売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E32495 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績の状況

 社会人教育市場は労働生産性向上やリスキリングへの取組み、並びに人的資本経営を通じた企業価値向上など

を背景に底堅いニーズがあります。当第2四半期連結累計期間(自 2023年10月1日 至 2024年3月31日)に

おける社会人教育市場は、対面型研修の増加などにより拡大傾向にあります。

 この状況を受けて、当社グループでは顧客の様々な経営課題解決に向け、DX、リスキリング、健康経営推進等

の研修・eラーニングのコンテンツや、人事サポートシステム・LMS(※1)「Leaf」等の分野で、新サービスの

開発、他社提携の強化を実施、並びに事業所の出店等の営業体制を強化しました。

 講師派遣型研修事業では、中堅企業を中心に民間企業の研修実施回数が増加し、総研修実施回数は前年同期比

9.4%増加しました。

 公開講座事業では、1開催あたりの研修受講者数を維持し、実施回数が増加したため、総受講者数は前年同期比

11.7%増加しました。

 ITサービス事業では、「Leaf」の有料利用組織数が増加し676組織(前年同期比88組織増、同15.0%増)となり

ました。アクティブユーザー数は2024年3月末時点で321万人を超え、Leaf月額利用料(MRR※2)は堅調に増加、

年間経常収益(ARR※3)は869百万円(前年同期末比29.3%増)となりました。カスタマイズ案件数は、前年同

期比27.8%減となったものの、文部科学省等の大型カスタマイズ案件の納品が完了となりました。

 その他事業では、高収益のeラーニング・動画販売で新作を中心として販売本数が前年同期比22.2%増加しまし

た。また大企業を中心に映像制作ソリューション案件が増加、官公庁を中心に地方創生サービスが伸長しまし

た。となりました。

 また、販管費率が前年同期比1.9pt減となり、営業利益が増加しました。

 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高6,018,519千円(前年同四半期比15.6%増)、営業利益2,400,791千円(前年同四半期比24.4%増)、経常利益2,403,929千円(前年同四半期比24.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,752,268千円(前年同四半期比32.9%増)となりました。

 

※1 LMS(Learning Management System):eラーニング視聴に必要な「学習(教育)管理システム」のこと

※2 MRR: Monthly Recurring Revenueの略称、月間経常収益

※3 ARR: Anual Recurring Revenueの略称、各期末月のMRRを12倍して算出

 

また、第22期第2四半期連結累計期間の事業種別毎の売上高は次の通りであります。    (単位:千円)

事業の名称

第22期第2四半期連結累計期間

(自 2023年10月1日

 至 2024年3月31日)

前年同期比

(%)

第21期第2四半期連結累計期間

(自 2022年10月1日

 至 2023年3月31日)

講師派遣型研修事業

2,721,146

113.1

2,406,469

公開講座事業

1,338,733

113.0

1,184,296

ITサービス事業

1,043,502

141.7

736,329

その他事業

915,137

104.3

877,018

合計

6,018,519

115.6

5,204,114

 

(注)当社グループは教育サービス事業の単一セグメントであり、セグメントに代えて事業種別毎に記載しております。

 

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ258,738千円増加し、11,053,974千円となりました。これは主に売掛金が382,388千円増加したこと等によります。

(負債)

当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ103,930千円減少し、2,761,805千円となりました。これは主に前受金が98,384千円減少したこと等によります。

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ362,668千円増加し、8,292,169千円となりました。これは主に利益剰余金が657,825千円増加したこと等によります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末

に比べ46,298千円減少し、3,469,218千円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は1,450,107千円(前年同期間は1,149,695千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益2,403,929千円を計上したこと等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は101,192千円(前年同期間は1,217,900千円の支出)となりました。これは主に敷金及び保証金の差入による支出84,717千円等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は1,395,294千円(前年同期間は206,659千円の支出)となりました。これは主に配当金の支払額1,094,442千円等によるものです。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。