後に、持分法適用会社では、タクシー内のデジタルサイネージを提供するIRIS社が、順調に利益貢献いたしました。

 

 以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高13,579百万円(前年同四半期比39.4%増)、営業利益368百万円(前年同四半期比63.4%減)、経常利益197百万円(前年同四半期比76.0%減)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額+持分法による投資利益+株式報酬費用+M&Aに関する株式取得・売却関連費用)807百万円(前年同四半期比41.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失38百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益372百万円)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 なお、前連結会計年度末において、UUUM株式会社を連結子会社としたため、報告セグメント「インフルエンサーマーケティング事業」を新設しております。また、当第1四半期連結会計期間より、従来「広告・マーケティング事業」としていた報告セグメントの名称を「広告事業」に変更しております。この変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。

 

(広告事業)

 広告事業(日本)では、モバイルマーケティングプラットフォーム「Red」(DSP)、プレミアム媒体を対象とした広告プラットフォーム「Scarlet」、ネイティブアドプラットフォームなどの提供を行い、広告主の広告効果最大化及び媒体社の収益最大化に取り組みました。

 当第1四半期連結累計期間においては、プレミアム媒体支援事業が順調に成長し、株式会社フリークアウトの主力プロダクトであるモバイルマーケティングプラットフォーム「Red」及び「Scarlet」についても順調に推移しております。

 また、広告事業(海外)では、米国の景気後退懸念による広告市場の縮小と東アジアにおけるゲーム市場の変化による影響を受けて、米国法人Playwire,LLC、アジア(東アジア・東南アジア)が前年同期比で減益となりました。

 この結果、広告事業の外部顧客への売上高は8,093百万円(前年同四半期比16.7%減)、セグメント利益は703百万円(前年同四半期比40.3%減)、EBITDAは864百万円(前年同四半期比41.9%減)となりました。

 

(投資事業)

 投資事業では、Global展開のポテンシャルを有する製品/ソリューションを開発するITベンチャー企業を主たる投資対象として、投資リターンによる企業価値の向上を図るための事業を行っております。

 当第1四半期連結累計期間においては、営業投資有価証券の減損を行っております。

 この結果、投資事業の外部顧客への売上高は6百万円(前年同四半期比32.5%減)、セグメント損失は5百万円(前年同四半期はセグメント利益0百万円)、EBITDAは△8百万円(前年同四半期は△15百万円)となりました。

 

(インフルエンサーマーケティング事業)

 インフルエンサーマーケティング事業では、クリエイターの様々な活動のサポート、クリエイターを活用したプロモーション、および番組制作・チャンネル運営等を行っております。

 当第1四半期連結累計期間においては、国内クライアントを中心にタイアップ事業の獲得を進めるとともに、アドセンス・グッズP2C・イベントなどの各事業について、収益力強化に向け改善を進めています。

 この結果、インフルエンサーマーケティング事業の外部顧客への売上高は5,458百万円(新設セグメントのため前年比較はありません。以下同様)、セグメント損失は145百万円、EBITDAは87百万円となりました。

 

(その他事業)

 その他事業では、国内外のグループにおける経営管理機能等の提供をしております。

 当第1四半期連結累計期間においては、M&Aによる投資先を中心とする海外拠点の拡大に伴う管理体制の強化等を実施いたしました。

 この結果、その他事業の外部顧客への売上高は20百万円(前年同四半期比4.6%増)、セグメント利益は236百万円(前年同四半期比36.0%減)、EBITDAは283百万円(前年同四半期比35.4%減)となりました。

 

 

(2)財政状態の状況

(資産)

 当第1四半期連結会計期間末における総資産は46,498百万円となり、前連結会計年度末と比べ1,612百万円増加しました。これは主に、受取手形及び売掛金が1,439百万円増加したことによるものであります。

 

(負債)

 当第1四半期連結会計期間末における負債は26,191百万円となり、前連結会計年度末と比べ1,617百万円増加しました。これは主に、未払法人税等が3,142百万円減少した一方で、長期借入金が4,552百万円増加したことによるものであります。

 

(純資産)

 当第1四半期連結会計期間末における純資産は20,307百万円となり、前連結会計年度末と比べ5百万円減少しました。これは主に、新株予約権が87百万円増加した一方で、利益剰余金が38百万円、為替換算調整勘定が64百万円減少したことによるものであります。

 

(3)優先的に対処すべき課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。