売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01534 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績の分析

当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行後一部に足踏みがみられるものの、経済活動は穏やかに回復し個人消費などに持ち直しの動きがみられました。しかしながら、エネルギーコストや原材料価格の高騰に伴う物価上昇や為替変動の影響、世界的な金融引き締めによる景気減速懸念など依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような経済情勢の下、当社は全社を挙げて業績の確保に努めました結果、生産機械部門の大型プロジェクトが好調に推移し、当第3四半期累計期間の業績は売上高89億4千9百万円(前年同四半期82億8百万円、9.0%増)と増収になりました。

利益面では、高止まりする原材料価格や人件費、販売活動費用の増加等を売上増と生産性の向上や価格転嫁の取組みなどにより吸収し、営業利益6億3千5百万円(前年同四半期3億4千6百万円、83.4%増)、経常利益7億6千万円(前年同四半期4億5千4百万円、67.4%増)、四半期純利益5億2千万円(前年同四半期3億3千5百万円、55.3%増)と増益になりました。

各セグメント別の業績は次のとおりであります。

包装機械部門におきましては、営業活動が正常化し受注高は前年同期を上回ったものの、サプライチェーンの混乱による部品調達困難な状況が一部で続いており、当第3四半期累計期間の売上高は29億2千4百万円(前年同四半期30億6千7百万円、4.7%減)となりました。また利益面でも、部材コストの高止まりによる原価率の上昇などの利益圧迫要因を効率化や価格転嫁の取組みで吸収することができず、セグメント損失1億7千4百万円(前年同四半期セグメント損失1億5千7百万円)となりました。

生産機械部門におきましては、大型プロジェクトを中心に引き続き堅調に推移することができ、当第3四半期累計期間の売上高は60億2千5百万円(前年同四半期51億4千1百万円、17.2%増)、セグメント利益12億5千万円(前年同四半期9億4千2百万円、32.6%増)となりました。

また、共通費は4億4千万円(前年同四半期4億3千9百万円、0.3%増)となりました。

 

 

 

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

流動資産は、前事業年度末に比べて10.5%減少し、110億1千2百万円となりました。これは、商品及び製品が6億1千2百万円、仕掛品が3億4千7百万円それぞれ増加したのに対し、現金及び預金が12億4千7百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が10億8千万円それぞれ減少したことなどによります。
 固定資産は、前事業年度末に比べて6.5%増加し、53億1千2百万円となりました。これは、繰延税金資産が1億1千万円減少したのに対し、投資有価証券が3億6千3百万円増加したことなどによります。
 この結果、総資産は、前事業年度末に比べて5.6%減少し、163億2千4百万円となりました。

 

(負債)

流動負債は、前事業年度末に比べて20.0%減少し、68億7千3百万円となりました。これは、品質保証引当金が9百万円増加したのに対し、前受金が9億7百万円、未払法人税等が3億6千3百万円それぞれ減少したことなどによります。
 固定負債は、前事業年度末に比べて3.3%増加し、20億8千6百万円となりました。これは、長期借入金が3千1百万円減少したのに対し、退職給付引当金が4千7百万円、リース債務が4千1百万円それぞれ増加したことなどによります。
 この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて15.5%減少し、89億6千万円となりました。

 

(純資産)

純資産合計は、前事業年度末に比べて10.3%増加し、73億6千4百万円となりました。これは、利益剰余金が4億3千4百万円、その他有価証券評価差額金が2億5千1百万円それぞれ増加したことなどによります。

 

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の優先的に対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は4千4百万円であります。