売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01632 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における国内の経済環境を見れば、社会経済活動の正常化を背景に、景気は緩やかに回復傾向に向かう兆しが見られているものの、ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢の緊張、為替の影響による輸入品の高騰、エネルギー価格及び物流コストの高止まりなど、先行き不透明な状況が続いています。

当社事業においては、遊戯機械では受注環境が回復しつつあり、新設ライドや補修部材の需要が高まっているほか、舞台機構の分野ではコンサートやイベントの開催がほぼ正常化し、仮設舞台装置の需要が回復、常設の舞台機構では、諸コスト増加などの影響はあるものの改修工事を中心に工事が堅調に進捗いたしました。

 

この結果、売上高は35,931百万円(前年同期比33.4%増)、営業利益は866百万円(前年同期は営業損失363百万円)、経常利益は1,090百万円(前年同期は経常損失227百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は456百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失409百万円)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

(売上高はセグメント間の内部売上高を含んでおりません。)

 

遊戯機械

コロナ後の受注環境の回復と工事の進捗に加え、補修部品の需要も引き続き伸びたことから、セグメント売上高は21,060百万円(前年同期比54.9%増)、セグメント利益は356百万円(前年同期はセグメント損失228百万円)となりました。

 

舞台設備

新型コロナウイルス感染症による行動制限の撤廃により、コンサートやイベントがほぼ正常化したことで仮設舞台装置の需要が回復した上、常設の舞台機構でも改修案件を中心に工事が堅調に推移したことから、セグメント売上高は10,379百万円(同11.3%増)、セグメント利益は1,160百万円(同76.1%増)となりました。

 

昇降機

公共施設や集合住宅用の改修工事が着実に進捗したことに加え、保守・メンテナンス事業も引き続き堅調に推移したことにより、セグメント売上高は4,389百万円(同12.0%増)、セグメント利益は520百万円(同32.6%増)となりました。

 

その他

セグメント売上高は102百万円(同15.5%増)、セグメント利益は44百万円(同41.9%増)となりました。

 

なお、当第3四半期連結会計期間において、Laird Holdings Inc.を子会社化し連結対象としておりますが、貸借対照表のみを連結しているため、四半期連結損益計算書にこれらの会社の業績は含まれておりません。

 

 

(資産の部)

資産は、前連結会計年度末に比べ4,775百万円増加し、77,850百万円となりました。これは主に、株価上昇に伴い投資有価証券が1,485百万円、現金及び預金が1,012百万円、仕掛品が962百万円、新規連結子会社が加わったこと並びに円安の影響で、のれんが1,060百万円それぞれ増加したことなどによります。

 

(負債の部)

負債は、前連結会計年度末に比べ1,066百万円増加し、38,103百万円となりました。これは主に、借入金が1,011百万円が減少したのに対し、契約負債が1,664百万円、繰延税金負債が443百万円それぞれ増加したことなどによります。

 

(純資産の部)

純資産は、前連結会計年度末に比べ3,709百万円増加し、39,747百万円となりました。これは主に、円安進行の影響で為替換算調整勘定が2,610百万円、株価上昇によりその他有価証券評価差額金が1,035百万円それぞれ増加したことなどによります。

 

(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、485百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。