E01643 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
東欧や中東における地政学的リスクの高まりや欧米における金融引き締め政策の継続などにより、当第3四半期連結累計期間における世界経済は緩やかな減速基調で推移しました。また、個人消費やインバウンド消費の回復など、国内経済は底堅く推移しているものの、エネルギー価格をはじめとした物価高の長期化などにより、先行き不透明な状況が続いています。
このような経済環境の中、当第3四半期連結累計期間における当社グループの受注高は、前年同期に比べ6.9%増加し28,587百万円となりました。プロセスエンジニアリング事業において前年同期に受注した大口案件の反動減などがあったものの、熱交換器事業では新造船の需要拡大により船舶向けが好調に推移したことに加え、エネルギー関連の大口プラント案件を受注しました。また、バルブ事業では二次電池や産業ガス向けが好調に推移しました。
売上高は、前年同期に比べ4.4%減少し24,001百万円となりました。熱交換器事業では豊富な受注残により船舶向けやメンテナンスが増加しました。また、バルブ事業では大口案件のあった化学向けに加え、二次電池や産業ガス向けが好調に推移しました。一方、プロセスエンジニアリング事業では、前年同期に大口案件のあった医薬機器、染色仕上機器の売上が減少しました。
利益面では、原材料価格の高騰や不採算案件の引当て、新事業所の開設費用などにより、営業利益は前年同期に比べ35.3%減少し1,180百万円となりました。経常利益は営業利益の減少などにより前年同期に比べ28.9%減少し1,654百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前期に引き続き政策保有株式の縮減を進めたものの前年同期に比べ22.2%減少し1,526百万円となりました。
なお、第1四半期連結会計期間より、中東地域においてプレート式熱交換器のメンテナンスサービスを実施している「HISAKA MIDDLE EAST CO.,LTD.」を連結の範囲に含めています。また、同社の対象セグメントは「熱交換器事業」としています。
セグメント別の経営成績は次のとおりです。
〔単位:百万円/(%)前年同期比増減率〕
|
熱交換器事業 |
プロセスエンジニアリング事業 |
バルブ事業 |
その他事業 |
受注高 |
13,437( 23.0%) |
11,155( △5.6%) |
3,928( 0.1%) |
66( △4.6%) |
売上高 |
10,866( 8.6%) |
9,352( △18.4%) |
3,716( 4.2%) |
66( △4.6%) |
セグメント損益 |
954( △3.4%) |
△81( ※) |
352( 7.8%) |
47( △6.9%) |
※前年同期は564百万円のセグメント利益
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は76百万円であります。
なお、セグメント情報においては、全社費用として計上しております。