売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01465 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進み国内の景気は緩やかに回復しているものの、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化、原材料の高騰や円安による物価の上昇により、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

当社の主な販売分野である半導体分野では、半導体需要の低迷が続くなか、半導体製造装置市場では、中国市場向けに活況が見られましたが、先端設備向けの投資は停滞が続きました。なお、一部の先端DRAMの投資が拡大するなど、足もとでは回復の兆しが見られます。そのようななか、当社既存顧客におきましては在庫調整が長引くなど停滞が続きました。一方で、新規顧客の量産も始まっており、今後は市場の回復も加わって拡大していく見込みを持っております。FPD分野におきましては、液晶向けの投資再開が見込めないなか、OLED(有機EL)の投資計画が続いており、市場は低調ながら底堅く推移いたしました。その他分野では、太陽電池製造装置向けの受注が予定よりも遅れており計画に対し大きく未達となりました。費用面におきましては、工場の稼働が停滞したことによる原価率の悪化があったものの、在庫が減少したことなどから、受注損失引当金及び棚卸資産の評価減は減少いたしました。なお、第2四半期に未達に終わったM&Aに関する一時的な費用が13百万円発生いたしました。

これらの結果、当第2四半期累計期間の経営成績は、売上高が2,040百万円(前年同期比51.9%減)、営業損失は78百万円(前年同期は927百万円の営業利益)、経常損失は134百万円(前年同期は913百万円の経常利益)、四半期純損失は101百万円(前年同期は644百万円の四半期純利益)となりました。

なお、当社は精密部品事業のみの単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。

精密部品事業の販売分野別の経営成績を示すと、次のとおりであります。

(半導体分野)

半導体分野においては、受注高が1,488百万円(前年同期比31.4%減)、売上高は1,478百万円(前年同期比53.2%減)となりました。ただし受注高には有償受給材分が含まれております

(FPD分野)

FPD分野においては、受注高が470百万円(前年同期比82.9%増)、売上高は476百万円(前年同期比13.5%増)となりました。

(その他分野)

その他分野においては、受注高が34百万円(前年同期比92.1%減)、売上高は19百万円(前年同期比96.5%減)となりました。

(2) 財政状態に関する説明

(資産)

前事業年度末に比べ、647百万円減少し10,964百万円となりました。主な内容は、受取手形及び売掛金が116百万円、投資その他の資産が33百万円増加し、現金及び預金が435百万円、有形固定資産が132百万円、その他流動資産が115百万円、電子記録債権が50百万円、仕掛品が48百万円減少したこと等によるものであります。

(負債)

前事業年度末に比べ、341百万円減少し3,796百万円となりました。主な内容は、長期借入金が283百万円、1年内返済予定の長期借入金が26百万円、その他流動負債が22百万円、株式報酬引当金が18百万円減少したこと等によるものであります。

(純資産)

前事業年度末に比べ、305百万円減少し7,168百万円となりました。主な内容は、配当金227百万円の支払いに加え、四半期純損失101百万円の計上により利益剰余金が329百万円減少したこと等によるものであります。

以上の結果、自己資本比率は、65.4%(前事業年度は64.4%)となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比べ435百万円減少し、3,061百万円となりました。

当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は、411百万円(前年同期は923百万円の獲得)となりました。これは主に、増加要因として、減価償却費470百万円、その他の流動資産の減少94百万円、減少要因として税引前四半期純損失134百万円、その他の流動負債の減少20百万円、売上債権の増加57百万円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、308百万円(前年同期は1,212百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出307百万円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、540百万円(前年同期は267百万円の獲得)となりました。これは主に配当金の支払額227百万円及び長期借入金の返済による支出310百万円等によるものであります。

(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

(5) 経営方針・経営戦略等

 当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(7) 研究開発活動

当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、32百万円であります。

なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。