売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02360 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

(1)経営成績の状況

当第3四半期累計期間の工作機械業界は、日本工作機械工業会が発表した工作機械受注実績(2023年1月1日から2023年9月30日まで)が前年同期比で15.8%減少しました。

工作機械業界を取り巻く経済環境は、新型コロナウイルス感染症対策の緩和による経済正常化や供給制約の緩和を背景に景気回復への期待が高まっている一方、長期化するロシア・ウクライナ情勢に伴う資源価格の高騰や電力料の値上げなどを主としたインフレの高止まり、中国景気の減速などにより、依然として先行き不透明な状況が継続しております。

こうした状況の中、当社の受注高は前年同期に対して15.4%の減少となりました。地域別では、米州においては航空機・船舶関連の受注増により18.9%の増加、中国においては産業機械関連で大型の立形研削盤の複数台受注により15.0%の増加、その他アジアにおいては前四半期以前の小型の立形研削盤の複数台受注が寄与し2.6倍の増加となりました。一方、日本では28.2%の減少、欧州においては33.2%の減少となりました。

当期においては、ドイツで開催されたEMO(欧州国際工作機械展)への出展を通し、当社製品の技術力を欧州の潜在顧客へアピールし、海外販路拡大を図りました。国内においては、メカトロテックジャパンへの出展や4年振りの開催となる太陽工機プライベートショーなど、リアルでの営業活動を通して新たなお客様層の拡大や設備投資需要の汲み取りを図り、受注及び引合いの獲得に繋げてまいります。

また、収益面では価格改定効果がより一層顕在化し、機械単価の上昇につながり売上高が増加しました。損益面ではさらなる安定した利益を創出できる経営基盤の確立を目指し、製造原価低減活動、業務の効率化・DX化への取組みを一段と進めてまいります。

当第3四半期累計期間の受注高は7,540,843千円(前年同期比15.4%減)となりました。うち当社主力機種である立形研削盤は6,424,477千円(前年同期比7.5%減)、横形研削盤は972,357千円(前年同期比36.6%減)、その他専用研削盤は144,008千円(前年同期比67.1%減)となりました。

生産高は6,287,020千円(前年同期比6.9%増)となりました。うち立形研削盤は4,977,875千円(前年同期比6.1%増)、横形研削盤は1,172,933千円(前年同期比1.2%減)、その他専用研削盤は136,212千円(前年同期比-%)となりました。

売上高につきましては、7,114,640千円(前年同期比10.0%増)となりました。うち立形研削盤は5,471,484千円(前年同期比7.6%増)、横形研削盤は1,363,868千円(前年同期比5.0%増)、その他専用研削盤は279,287千円(前年同期比219.6%増)となりました。

損益につきましては、営業利益364,466千円(前年同期比25.0%減)、経常利益375,592千円(前年同期比23.0%減)、四半期純利益254,088千円(前年同期比22.1%減)となりました。

 

 

(2)財政状態の状況

(流動資産)

当第3四半期会計期間末の流動資産は前事業年度末に比べて186,591千円増加し、6,093,349千円となりました。これは主に現金及び預金が804,958千円、製品が13,571千円、仕掛品が358,300千円、流動資産(その他)に含まれる前払費用が74,780千円増加したこと、売掛金が1,030,671千円、原材料及び貯蔵品が27,020千円、流動資産(その他)に含まれる未収入金が6,543千円減少したことによるものです。

(固定資産)

当第3四半期会計期間末の固定資産は前事業年度末に比べて46,086千円増加し、2,397,399千円となりました。これは主に有形固定資産が55,076千円、無形固定資産が2,414千円、投資その他の資産(その他)に含まれる敷金及び保証金が4,883千円増加したこと、投資その他の資産に含まれる繰延税金資産が12,616千円、投資その他の資産(その他)に含まれる長期前払費用が3,789千円減少したことによるものです。

(流動負債)

当第3四半期会計期間末の流動負債は前事業年度末に比べて237,764千円増加し、1,669,715千円となりました。これは主に役員賞与引当金が1,410千円、流動負債(その他)に含まれる前受金が356,530千円、流動負債(その他)に含まれる未払消費税等が90,534千円、流動負債(その他)に含まれる預り金が27,045千円、流動負債(その他)に含まれる未払費用が9,115千円増加したこと、買掛金が68,598千円、未払法人税等が135,002千円、製品保証引当金が14,001千円、流動負債(その他)に含まれる未払金が29,269千円減少したことによるものです。

(純資産)

当第3四半期会計期間末の純資産は前事業年度末に比べて5,087千円減少し、6,821,033千円となりました。これは主に利益剰余金が10,251千円減少したこと、自己株式が4,891増加したことによるものです。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は83,938千円であります。