売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00794 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国経済は雇用の伸びに鈍化がみられるものの、堅調な個人消費により底堅く推移しました。しかしながら、中国経済の停滞や不安定な国際情勢、各国の金融引き締め政策の継続等により、依然として予断を許さない状況で推移しました。

 また、わが国経済は、社会・経済活動の正常化が一段と進展し、個人消費や雇用情勢の回復、インバウンド需要の拡大など、緩やかな回復基調で推移しましたが、原材料・エネルギー価格の高止まりや円安による物価上昇、海外景気の下振れリスクが懸念され、先行き不透明な状況となりました。

 当社グループの主需要先である建設業界・造船業界では市況に回復の動きがみられるものの、産業機械業界では受注が減少するなど、依然として予断を許さない状況となりました。

 このような状況のもと、当社グループは中期経営計画で掲げた「世界市場での顧客満足の実現」に向けた拡販活動の推進や収益力の強化に取り組んでまいりました。

 その結果、当第3四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

①財政状態

 当第3四半期連結会計期間末の資産合計は698億94百万円で、前連結会計年度末比49億59百万円の増加となりました。

 当第3四半期連結会計期間末の負債合計は297億66百万円で、前連結会計年度末比9億11百万円の増加となりました。

 当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は401億28百万円で、前連結会計年度末比40億48百万円の増加となりました。

 

②経営成績

 当第3四半期連結累計期間の売上高は367億64百万円(前年同期比5.7%増)、営業利益は31億76百万円(同36.9%増)、経常利益は36億93百万円(同40.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は23億19百万円(同44.9%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

a.機械装置

 機械装置部門においては、国内市場において当社オンリーワン技術のDBC(Dual Beam Control)ファイバーレーザー切断機を中心に販売が好調に推移しました。また、10月から「創業105周年記念 グランド105セール」を開催し、汎用切断機器の拡販を強化しました。さらに、12月には「2023 KOIKEプライベートフェア」を開催し、新型DBCファイバーレーザー切断機「FIBERTEX-ℒシリーズ」を披露し、多数の新規引き合いを獲得しました。海外市場においては、米国にて大型の溶接ポジショナーの販売が好調に推移したことにより、売上高は増加しました。

 その結果、売上高は151億75百万円(前年同期比11.1%増)、セグメント利益は23億11百万円(同42.1%増)となりました。

b.高圧ガス

 医療分野においては、CPAPレンタルや院内感染防止対策機器の営業活動に注力しましたが、新型コロナウイルス感染症に関連する機器の受注が減少しました。また、産業ガス分野においては、原材料や電気料金の高騰等がみられるなか、価格改定や新規拡販活動に注力したことにより、売上高は増加しました。

 その結果、売上高は150億円(前年同期比4.4%増)、セグメント利益は11億95百万円(同3.0%増)となりました。

c.溶接機材

 溶接機材部門においては、人手不足や資材の高騰から鉄骨・建築向けの需要が伸び悩み、大型ロボットシステムや溶接機、溶接材料などの受注、出荷が低迷したことにより、売上高は減少しました。一方で、労働環境改善や省力化、効率化の提案を行うことで付加価値の高い営業活動を進め、大型搬送マグネットやバリ取り装置販売の実績に結びつき、利益は増加しました。

 その結果、売上高は61億59百万円(前年同期比0.9%減)、セグメント利益は4億67百万円(同5.3%増)となりました。

 

d.その他

 その他の部門においては、ヘリウム回収精製装置のメンテナンス等が好調に推移しましたが、国内外向けの排ガス処理装置およびヘリウム回収精製装置の受注が低迷したことにより、売上高は減少しました。

 その結果、売上高は4億28百万円(前年同期比19.5%減)、セグメント利益は1億24百万円(同5.4%減)となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した経営者による財政状態経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分

中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、1億77百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。