売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01563 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、ウィズコロナの下で各種政策の効果もあり緩やかに回復しています。一方で、物価上昇や金融資本市場の変動等、先行きには十分注意する必要があります。

このような状況の中、当社グループは、国内では顧客対応の充実など農業構造変化への対応強化、海外では主力市場である北米、欧州、アジアでの販売強化に努めた結果、連結経営成績は以下のとおりとなりました。

当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比7,582百万円増加し、132,977百万円(前年同期比6.0%増加)となりました。

国内売上高は前年同期比1,416百万円増加86,516百万円(前年同期比1.7%増加)となりました。農機製品は価格改定実施に伴う4月以降の反動減などにより減少となりました。一方で、収支構造改革の柱である補修用部品及び修理整備等のメンテナンス収入や施設工事の伸長により、国内売上高全体では増加となりました。

海外売上高は前年同期比6,165百万円増加46,461百万円(前年同期比15.3%増加)となりました。北米はコンパクトトラクタ市場の調整局面が継続し減少となりました。欧州は値上げ後も小売店の需要が堅調に推移したことに加え、前年下期よりIseki-Maschinen GmbHを連結子会社化したこともあり増加となりました。アジアでは中国向け生産用部品の出荷増により増加しました。

営業利益は前年同期比454百万円増加3,614百万円(前年同期比14.4%増加)となりました。売上増による売上総利益の増加に加え、価格改定効果などにより増加となりました。

経常利益は前年同期比9百万円減少3,873百万円(前年同期比0.2%減少)となりました。

税金等調整前四半期純利益は前年同期比689百万円減少3,746百万円(前年同期比15.5%減少)となりました。前年同期に計上したIseki-Maschinen GmbHの連結子会社化による段階取得に係る差益及び負ののれん発生益の剥落などにより減少となりました。

親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比1,402百万円減少2,079百万円(前年同期比40.3%減少)となりました。

 

商品別の売上状況につきましては、次のとおりであります。

〔国内〕

  整地用機械(トラクタ、耕うん機など)は17,048百万円(前年同期比6.1%減少)、栽培用機械(田植機、野菜移植機)は5,969百万円(前年同期比8.6%減少)、収穫調製用機械(コンバインなど)は11,387百万円(前年同期比0.5%減少)、作業機・補修用部品・修理収入は32,375百万円(前年同期比2.3%増加)、その他農業関連(施設工事など)は19,735百万円(前年同期比13.8%増加)となりました。

〔海外〕

  整地用機械(トラクタ、芝刈機など)は32,710百万円(前年同期比7.4%増加)、栽培用機械(田植機など)は1,609百万円(前年同期比28.4%増加)、収穫調製用機械(コンバインなど)は1,310百万円(前年同期比28.4%減少)、作業機・補修用部品・修理収入は5,017百万円(前年同期比49.7%増加)、その他農業関連は5,814百万円(前年同期比71.2%増加)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

〔資産〕

  当第3四半期連結会計期間末の総資産は、主に国内向け秋製品の売上ピークに伴う売上債権の増加や、国内向け新型トラクタの在庫積み増しによる棚卸資産の増加により、前連結会計年度末に比べ15,948百万円増加222,439百万円となりました。

〔負債〕

当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、主に売上債権や棚卸資産といった運転資本の増加見合いで有利子負債が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ12,207百万円増加146,353百万円となりました。

〔純資産〕

当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、純利益の計上などにより前連結会計年度末に比べ3,741百万円増加76,086百万円となりました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

  当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,027百万円でした。

  なお、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。