E01684 Japan GAAP
文中における将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、279億1千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億1千9百万円増加いたしました。
この内、流動資産は173億8千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億7千6百万円増加いたしました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産の増加6億5千4百万円、現金及び預金の減少4億7千万円、商品及び製品の増加3億3千5百万円によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末とほぼ同額の105億3千万円となりました。
負債合計は132億7千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億8千万円増加いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金の増加3億9千6百万円、借入金の減少2億8千5百万円によるものであります。
純資産合計は146億4千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億3千8百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金の増加3億2千1百万円、その他有価証券評価差額金の増加1億1千9百万円によるものであります。
②経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、雇用・所得環境が改善する下で、緩やかな持ち直しの動きが見られております。一方、金利上昇や中東地域をめぐる情勢の影響や中国景気の下振れなどが、わが国の景気を下押しするリスクとなっており、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響が懸念されます。
当第3四半期連結累計期間の当社グループの売上高は、電機機器事業のFA関連機器と空調周辺部材の販売が堅調に推移しました。また、車両関係事業の新型車販売も堅調に推移したことにより、前年同期の実績を上回りました。産業機械事業は前年同期並みとなりました。一方、冷間鍛造事業は主要納入先の在庫調整の影響を受け、前年同期の実績を下回りました。
これらの結果、売上高は、前年同期比3.5%増の260億5千万円となりました。
利益面では、電機機器事業の増収及び産業機械事業の利益率の改善により、経常利益は前年同期比77.7%増の5億7千万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比318.7%増の4億2千5百万円となりました。
〔産業機械事業〕
改造工事や保守メンテナンス及び部品の売上は前年同期の実績を上回りました。一方、機械製造は、大型の液体充填ラインなどが前年同期並みに推移したものの、液体充填巻締機や検査装置等の小型・中型機が前年同期の実績を下回った結果、売上高は前年同期比2.7%減の56億9千4百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は利益率が改善され、前年同期比116.2%増の6億4千4百万円となりました。
〔冷間鍛造事業〕
電動工具部品は、前年同期の実績を上回りました。自動車部品、産業機械部品においては、主要納入先の在庫調整が続き、受注が低調に推移したため、前年同期の実績を大きく下回りました。これらの結果、売上高は前年同期比29.2%減の9億7千6百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比94.0%減の8百万円となりました。
〔電機機器事業〕
主力のFA関連では、静岡県内製造業の需要が堅調に推移したことに加え、自動車関連の製造業向け大型設備機械も堅調に推移したことにより、前年同期の実績を大きく上回りました。また、空調周辺部材は商圏の拡大や取扱品目の増加により、西日本を中心に販売が堅調に推移し、前年同期の実績を上回りました。一方、設備機器、冷熱機器は前年同期並みの実績となりました。これらの結果、売上高は前年同期比18.2%増の49億9千6百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比66.5%増の3億8千2百万円となりました。
〔車両関係事業〕
スバル新車販売は、新型車クロストレックが牽引し、前年同期の実績を上回りました。また、BYD車両の販売を開始し、輸入車販売も堅調に推移しており、前年同期の実績を上回りました。中古車販売及びサービスの売上は前年同期並みとなりました。これらの結果、売上高は前年同期比5.0%増の142億7千3百万円になりました。また、セグメント利益(営業利益)はBYD車両販売の立ち上げ及び静岡県西部地区ボルボ中古車両販売の立ち上げに伴う経費の増加などもあり、前年同期比73.2%減の4千8百万円となりました。
〔不動産等賃貸事業〕
売上高は、前年同期比3.0%減の1億8百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比30.5%減の4千5百万円となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は36,767千円(産業機械事業33,301千円、冷間鍛造事業3,466千円)となっております。なお、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、産業機械事業は、大型の液体充填ラインなどが前年同期並みに推移したものの、液体充填巻締機や検査装置などの小型・中型機案件の減少により、各実績が減少しております。冷間鍛造事業では、主要納入先の在庫調整が続き、受注が低調に推移したため、生産実績、受注実績、販売実績が減少しております。電機機器事業では、主力のFA関連において自動車関連の製造業向け大型設備機械等が堅調に推移したことに加え、空調周辺部材での商圏の拡大などにより、仕入実績、販売実績ともに増加しております。
①生産実績
当第3四半期連結累計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
生産高(千円) |
前年同期比(%) |
産業機械事業 |
3,325,166 |
△8.2 |
冷間鍛造事業 |
984,547 |
△28.3 |
合計 |
4,309,713 |
△13.7 |
(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 金額は、販売価格によっております。
②商品仕入実績
当第3四半期連結累計期間における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
商品仕入高(千円) |
前年同期比(%) |
産業機械事業 |
1,687,314 |
△11.9 |
電機機器事業 |
3,697,687 |
18.1 |
車両関係事業 |
11,777,601 |
6.9 |
合計 |
17,162,603 |
6.9 |
(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 金額は、仕入価格によっております。
③受注実績
当第3四半期連結累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
受注高 (千円) |
前年同期比(%) |
受注残高 (千円) |
前年同期比(%)) |
産業機械事業 |
5,081,618 |
△7.2 |
3,932,399 |
△8.5 |
冷間鍛造事業 |
975,005 |
△26.9 |
458,637 |
△2.7 |
合計 |
6,056,623 |
△11.1 |
4,391,036 |
△8.0 |
(注)セグメント間取引については、相殺消去しております。
④販売実績
当第3四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
販売高(千円) |
前年同期比(%) |
産業機械事業 |
5,694,761 |
△2.7 |
冷間鍛造事業 |
976,659 |
△29.2 |
電機機器事業 |
4,996,981 |
18.2 |
車両関係事業 |
14,273,312 |
5.0 |
不動産等賃貸事業 |
108,830 |
△3.0 |
合計 |
26,050,544 |
3.5 |
(注)セグメント間取引については、相殺消去しております。
(6)設備の状況
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設計画は次のとおりであります。
会社名 事業所名 |
所在地 |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
投資予定金額 (千円) |
資金調達 方法 |
着手及び 完了予定年月 |
完成後の増加能力 |
||
総額 |
既支払額 |
着手 |
完了 |
||||||
靜甲㈱ ポルシェセンター 浜松 |
静岡県浜松市 中央区 |
不動産等賃貸事業 |
㈱PUREST ショールーム及び事務所、整備工場 |
454,205 |
- |
自己資金 借入金 |
2024年 2月 |
2024年 12月 |
- |
㈱PUREST ポルシェセンター 浜松 |
同上 |
車両関係事業 |
上記施設内 整備用機械設備等 |
159,038 |
- |
自己資金 借入金 |
- |
2024年 12月 |
- |