売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01499 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における経済活動は、新型コロナウイルス感染症による行動規制の緩和が定着し、雇用環境や設備投資に緩やかな回復が見られましたが、世界的なインフレ、地政学リスクや中国経済の減速等、景気の先行きが不透明な状況が続いています。

 このような状況のもと、当社グループの取引業界別の経営成績は、電子・半導体業界及び機械業界では、デジタル機器の在庫調整による電子部品需要の低迷と設備投資抑制が影響し、関連工具の売上高は前年同期を下回りました。一方、輸送機器業界では、自動車・航空機業種で生産回復が進んだことに加え、自動車業種では海外を中心にEV化に伴う自動車部品の生産再編需要を取り込んだことで、関連工具の売上高は前年同期に比べ増加しました。石材・建設業界では、大規模な工事需要は少なかったものの、高速道路の補修や解体工事等を中心に関連工具の売上高は概ね前年同期並みとなりました。また、注力製品であるパワー半導体用の関連工具は堅調に推移し、既存の半導体用工具需要を補っています。このパワー半導体の需要増に対応すべく、関連工具の工場再編による増産体制の構築を推進しています。

 

a.財政状態

(資産)
 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1,097百万円減少し、73,080百万円となりました。主な変動内容は、現金及び預金の減少4,207百万円、受取手形及び売掛金の増加586百万円、仮払金等のその他流動資産の増加544百万円、有形固定資産の増加1,633百万円であります。
(負債)
 当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ1,250百万円減少し、10,044百万円となりました。主な変動内容は、賞与引当金の減少534百万円、未払金等のその他流動負債の増加1,203百万円、退職給付に係る負債の減少1,960百万円であります。
(純資産)
  当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ153百万円増加し、63,035百万円となりました。主な変動内容は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上1,692百万円、剰余金の配当による減少1,586百万円であります。

 

b.経営成績
 当第3四半期連結累計期間の売上高は、28,985百万円と前年同期と比べ732百万円(2.5%)の減収となりました。

  当第3四半期連結累計期間の営業利益は、1,063百万円と前年同期と比べ1,249百万円(54.0%)の減益となりました。

 当第3四半期連結累計期間の経常利益は、1,800百万円と前年同期と比べ1,229百万円(40.6%)の減益となりました。

 当第3四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は、1,692百万円と前年同期と比べ504百万円(23.0%)の減益となりました。

 

 

 なお、業界別の経営成績は次の通りであります。

 

(a)電子・半導体業界

 当業界向けの売上高は、10,909百万円と前年同期と比べ308百万円(2.7%)の減収となりました。

(b)輸送機器業界

 当業界向けの売上高は、6,879百万円と前年同期と比べ782百万円(12.8%)の増収となりました。

(c)機械業界

 当業界向けの売上高は、7,177百万円と前年同期と比べ933百万円(11.5%)の減収となりました。

(d)石材・建設業界

 当業界向けの売上高は、3,159百万円と前年同期と比べ20百万円(0.7%)の減収となりました。

(e)その他(大学、研究機関、窯業及び宝飾等)

 その他の売上高は、859百万円と前年同期と比べ251百万円(22.7%)の減収となりました。

 

(2) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,552百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。